1.神様の試練と積極的な俺
自力で書いてます。
「やっぱりTVってつまんねえなー」
前世ではそのうち動画配信サービスが広まり、TV番組はオワコンと言われる時代がやってきていた。この世界も、きっと何も変わらないんだろうな。
高校１年生である俺。式条光は実は転生者であった。
前世は普通の大学を卒業して、二流企業に勤めて、ブラックな業務に体を壊した末、世界中で猛威を奮ったコロナウイルスというやつで死んでしまった。
まあ、あのまま生きてても辛い人生を歩むだけ、こうして転生して2度目の人生を送れているのだから、世の中そう腐ったもんでもないか。
今世で動画配信サービスが始まったら、俺は先駆者として、人気だった配信者の動画内容を先取りし有名になってやる予定である。
神様には出会ってないけど、多分いるなら、その神様に好かれている。努力をしなくても抜群の記憶力で勉強なんてしなくていい。運動能力も極めて高く、大体何をしても上手くいってきた。
転生して2度目の人生があった時点で、もし物語だったら俺が主人公かもと思っていたが、能力的に間違いないだろう。
……カマセだったら、最悪だから、人当たりは良くしている。恨みを買う転生者なんてカマセに決まっていると過去の俺が叫ぶからだ。
色んな漫画や小説、アニメや二次創作を趣味にしてきた俺が言うのだから、その警告には従うべきだと判断した。
『直感は経験則から導かれる抽象的な演算結果である』
これは前世の友人の言葉だけど、俺は言い得て妙だと納得したもんだ。
真面目で賢いやつだったけど、前世では、悪い女に捕まって破滅してたな。女遊びの経験がないから予測もつかなかったんだろう。
結局あいつがどうなったのかは知らないけど、ブラック企業になんて勤めていなかったら力になってやっても良かったんだけどな……。
余裕なんてなかったし、上司は過去の経験を持ち出して新しいことを試さない老害で、新人は何でもコスパが悪いなんて言って、会社がやっていくために必要な仕事も後回し……。
中間管理職は人間のやる仕事じゃない。あれこそAIとかいう人工頭脳にやらせればいい仕事だ。
……ちょっと前世の不満を垂れたが、今世はまあ控えめに言っても最高の人生を送れそうで、このまま楽しんで過ごしていけたらと考えている。
ポテチを食べ終わり炭酸飲料を飲んで一休み。さあ、次はゲームでもやろう。FPSで弱い者イジメの時間だぜ！
――パソコンの電源を入れてヘッドホンを装着した時だった。
〘愚かな人類よ。破壊と再生の時代がやってきた〙
ん？なんか変なのが聴こえる。ヘッドホンの調子が悪いか？結構高い買い物だったんだけど。
〘このままでは世界はまた堕落の一途を辿る。故に私は、人類に第1の試練を与える〙
え？頭にめっちゃ響くんですけど、これってまさか神様の降臨てやつか！？
〘今から世界中でゴブリンというモンスターがランダムで出現するようになる〙
おいおいマジか！？一気にファンタジーかよ神様！
〘まずは一ヶ月間続く地獄を生き延びるのだ〙
地獄……。もしかして結構難易度高いんですか？
〘しかし、善人が多数死ぬのも忍びない。故に、生き残った者には、家族の数だけ、人を生き返す権利をやろう〙
…………？ああ！？なるほど！！善人なら誰かに助けてもらえるだろうという救済措置か！家族仲がいいなら、一人生き残るだけで助かるし、これは神様賢い！
〘それでは、一ヶ月後の結果を楽しみにしている。さらばだ〙
「……おおー。凄いことになったな。」
神様と思しき存在の話が終わった。ヘッドホンを外して居間に移動しTVをつけた。
すると思っていた通り、早速緊急ニュースが流れ始める。
『緊急ニュースです。緊急事態が発生しました！全世界のあらゆるところで同時に、ゴブリンという存在が本当に現れました！安全な所に避難し、身を守って下さい！』
やっぱり本当か、じゃあちょっと出かけるか。多分引きこもってたほうが状況が悪化しそうだ。保存食でも買い漁るか。
『何度でも繰り返します！緊急事態です，全世界のあらゆるとこ……ろ？……ゴブリン！？ゴブリンがスタジオに現れました！？……え？み、みんな？……置いていかないで！！たすけ……』
グシャッ。……ギャギャギャ、グギャ。むしゃむしゃむしゃ……。
外出準備を進めていると、アナウンサーの様子がおかしくなった、スタジオにゴブリンか、と何気なく見ていると、放送事故が発生した。
「オーマイガー」
まあ予想通りの結果だった。さあ出かけるぞ。
ChatGPTで前の小説を書いたりしていたのですが、何かやっぱり思ったとおり書けず、自分の文章でもないので、評価などついても嬉しくなくなってきました。なので直感で思いつくままに書いて行きます。設定は考えていきますけど。
