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元パチンコ店長の異世界奮闘記  作者: ナガタエモン
第1章 プロローグ
10/32

009 依頼内容

 管理者様からの依頼??

「そう、私が管理している地球とは別の

 星に行って欲しいんだ」

 

「えーっと、どういう事?」

 俺は問いただした。


「まあ、君がいた地球、特に日本の娯楽を

 私が管理している星で広めてほしいんだよ」


「なんで??」


「理由・・・いる?」


「いや、普通聞くでしょ?」


「いやね、聞いたら断るかもしれないし、

 聞かずに行ってほしいかなぁ・・・」


「分かりました・・・・・って言うと思います?」


「だよねー・・・・・

 あっ・・でも依頼を引き受けてくれたらある程度の

 望みは聞いてあげるよ、私ができる限りではあるが」


「え、え、、じゃあ生き返れせてくれたりも出来る

 んですか!!!」

 俺はちょっと椅子から腰が浮いた、


 管理者は少し考えた顔をして、伝えるかどうか

 悩んだいた風だった。

 「まあ、出来ないことはないが・・・・・・・」


 微妙な間

「それは・・ちょっとおすすめしにくいかなーー」


「え、なんでですか?」


「まあ、君が戻りたい気持ちはよく分かるけど」


「まさか!!妻に、子供に何かあったんですか!」

 俺は鼓動が早くなるのが分かった、少し息が荒く

 呼吸が乱れて、声も大きくなってしまった。


「奥さんは大丈夫だよ、というかめっちゃ元気」


「へ・・」


「2人の君の子供も楽しそうに、

 今日も晩御飯を食べているよ」


「へ・・・・え・・・・

 俺が死んで今日で何日目ですか?」


「一昨日に葬式が終わっているから、

 今日で4日目かなおそらく・・・」


(俺は自分が死んでからもう半年は過ぎたのか

 と思ったがえ・・まだ4日目だよ・

 もうちょっと悲しんだ方がいいんじゃないかな、

 良い亭主とは言えないが、それなりに

 たくさん思い出もあるじゃない)


「ああ、誤解の無いように言っておくけど、

 君が死んだ時は相当悲しんでいたよ、

 奥さんは、見ていて私も辛かったもん」


 「でも、今は元気なんですよね?」


 「う、うん、まあそうだけど」


 「なんで??ですかね?」


 「聞きたい?」


 「はい」


「いやね、分かると思うけど・・・・・・・

 まあぶっちゃけ言うよ、家のローンも君が死んだから

 終わるし、会社からは君の死亡原因が過労死と

 思われたくないから、かなりの慰謝料を

 もらったのだよ」


「神谷くん、家のローンはあと何年あった?

 金額は?」


「あと30年ローン、金額で約3000万円

 くらいかな?」


「それが君の死亡保険でチャラ、家のローンは終了で

 奥さんの物、そして会社からは慰謝料

 5000万円ゲット!プラス退職金900万円」


「慰謝料5000万円!!!あのケチな会社が!!!」


「そう、やっぱり過労死とか言われて裁判沙汰にでも

 なったら会社のイメージも悪くなるし、その前に先代

 の社長が君の奥さんに現金一括で用意したんだよ」

 

「嘘だろ」


「いや、マジ」

 ちょっと本気のドスが利いた声で

 言われて俺は愕然とした


「君が復活して蘇ってみなさい・・家のローンは復活

 まあ退職金はもらえるけど、慰謝料は返還になるよ」


「葬式が終わった後、奥さんは元気出てたなあ・・」


『見ていてね、あなた、私は前を向いて懸命に

 生きていくね。あなたの残したこの熱い思い

 (金)絶対に守り抜いていくわ』


 と言うセリフだったらしい・・・

 

「そうか・・まあ、良かったのかな・・・」

(チキショー、もうちょっと悲しんでくれよ)

 そう心の中で叫んだ!

 

 管理者はゆっくりお茶を飲み、遠くの空を見ていた。

 

 5分後・・・ 


「細かい依頼内容を聞こうじゃないか?管理者様」

 俺はとりあえず立ち直ろうと努力することに決めた。

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