011 管理者たち
とりあえず、異世界?違う星に行くのは了承してみた
けど具体的に何をすれば良いの??
「あのー、行くとは言いましたけど、いったい何を
すれば良いのですか・・・・管理者様??」
なんて呼べばよいか、分からず取り合えず本人が
管理者って言うので呼んでみたら
「ああ、私の名はゼウスって言うのだよ」
「全知全能の神様じゃん・・・。」
「君の所ではそんな感じで呼ばれたね、でも実際に
やっているのは管理だから・・・
そんな全知全能なんて
呼ばれ方は・・・ちょっと恥ずかしいね」
「じゃあ、ゼウス様、これから行くところや、依頼?
目的などを教えてください」
まあ、行くと決めた以上、達成条件や就労?とかも
聞いとかないといけないと考えた。
「そうだね、君に行ってもらう星は地球からかなーり
遠い惑星に行ってもらう予定なんだが、
まあ私が管理・・・管理というか、ちょっと
管理について揉めている星なんじゃ」
「揉めている?」
何かイヤな予感・・・
「うん、ちょっとね。
まあ、簡単に言うとね、この広い宇宙は様々な
管理者がいるんだが、隣の管理者がこの星を
自分のシマにしようと狙っているんじゃ」
シマって暴〇団かよ・・・
「まあ、私も管理不足でちょっとほったらかしに
していたらこの星の『幸福度』がかなり低く
なってしまったんだ・・
幸福度っていうのは管理者達の中では評価基準
であり、競い合っている要素でもあるんじゃ」
「へぇー、管理者さんたちも数値で競い合って
いるんですね」
「まあね、でもそんなことでもしないと私たちも
やる気が出さないし・・・まあ、管理者たちは
自分が管理している星に住んでいる住民の
『幸福度』っていうので競い合って
いるんだよ」
「で、話を戻すと、君に行ってもらいたい星の
幸福度がね・・
かなり低くて、・・・それを知った隣の
管理者であるアフロディーテっていう女が
ちょっかいをだしてきたんじゃ、
私にも面子があるし、『何を勝手に人のシマ
を荒らしてんだ』てな感じになって、
でもアフロディーテも『このままじゃ、
この星は滅んじゃうわよ、
私がかわりに面倒みてあげるから』って
ぬかしやがって・・」
ちょっと待って、情報量が多すぎる・・・・
・・・ちょっと落ち着いて・・・
「それで今、その星は・・・・」恐る恐る聞くと
「カオス」
(混沌かよ)
「なんかさぁ、最初は人族だけの星で行こうって
思ってたらさなんか、急に色々な種族?
が生まれてきてさぁ、ちょっと目を離したら、
すぐ戦争とか権力闘争とか、領土拡大だーって
挙句の果てには民族浄化とかやっちゃって」
アホなのか・・・ゼウス様は
「イヤイヤ、無理じゃん、ムリゲーじゃん、
だって元パチンコ店の店長だよ、俺、
そんな能力ないし、頭もFランク大卒だから・・
種族ってなんだよ、何?何がいるの?」
そして
面倒くさそうに俺は言った。
「っていうか、アフロさんと和解して、
協力して幸福度を高めた方が早いんじゃない??」
俺は極当たり前なことを言ってみた。
「それはヤダ」
「なんで?」
「だってやり方が・・・私の妻が怒るから・・・」
「何?そのやり方って」
「幸福度を高める効率的なやり方だよ」
「何ですか?そのアフロさんのやり方は」
「性欲」
なるほど・・・・理解した、
だからギャンブルってことか