110 巨大雑貨店
「もうすぐ、昼時ですね」
マリーシャに聞くと
「そうですね、
正午を過ぎている時間だと思います」
少しお腹が減ってくる時間だな
この辺りで昼ごはんにでも、、、
と思ったけどここは貴族街だったな
こんな所で食べる昼ごはんは・・・
おそらく高い!
周りを見ても高級な店しかない雰囲気だな
別にお金が無い訳ではないけど
この辺りでマリーシャとご飯を食べるのは
肩が凝ると思う、
もっと気軽に食べれる店の方が俺には合ってる
ここは提案だな・・・
「少し中央に戻って昼ごはんにしませんか?」
俺はマリーシャにそう聞くと
「この辺りでも美味しいランチはあると思いますが
中央の方がよろしいですか?」
「そうですね、、
もう少し気軽に入れる店に行きたいなぁ、
と思っています」
俺が素直に言うと
クスッって笑われた・・・
恥ずい・・・
「分かりました。
それでは気軽に何が食べたいですか?」
何を食べたい???
現世での昼ごはんは「うどん」or「ラーメン」
の2択だったな、
でもこっちの世界にはない、
パンばっかりだからなぁ、
米が食いたいけど、それは当分諦める
ならば麺料理だよな
「この町でオススメの麺料理ってありますか?」
俺はマリーシャに聞いてみた
「麺料理ですか?」
麺料理と言って分かるかな?
「そうです、どう説明したらいいかな?
小麦、、パンの材料で使う小麦を
水で伸ばして、茹でて食べる料理です
分かりますか?」
「ええーっと、、おそらく
ヌーデルンのことでしょうか?」
ヌーデルン=ドイツ語でパスタ
なんでそこはドイツ語なんだよ!
まあいいか、伝わったみたいだから
「そうです、
ヌーデルンのことだと思います。
俺の国ではパスタって言いますけど」
「ヌーデルンなら先ほどまでいた、
市場の近くに美味しいと評判の店があります。
そちらでよろしいですか?」
おお!さすがマリーシャ副隊長!
美味しいパスタの店も知っている
「お願いします。
久しぶりの麺料理なので!」
「分かりました。では向かいましょう」
俺たちは貴族街を歩きだした
来た道を戻り市場の近くに戻って来た
まだまだ市場の周辺は人が多く活気がある
「まだまだ人が多いですね」
「そうですね、この町で食料品を買うなら
ほとんどの人がここに集まりますからね」
人込みをかき分けながら進んで行く
「あ、ヌーデルンの店はこっちです」
マリーシャに言われて
大通りから1本横の道に入った
少し先には少しお洒落な店が見える
「あそこです、
女性にも人気があって値段も良心的なので
少し待つことがあるかもしれません」
これは現世でもよく見かける
イタリアンレストランだよな?
この世界はちょいちょい現世と似ているなぁ
まあ気にしても仕方ない
店内に入るとそこまで混雑はしていない
お昼のピーク時間が過ぎたからかもしれない
「いらっしゃいませ、お好きな席にどうぞ」
ウエイトレスの女性に言われて
店内を見渡して空いている席を探した
ちょうど窓側の席が空いていたので座る
「ここのヌーデルンはこの町で一番
美味しいと評判です、
コウキ殿が求めているパスタ?
と比べても遜色ないかと」
「マリーシャさんは好きなんですか?」
「はい!
私もたまの休みの日にはランチだけじゃなく
ディナーでも来たりします」
それなら問題はないだろう
エルフは味覚にうるさいってなんかの本
で読んだような記憶があるような?
そして俺が注文したのはトマトソース
マリーシャが注文したのはホワイトソース
やっぱりパスタは男ならトマト系だよな、
そんなくだらないことを思ってしまった
注文してから10分
そこそこの量があるヌーデルンが
運ばれてきた。
女性には少し多い量だな、、って
思っていたが周りの席に座っている
女性客は完食している
これくらいの量はこの世界では普通なんだろう
マリーシャと食べながらこの後について
話をした
「この後はどこか予定はありますか?」
「そうですね、
後は日用品を少し購入したいですね。
コップやお皿、石鹸なんてのがあれば
良いですね」
「それですと・・・雑貨店が良いかも
しれませんね、色々な日用雑貨が
揃っていますので」
「では、そこにしたいと思います。
大丈夫ですか?」
「もちろんです、
この町一番の雑貨店を案内しますね」
それぞれの料理を完食して店の外に出た
今回は支払いはマリーシャに取られた
俺が支払おうとする前に先に支払いを
済ませていた
食事はマリーシャに支払わせてばっかりだな
「ご馳走様です。
でも支払いは俺がする予定だったんですけど」
「ダメです、服を買っていただいているのに
食事まで支払わせるわけにはいきません。
それに、、、前にもありましたけど
私が支払わないとコウキ殿に迷惑がかかる
かもしれませんから」
そうだったな、以前も「KFC」で食べた時にも
言われたよな
「気にしないでください、
さぁ、それより行きましょう!」
ご飯を食べて俺たちは元気になったのかな?
俺も足取りが軽くなった気がする
マリーシャが案内してくれる雑貨店は
港の近くにあるらしい、
「雑貨店は各大陸からの運ばれてきた商品も
多くあるので港の近くに店がある方が都合が
良いからかもしれません」
「なるほど、そういう事情なんですね」
町の北側に向かって歩く
磯の香が少しずつしてきた
「あそこです、結構広い店なので探している
物が見つかりやすいと思います」
店の外観は巨大な倉庫
レンガ造りの大きな建物だ。
『コストコ』クラスの大きさというと
分かりやすいかもしれない
周囲には色々な種族の方たちがいる
エルフ・ドワーフ・人・ウサギ系獣人・虎系獣人
など、色々なお客さんがいるみたいだ
「本当にたくさんの商品が置いてあるんですね」
俺が周囲の方を見て言うと
「そうですね、エルフやドワーフが使う日用品
獣人が使う日用品など種族によって違います
ので、、それらの種類を全部揃えるなら、
これくらいの大きさの店になるんでしょうね」
なるほど・・・
体型も違うし、そう考えると当たり前か、
現世でも国が違うと使う日用品も違ったしな
店内に入るとたくさんの種族のお客さんがいた
どうしても珍しくて見てしまう、、、
やっぱりエルフはスタイルが良いよなぁ・
獣人は体付きが良い、筋肉がモリモリだ!
セクシーなウサギ獣人の女性は見とれてしまう
イカン・イカン!!
体が20代だからな・・・しょうがないけど
「あ、あのー、
ああいう女性がコウキ殿の
好みなんでしょうか?」
不意にマリーシャが聞いてくる
「いえいえ!!違いますよ、、、
ただ、、、その、、、
ずっと違う世界に住んでいたので、、
どうしても気になって目で追ってしまうんです」
何をアタフタしているんだ?俺は・・・




