表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元パチンコ店長の異世界奮闘記  作者: ナガタエモン
第4章 出航に向けて

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

109/115

106 カジノ候補地

 かつて龍族が中央大陸に進出するために作った町

 城壁などはなく無機質な岩づくりの廃墟だ


 おそらく正面の出入り口だった場所に立った


「ここにはよく見回りに来るんですか?」


 俺は以前、ここに来たことがあるマリーシャに

 尋ねてみた


「そうですね、

 私は副隊長という立場上、半年に1回くらいは

 現状確認のために来てますね、

 ただ、町の中を細かく調査したことはありません。

 あくまでも特定の種族が利用していないか?

 その確認のために来ていました」


 なるほど、

 龍族以外にもエルフ、人族、魔族がこの中央大陸

 覇権のために中央大陸の色々な所に町を作ったから

 そこの利用をしていないかを

 見回っているだけらしいね


「中にモンスターはいると思いますか?」


「どうでしょうか?

 私はここではブロックゴーレム以外は遭遇した

 ことはありません。町の中ではゴブリン程度は

 見たことはありますが、私たちが近づくと

 すぐに逃げていきます」


 とりあえず、廃墟の町の中に入って見る


 石造りの住居、倉庫らしき建物が建っている

 どれも重厚な作りは龍族が作ったからなのか?


 廃墟になった町の中心通りを歩いている


「それにしても、凄いですね、

 どれも作りが頑丈に見えます」


「そうですね、この石は全て龍族が住む

 北東の大陸から運んできたものらしいです、

 大きな岩をここまで運び、町の近くで加工

 して町を作ったと文献には記録があります」


「それは、、、

 また本格的に町を作る気、だったんですね」


「それはもう、私たちエルフの先祖たちも

 南西の大陸から木材を運んで来て、

 町を作ったくらいですから」


 それほど、

 この中央大陸の覇権を争っていたんだな


「この大陸はそれほどまでに重要?

 ってことですか?」


「おそらく、

 この世界の中心にある大陸ですからね、

 この場所を抑えればこの世界の覇者に

 なれると考えたんではないでしょうか」


 『交通の要所』

 『世界の中心』

 ここが世界の中心なら、

 確かに確保しておきたいのか?


 覇者ではない俺には分からないけど


 真っすぐ続く通りを歩いた、

 建物の中からは気配を感じない


 町というより基地に近い感じはするが

 建物は比較的壊れていない


 途中、建物の中を覗いてみる

 中には何も無い・・・


 まだ、誰かが住んだ気配が無いように思える


「まだ、誰も住んでいない感じがしますね」


「はい、

 ここは本当に建設途中だったみたいで

 龍族の方々も誰も住んだことは

 無いと言ってました」


 正面には大きな建物がある、

 まるで王族が住む宮殿のような形だ


 俺が建物の前に立つと


「ここはおそらく龍族の中でも王族クラス

 の方が住む予定だった建物だと思います」


 マリーシャが教えてくれた


 建設途中だから豪華さはないが

 建っている柱を見ると今まで見た廃墟とは

 一味違った


 正面の扉から中に入って見る

 未だにモンスターの気配は感じない


 建物内を歩くと靴の音が響く

 良い石材を使っているんだろう、


 正面の大きな扉の前に着いた


 扉を開けると『ラスボス』が居そうな感じ


「中に入ったことはありますか?」


「はい、1年前に部隊で1度訪れました」


 ならば問題ないだろう

 俺が大きな扉を押して開けると・・・


 玉座だ!!!

 ロールプレイングゲームでは絶対にある

 豪華な椅子だ!


 豪華と言っても宝石などが付いている

 訳ではない、

 大理石で出来たような綺麗な玉座だ


「凄いですね、、、

 アニメでしか見たことが無い世界ですよ」


「アニメ??」


 マリーシャが???の顔をしている


 俺は中の建物を天井から床の隅々まで見回した

 アニメのことは説明が難しいから

 聞かなかったことにしよう・・・


 俺はこの『玉座の間』を堪能した

 さすがに玉座に座る勇気はなかったけどね


「付き合ってくれてありがとうございます、

 そろそろ帰りましょうか?」


 俺はマリーシャに言うと


「よろしいのですか?

 まだ時間はありますけど」


「ええ、楽しかったです。

 またいつか他の廃墟にも行ってみたいですね」


「かしこまりました。

 その時は私が必ず案内しますから」


 そう言って俺たちは建物の外に出た


 ここに住むのも悪くないなぁ・・・

 今はちょっと寂しいけど、

 こういう場所を、また新たに活気がある町に

 作り変えるのも「ロマン」を感じる


 俺たちは廃墟の町の出入り口に向かった


「この場所って誰かが住むことは出来るのですか?」


 俺はマリーシャに聞くと


「ええーっと、この廃墟にですか!?」


 マリーシャが驚いて聞き直す


「はい、例えばですけど?」


 マリーシャは歩きながら少し考える


「その、基本的に廃墟の町には種族間交渉で

 放棄することが決まっています。

 なので誰かが住むことは難しいかもしれません」


「そうですか、、、もったいないなぁ」


 俺が残念がると・・・


「ただ、、、

 種族間の代表全員が許可を出せば問題ない

 と思います、厳しいとは思いますが」


 なるほど、、種族の代表全員が許可を出せば

 問題ないということか・・・

 

 って無理でしょうね・・・

 知り合いなんていないし・・・


 何故、俺がこの町をもったいないと思うか、

 それはこの町をラスベガスのような感じに

 できると感じたからだ、


 先ほどの宮殿はカジノ、

 大きい建物はパチンコ・スロット

 外にある広大な土地には競馬場

 競艇・競輪・オートレースは

 まだ無理だとしても

 カジノくらいはできそうな気がしたからだ


 まあ、カジノをするにしてもお金が全く

 足りないけどね・・・


 廃墟の町を後にした俺たちは、ゆっくりと

 プロストンの町に帰還した。


 道中では多くの冒険者たちとすれ違った、

 やはりマリーシャが目立つみたいで

 俺は荷物運びくらいしか見られていないだろう


 町に帰還すると


「私はこのブロックゴーレムの

 魔石を冒険者ギルドに持って行きますが

 コウキ殿はいかがされますか?」


 そうだなぁ、

 今日は冒険者ギルドには用がないしな、


「そうですね、少し早いですけど今日は

 宿に帰ろうと思います」


「分かりました。

 では明日はいかがなさいますか?」


 今日は宿のレストランで目立ったからな

 時間をもう少しずらそう、


「今日の時間よりもう少し遅い時間で

 待ち合わせしましょう、

 早朝だとやっぱり冒険者が多くて

 目立ちますからね」


 時計がないから具体的な時間を言えない

 のがもどかしいが、、


「分かりました。では朝日が昇り切った後

 くらいに宿のレストランに向かいます、

 それなら冒険者たちはギルドに向かって

 いると思いますので」


 マリーシャが気を使って言った


「はい、

 それではすみませんが討伐依頼達成の

 報告をお願いします」


「任せてください、それでは明日」


 俺たちは町の入口前で別れた


 明日は今日出来なかった航海の準備だな

 酔い止めなんてこの世界にあるのかな?


 そんなことを考えながら宿に向かった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ