019 初挑戦!レベル上げ
【異世界2日目】
眠りが浅いせいか、何度も目を覚ましたが、
少しは眠れたようだ。外からの襲撃する音も
聞こえなくなった。
扉のわずかな隙間から、少し明るい光が
差し込んでいる。夜明けが来た。
とりあえずトイレに向かい
その後、流し台にある樽の水を手ですくい
水分を補給した。
やっぱり寝起きはタバコが必要だ・・
脳みそを起こすのには一番の方法。
俺の朝のルーティーンでもある。
タバコを吹かしながら俺は考えた。
コーヒーが欲しい、いつか絶対に手にいれて
やる。朝はコーヒーにタバコ、これは外せない。
ヘビースモーカーの奴なら
理解してくれるはずだ。
まずは胃になにかを入れておこうと思い
食料がある箱の中からリンゴに似た果物を
取り出して丸かじりした。
よし!やれる!
俺はひのきの棒を持って、まずは流し台の近くの
扉を開けることにした。閂を外し少しずつ
扉を開けて、そーっと顔を出して見た。
外はとりあえず見える範囲でモンスターは
いないみたいだ。地面を見るとそこら中に
見たことがない、足跡が付いている。
結構な数がこの家を昨日は取り囲んでいたのが
証明された。足跡からは犬系とコブリン系?
あと巨大な足だからこれはオーク系?かな
そんなに強いモンスターはいないとマニュアル
にも書いてあるから初期の雑魚系モンスターの
基本はこんな種族だろうと俺は思った。
しかし今日の俺のターゲットはこの種族ではない。
レベル上げの基本中の基本・・
そう「スライム」を倒す、「スライムベス」も可
これこそ異世界の成り上がりだよ。
スライムだけを倒して、初期の場所でレベルMAX
目指す挑戦動画ってのもあったよな・・・多分・
縛りプレイってやつ
そこまではできないかもしれないが、
やれることから、まずは初めてみよう。
俺は玄関に近づいた。鼓動が早くなるのが分かる。
恐怖もある、しかしここに居ても1ヵ月後には
おそらく死ぬだろう。
さあ行こう・・・
俺は玄関の扉をそーっと開けた。
目の前には何もいない。
ゆっくり左右を見渡して、1歩外に出た。
右手にひのきの棒を持って警戒いながら
もう1歩
どうやら近くにはモンスターはいない、
とりあえず家の周辺を見て周ろう。
玄関は開けたままにしておこう・・・すぐに
逃げ込めば大丈夫だ。
まずは玄関を出て時計回りで見ていこう。
30メートル先には大きな木がたくさんある。
玄関と反対側に来た。こちらには流し台の
扉がある。異常はないみたいだ。
もうすぐ1周回れると思った時、
草むらの中に光る異物がいた。
透明?少し青い色でアメーバなような動き
大きさは小型犬くらいの大きさだ!
「スライムだ」
俺は初めて魔物を見た。
スマホがあれば写真を撮りたいよ!!
周りには仲間はいない。よし戦おう!
どんな勇者も最初はスライムからだ!
すり足でスライムに近づいた。向こうも
俺を認識したみたいだ。
今だ、俺はスライムに向かって走りだす
俺はひのきの棒を両手に持ち、野球のスイングで
スライム目掛けて思いっきり振った。
当たり!スライムは2メートル先に吹き飛んだ。
殺ったか?
いや、おそらく生きている。まだスライムは
形を保っている、と思った。
その時
スライムの体が俺に目掛けて体当たりしてきた。
早い、俺の腹部に強い衝撃が走った。
俺は家の近くまで吹き飛ばされた。
「ガハッ」これはヤバい。結構な痛みだ。
「ステータス」と唱えた。HPの確認をした。
HPは15に減っていた。先まで30あったのに
えっ・・半分減ってる、あの一撃で・・・
ヤバい、逃げよう、死ぬ。余りにも早い。
俺は玄関を見て逃げることにした。
良かった、玄関の近くで遭遇していて・・
スライムは俺に近づいてきている。
俺はスライムが攻撃する前に、玄関を目指して
走った。スライムが追いかけてくるのが分かる
だから飛び込んだ、玄関を開けたままで良かった
飛び込んだ俺の後を追って、スライムも家の中
に入ろうとした。
しかし玄関の前で弾き返されていた。
「助かった、本当に入れないんだな」
開けっ放しでも大丈夫なことが確認できた。
スライムは知能が低いのか?何度も体当たりを
して、玄関に中に入ろうとしている。
その姿を見て・・・待てよ・・・
確かマニュアルには家の中からでも攻撃が可能
と書いていた。
俺は恐る恐る開けっ放しの玄関に近づき
体当たりしているスライムの目の前まで来た。
スライムは怒っているのか少し赤くなっている
何度も体当たりを繰り返している。
殺れる、
俺は体当たりして、地面に落ちた
瞬間に、ひのきの棒を思いっきり振り下ろした。
当たった、動きが鈍くなっているのが分かる。
スライムはそれでも体当たりをしてきた。
もう一度同じようにひのきの棒を振り下ろした。
砕けた・・スライムは再生していない。
初めてモンスターと戦い勝った。
俺は玄関に座り込んだ。疲れた。
20歳の体とはいえ、やっぱり疲れた。
それでも、俺は顔がにやけている・・
これは【ハメ技】だ!!!!
これなら運動不足の俺でも殺れる。
少し休むとHPが少し回復してきている
のが分かる。
もう一度だ、俺は今日はスライム狩りを
やれるところまでやろうと決めた。
何度もスライムを家の周りで探しては
玄関まで誘導する。これを繰り返した。
トイレがある近くでスライムをよく見かけた。
玄関に逃げるまではスリルはあるが、そこまで
スライムは素早くはない。ちゃんと距離を
とりながら、玄関の方まで誘導すれば
こちらのもの。
討伐したスライムは最初を含めて4匹になった。
太陽?かな、まあ陽が俺の真上にある。
ちょうど正午くらいかな。
最後にもう1匹倒してから
俺は一休みをすることにした。
またトイレのある壁の方まで行くとスライムが
いた。俺は同じ方法で玄関までおびき寄せて
スライムを討伐した。
休憩にしよう、、とそう思った時、頭の中で
「レベルアーーーーップ」とドスの聞いた
男性の声が聞こえた。
そこは誰もが知ってる「レベルUP」の
コンピューター音が良かった・・・




