014 二人の先輩
衝撃発言だった。
俺より前に2人、その星に行ってるんだって
「マジっすか、2人行ってるって?」
「まあ、マジじゃな」とゼウスが軽く返す
まあ、先輩?がいても不思議ではないが・・
「生きておられる、ってことですよね」
「ああ、死んではないよ。死んだら核がここに
戻ってくるはずだからね」
「それはいつくらいのことですか?」
「そうじゃな、えーーっと」
そう言って目の前にスクリーンをだして
何かを打ち込んでいた・・・
「えーっと、8年前と4年前じゃな」
続けてゼウスは
「実はな、その君が行く星の『幸福度』はずっと
問題だったんじゃ・・・それで取り合えず
何か手を打とうと、今回のように亡くなった
人間の中からピックアップして転移して
もらっていたんじゃよ・・」
「ちなみに二人とも女性じゃよ」
「いや女性でいきなり転移は厳しいでしょ」
(ゼウス、やっぱりヤバいよ・・管理者として)
「まあ、でも最後は前向き・・で転移してくれた
んじゃが・・」
「まあヤケクソでしょう」
「それでもじゃ!」
ゼウスは思い出したようにニヤっとして
「その二人には、君と同じように店舗の能力を
渡したんじゃよ・・
先、考え込んだのも
思い出したんじゃよ、前にも同じようなことが
あったなあーって」
そいうや、俺に能力を渡すときに何か呟いて
いたな・・・
ゼウスは手を叩いて
「そうじゃ、もし転移した二人に出会ったら、
協力して君を含めた三人で幸福度を上げるように
するんじゃ!!」
急に顔を近づけてきて
「そしたら、私の星の幸福度は格段に上がる!!」
鼻息まで荒くなってやがる・・このゼウス
「もしかしたら宇宙で一番、幸せな星・・ムフフ
見ておれ私が一番ってことを教えてやるぞ・」
俺は冷静に考えた・・もしその二人が有能なら
とっくの昔にその「幸福度」ってのは上がって
いるんじゃないのか?と
その疑問をぶつけてみた
「それでしたら、先に行った二人のおかげで少しは
幸福度は上がったってことで良いのですか?」
「いや、まったく」
少し聞くのが怖かったが・・・
「ちなみに今、その星の幸福度は数値でどれくらい
ですか?」
ゼウスは聞こえるか聞こえないかの声で
「5」
「5?」
「そう。5点」
「えーっと、それはどのくらいですか?」
「まあ、地球が100点なら・・5ってこと」
「地球が10点の間違いじゃなく」
「間違いじゃない」
って!!どんだけ低いんだよ!!おいおい、
そこらじゅうに毒ガスでも大量に発生していて
明日死ぬかもしれないっていう
レベルじゃねえのかよ!!
「その点数は核戦争が終わった後の世紀末覇者の
世界じゃないっすか・・・」
「いや、そこまで・・は・・ひどくはない、
ただ、その文化がね・・一般の人は
ダンジョン攻略!!トレジャーハント!!
王族、貴族は隣国に戦争!魔族討伐!
魔族系は 人類滅亡!とかが好きなだけ
であって・・・・ね」
「ああ、分かりやすい異世界系ですね・・」
「そうじゃろ・・君の世界の異世界設定も
中々に的を得ているんじゃよ」
まあ仕方ない、ここにきて何回そう思ったか・・
重要なことを聞くのを忘れていた。
「ちなみに二人はどんな能力ですか?」
「うーーん、何と言ったかのう・・」
またスクリーンに映っている何らかしらを
触って答えた。
「前世での職種は店長で・・えーと」
そうだ、店舗の能力って言ってたよな
何か期待ができるような能力がいいよな
ホームセンターは・・・ありきたりか、
とういか、それならゼウス様も思い出すよな
女性で店長って、いったら何だろ
美容院?カラオケ店?ゲーセン?
やっぱり女性店長っていったら美容やアパレル
関係かな。デパートの1階にあるようなやつ
化粧品か・・あとはケーキなどのスイーツ系か
でも俺的には食堂なんてのがいいよ、牛丼屋
やファストフード的なものなら何とかなり
そうだしな、飯には困らないだろうし・・
まあ食材さえあれば適応して異世界でも
対処はできそうだよなぁ・・
ある程度は女性店長というから絞られる
うどん?ラーメン?そば?は難しいか、
丸釜製麺・天下二品・富士山蕎麦などは
俺は大好きだからなあ、協力したいなぁ
そんなことを考えてた俺を打ち砕く、
斜め上をいくゼウスの答え
「タピオカ屋と高級生食パン屋」
もうだいぶん前に
ブーム終わっているやつじゃん・・




