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元パチンコ店長の異世界奮闘記  作者: ナガタエモン
第4章 出航に向けて

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103 試打

「試し打ちですか?

 今持っているスリング、ショット、ですか?」


 マリーシャが聞いてくる


「ええ、これを使って

 どれくらいの威力があるのかを知りたいですね」


 俺はスリングショットを触りながら答えた


「そうですね、、、

 それですと町の中では危険だと思います、

 一旦、何かの討伐依頼を受けて町の外で

 試す方が良いと私は思います」


「やっぱり町の外じゃないとダメですか?」


 俺は町の外に出るのは面倒くさいと思った、

 その辺の広場で軽く打ってみたと思っている

 のだけど?


「コウキ殿・・・

 申し訳ございませんが、コウキ殿の力は

 その辺の冒険者とは違います。

 もし町の中で試し打ちをすれば、

 それなりの被害が出ると私は思います。

 あまり目立ちたくないと思われますので

 その辺を考えて頂けたらと、、思います」


「はい、すみません、、、」


 そうだよなぁ、

 おそらく俺が本気で投げたら被害が

 出るんだろうなぁ、、


 軽く投げる程度だと、本番では

 どれくらい使えるか分からないし、、、な


「あ、謝らないで下さい!

 その、、、冒険者ギルドで依頼を受けるのが

 面倒くさいことは私も分かります、

 ・・・

 なので、代わりに私が依頼を受けて来ます。

 パーティーを組んでいますので、コウキ殿は

 町の出入り口で待ってて下さい」


 マリーシャが慌てて提案してくれた


「良いんですか?

 俺は助かりますけど、、、

 そこまでしてもらって?」


「任せてください!

 と言うより、嬉しいです!

 頼りにしてください!」


 満面の笑みで美人エルフは答えてくれる

 ここはマリーシャに任せた方が良いか、

 だって元とはいえ赤級の冒険者だからな、


「あの、何か要望はありますか?

 具体的な方がイメージしやすいので助かります」


 要望か・・・


 どうだろうか・・・? 


 今日の気分と今の時間を考えると


 そんなに遠くじゃない依頼が良いなぁ、、

 それとそこまで強くなくて、、、

 そして硬いモンスターが試し打ちしてみたい


 頭の中で思ったことをマリーシャに伝えた


「分かりました、、、

 ちょうど良いのがあれば、

 それを引き受けて来ますね」


「はい、

 優先順位の1番は町から近い場所でお願いします」


 町から近い!これは譲れないと思っている


「了解です、

 では行ってきますので、コウキ殿は町の出入り口で

 お待ちください」


 そう言って

 マリーシャは駆け足で冒険者ギルドに向かった


 マリーシャが走っていく姿を見て、

 改めてパーティーを組んで良かったと思った。


 最初の出会いは最悪だったけど、

 こうして分かりあえば何とかなるな、

 この世界も捨てたもんじゃないと考えてしまった。


 さてと、では俺は一足先に町の出入り口に向かおう


 まだ昼飯には早い時間だ、

 マリーシャが頑張ってくれているので

 せめて昼飯を買って行こう


 コインロッカーもあるので保存は問題無い


 俺は町の出入り口に向かう途中で

 ケータリング出来る店を探した


 途中でパン屋を見つけた


「サンドウィッチなんかがいいかな?」


 店の中に入るとたくさんの種類のパンが

 並んでいる、

 その中にサンドウィッチを見つけた、


「これは卵と肉のサンドウィッチかな?」


 俺が手に取ると


「はい、当店の1番人気です。

 お昼時には全部売り切れますよ」


 カウンターにいた女性が教えてくれる


「それはラッキーでした、

 あと飲み物はありますか?」


「お客さん、冒険者さん?」


「ええ、そうですけど」


「だったら、これが良いよ、

 遠出でもこぼれる問題がないよ」


 渡してもらったのは竹?みたいな素材で出来た

 水筒だな、たしかにこれなら持ち運びしやすいな、


「中の飲み物は何ですか?」


「中はお茶だよ、それに牛の乳が入っている、

 甘くてパンと食べるにはピッタリだよ」


 なるほど、、

 おそらくミルクティー的な感じだろう


「ではサンドウィッチ2つとこのお茶を2つ

 下さい」


「ありがとう、全部で銀貨2枚だよ」


 結構高いね、、、

 まあ結構ボリュームもあるし

 水筒付きだからしょうがないね


 お金を渡した俺は、店の外に出た。


 周りを確認して人気のない路地裏に入り

 コインロッカーを召喚して昼飯を保管した


「これで準備OKだな」


 俺は町の出入り口近くのベンチに座って

 マリーシャが来るのを待った。


 もうすぐ昼時かな、

 徐々に通りには露店が増えていく


 それを眺めていると、

 マリーシャがこっちに向かってくるのが見えた


 マリーシャが俺に気付いたが、俺はベンチから

 立ち上がり、人目が付かない場所に移動した。

 マリーシャも俺の行動を

 理解したみたいで黙って適度な距離をとって

 後ろからついて来てくれた。


 出入り口から少し離れた場所で、


「どうでしたか?」


 俺はマリーシャに聞くと


「すみません、

 あの時間帯ですので、討伐しやすくて町から近い

 依頼はありませんでした」


「やっぱりそうですよね、

 時間が遅いですから難しいですよね」


 おれが少し残念そうにすると


「し、しかし、町からそこまで遠くない依頼は

 残っていましたので、それを取ってきました」


 そう言って俺に依頼書を渡して来た


「これは??」


「はい、ここから東側にある草原地帯の先には

 廃墟の町があります。

 そこにいるブロックゴーレムの討伐です」


「ゴーレムですか?」


「はい、ブロックゴーレムは岩に化けた魔物です

 かなり硬い魔物ですが、

 倒せない場合は足が遅いので逃げることも

 可能な魔物です」


「なるほど、、、試し打ちには持ってこいの

 魔物ですね」


「はい!

 そう思いましたので依頼を引き受けて来ました」


 ならば早く行った方が良いだろう


「では、早速行きますか?」

「はい、順調に行けば夕方前には帰って来れます」


 俺たちは依頼書を町の出入り口にいた門番に

 見せて町の外に出た。

 門番はやっぱりマリーシャを見ると敬礼していた、


 東側に行くのは「大ネズミ」を

 討伐した時以来だな、


 そこで狸人族のナズモさんと出会ったんだよな


 北西の大陸に行く前にナズモさんの店にも

 寄って行かないといけないなぁ


 ナズモさんの店で回復薬や毒消しの準備も

 買って行こう


 俺たちは順調に街道を進み、草原地帯に

 入って行った。


 草原地帯にもモンスターが多いので

 注意していたが、モンスターの気配は無いな


 ここで出会えたら、早速スリングショットを

 使おうと思っているんだけど・・・


 俺は歩きながらスリングショットの紐の部分に

 パチンコ玉を挟んでいる、

 いつモンスターが現れてもいいようにはしている


「モンスターは全然いませんね」


 俺が呟くと


「そうですね、、、

 この草原地帯は魔獣が多いのですけど、、」


「ですけど?」


「魔獣は強者に対して敏感です。

 勝てないと思った相手はまず襲ってこないと

 私は思います」


 そういうことか・・・

 さすが赤級の冒険者だな・・・


 俺がそう思ってマリーシャを見ると


「あの、、コウキ殿のことですよ」

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