102 ドワーフVSエルフ?
エルフとドワーフって仲が悪かったかな?
定番の王道異世界ファンタジーでは、、、、
たしかに仲は良くなかったような気がするけど?
なんで仲が悪いのかな?
理由までは知らない・・・
「あのー、、、
何で仲が悪いんですか?」
俺はストレートに聞いてみると
「おそらく、考え方の違いだな、、、」
ビーグルが言うと
「そうですね、
種族の相性としては悪いと思います」
マリーシャも返答する
「種族としてですか?
個人的に何か因縁があるとかでは?」
「いえ、個人的には特に何もありません」
マリーシャが言うと
「そうだな、
エルフの誰かが嫌いとか、
何か因縁があるというのは無い」
ビーグルも言う
「種族としての考え方の違いだと思います。
私たちエルフは『森』や『自然』を重視する
種族です。しかしドワーフは『山』や『鍛冶』を
重視します。生活様式の違いからお互いの
相性が合わないと良く言われています」
「そうだな、、、
俺たちドワーフは頑固な方だが、
エルフも傲慢と言われる、
お互いが譲らない性格だと言われてる」
「なるほど・・・」
客観的には自分たちのことは理解しているんだ、
そして相手に対しても理解は示している
「それに、、、まあ大昔のことだがな、、
俺たちドワーフはエルフが住む南西の大陸に
多くいたんだ、しかし森を開墾して鍛冶をする
ドワーフに対してエルフと揉めたんだ、
それで俺たちの先祖は北東の大陸に多くが
移住したんだ、
まあ南西の大陸には山が少なく鉱物が段々と
無くなってきたので、移住は良かったとは
思うんだがな、
それ以来、どうしても〈わだかまり〉があるんだ」
「そうですね、
それを私たちエルフは幼い時に聞いているので、
どうしてもエルフはドワーフに対して身構えます」
「俺も子供の頃にエルフに南西の大陸を
追い出されたと聞いてな、
どうしてもエルフに対しては身構えるな」
なるほどね、、
子供の頃の教育はこんな感じで障害になるんだね
それは置いといて
「まあ、理由は分かりました。
それよりも俺が頼んだスリングショットは
どうなりましたか?」
俺はビーグルに尋ねてみると
「それだよな!
一旦は完成させてみたぞ、
これでちゃんと使えるかは分からないが」
どうやらビーグルは完成させてくれたみたいだ
「では、、、」
「おう!ちょっと待ってろ!」
そう言ってカウンターの奥に行った
「あの、スリングショットとは?」
マリーシャには聞いたことがないみたいだ
「俺が投げているパチンコ玉を更に威力を増して
飛ばしてくれる武器ですね、
まあ見た方が早いと思います」
「パチンコ玉と言うのですね、あの魔法の玉は」
魔法の玉か、、、
悪くはない言い方だ、
だって現世では当たれば大量に増える魔法の玉
その増えた玉で色々な物と交換が出来る
素晴らしい魔法の玉だ!
お金は減る方が多いけどね・・・
奥からビーグルが戻って来た
手には前回、
途中まで出来ていたスリングショットを持っている
「これで作ってみたけどな・・・
どうだ???」
ビーグルは俺に出来たばかりのスリングショットを
渡して来た
鉄の棒が「Y」になっているのは前回と一緒だが、
先に付いている紐の素材が違う
「これは前と違いますね?」
「ああ、お前さんにお金を預かったからな、
とにかく色々な道具屋や素材買取所、市場などを
歩き回って探した物を付けて見た」
「何の素材ですか?」
俺は触ってみて感触を確かめたが分からない、
マリーシャも一緒に見ると
「これはコウモリの素材じゃないですか?」
マリーシャが呟くと
「さすが、赤級の冒険者だな、
触らずに当てるとはな」
ビーグルは見抜いたマリーシャを褒めた
「コウモリ??」
「ああ、正確に言えば『グリーンブラット』という
コウモリ系魔獣の羽の所だ」
これがコウモリの羽なのか、触ってみても
これがコウモリの羽だとは誰も分からないと思う
分かるのは隣にいる赤級クラスだけなのだろう、
俺は紐の部分を伸ばしてみる、、、
「すごい、、、確かに良く伸びますね」
「そうだろう、、、
本当はドラゴンやワイバーンの皮が
一番強度が良いとは思うが、
これでもそこそこの強度があるとは思う」
これなら期待が出来ると思う
現世で見たスリングショットには及ばないが
この世界でも代用品で作れたことは嬉しい
そして何より、俺が投げるより
威力はかなり上がると思う。
精度は練習しないといけないけどね、
「これなら、俺も楽に戦えます!
いや、、本当にありがとうございます!」
「気にいってくれたか!!
良かったぞ!
久しぶりに手ごたえがある依頼だったからな
俺も気合入れて作ったかいがあった!」
早く試し打ちがしたい!!そう思った!
「それでいくらですか?」
俺はビーグルに値段を聞いた
「バカか!お前さんは!」
ビーグルが怒る
「へっ!?」
「もう、お前さんからはたくさんお金を預かった、
こっちとしてもしっかり儲けている、
これ以上お金をもらう訳にはいかないだろう」
でも手間賃とか技術代とかはいらないのか?
「それに先も言ったが、久しぶりに俺も楽しめた、
だからその気持ちだけで十分だ」
そうですか、、、
何かお礼をしたいんだけどな、、、
そうだ!
「じゃあ今度、お酒を奢らせてください!」
「酒じゃとーーー!!」
「ええ、今度一緒に飲みに行きましょう」
ドワーフと言えば確か、、
お酒が大好きだったはずだ、、
「それなら断れんな!!分かった!!
遠慮なくご馳走になろう!!」
ビーグルの顔がかなり喜んでいる
これが正解だな、
「いいなぁ、、私もお酒、、、」
マリーシャさん、、聞こえていますよ、、
それは呟きの声じゃない、、
そんな残念そうな横顔を見せられると
・・・・・しょうがない、
「その時にはマリーシャさんも一緒に行きますか?」
俺がマリーシャさんに言うと
「は、はい!!ぜひお供します!!」
「では美味しいお酒の店を教えてくださいね、
出来れば予約もお願いしますね」
「はい!ドワーフもビックリするくらい
美味しいお酒と食事の店を案内しますね」
マリーシャがすごく嬉しそうに答える
「おい、副隊長さん?大丈夫か?
儂らドワーフは結構お酒にはうるさいぞ」
「大丈夫です、必ずドワーフのあなたを満足
させてみせますから」
マリーシャが不敵な笑みを浮かべる
「あと、凝った店とかは嫌だぞ!
スーツを着て来いとか、お洒落な店は
俺たちには似合わないからな!」
ビーグルが好みを言うと
「分かっています、私もお洒落で高級な店は
肩が凝るので好きではありません、
私がたまに行くお店ですが、素晴らしいお酒を多く
取り揃えている店を予約しますから」
よし、決まったな
「では、明日には誘いにきますね」
「おお、明日だな、、、
大丈夫だ、夕方から空けておくからな」
明日の二日酔いは確定しました。
「では俺はこれから、これを試し打ちしに
行ってきます、もし気になった事があったら
明日その時に言いますね」
「ああ、分かった、では明日な!」
俺たちは受け取ったスリングショットを持って
店の外に出た
「これからどうしますか?」
マリーシャが聞いてきた
「本当は航海の準備をする予定でしたが、
これを早く試し打ちしたいですね」
俺は手に持っているスリングショットを
早く打って見たいと思っている
子供の頃に買ったBB弾の銃を早く打ちたい
そのころに戻ったみたいだ




