013 特殊能力?
「うーん、どうしよかなぁーー、」
ゼウスは席を立ちあがり、テーブルの周り
を徘徊して、考え込んでいた。
「何とかなりませんか?」
俺もすがるような眼でゼウスを見ている。
・・・3分後・・・
っと急に立ち止まって、
ボソッと一言
「まあ、これしかないか」
更に聞き取れない声で
「前に・・・これ・・・行ってもらったし」
そして俺は
「お、何か閃きました?それともサービスで
何かチート能力でも頂けます?」
「チートは無理だよ、そんなことしたら
君の核が容量オーバーして爆発するよ」
やっぱりダメかぁ
「でも、そんな君でも経験値が高いものがある
それを君の特殊能力にすることはできる」
「そ、それは・・・」
「パチンコ店」
「パチンコ店?」
「そう、パチンコ店」
「その能力って?」
「分からん」
「分からない?え、分からない?」
「だってやったことないから・・でも多分
君の核なら人生の半分以上をパチンコ店
で生活していたから、イケると思うんじゃ」
あっけにとられている俺に、ゼウスは
「ほら、よくあるやつじゃ、ホームセンターの店員が
異世界に行くみたいな感じ・・それになるよ
多分・・」
「それホームセンターだから生き残れている話ですよ」
「まあ、パチンコ店もイケるよ」
イケるかって突っ込みたいけど・・・
まあ、これ以上駄々をコネてもなぁ・・
「まあ、とりあえず行ってみて考えるしかないか」
「そうじゃな、私もどんな能力なのかさっぱり
分からないからねえ」
まあクヨクヨしてもしょうがない、
ここはこれからの事を聞こう
追加のお茶を飲み干して俺は
「分かりました、とりあえず行って考えようと思います
とりあえず能力の使い方や、住むところなどを教えた
もらえます?」
「ああ、そうじゃな、でも能力の使い方などは
初心者パックについてあるマニュアルを読んで
理解してもらいたい、マニュアル本は住んでいる
場所に置いてあるから、着いたらまず確認を」
「分かりました」
「住居は以前に使っていた家がまだ残っていると
思うからちょっと待つんじゃ」
と言って、ゼウスはまたスクリーンを出して
俺が住む地域をおそらく確認してくれているので
あろうと思う
「あー、あった、大丈夫・・?かな、まあ色んな
所が攻撃を受けたりしているが・・・うーん
まあ住めないことはないな」
また聞き捨てならないことをぬかしやがった。
攻撃って
「あのー、大丈夫ですか?その家、その地域」
「うーん、おそらく大丈夫・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・っと思う」
「ってそのいやな間は何すか!」
「だって森の中の家だよ、多少は攻撃されるって」
「いや、俺の普通では森の中の家は攻撃されない」
「でも魔の森って言われる場所だからしょうがない
んじゃよ」
「魔の森って・・」
「大丈夫、最初は私の加護を与えておくから1か月
くらいはなんとかなる」
「いやいや、1か月って」
「いやね、あんまり干渉することはできないんじゃ
あくまでもその星に住む住民の成長を促すのが
私たちの役目だから」
「あるあるですね」
「まあ、あるあるじゃよ」
「あともう一つ、伝えておかねば」
「何です」
「実はね・・・・・・以前に君と似たような
人間を2人その星に連れていっておるんじゃよ」
ここに来て更なる衝撃発言しやがった
このゼウス・・・




