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スタンリーブ図書館にてお待ちしております。  作者: 藍蘭
休憩も必要ですよね?1
9/16

スタンリーブ図書館って何ですか?

 丁度来館者もいないし、軽く自己紹介でもしておきましょうか。

 私はヒューバート・モレル。気軽にヒューさんと呼んでください。若く見られますが、それなりです。

 自己紹介ってあと何を話せばいいんでしょう。

 あ、実は私、無類の猫好きでして……。みーちゃんが来館した時は思わず挙動不審になってしまいました。黒猫で小さい体を器用に動かしてお話ししてくださいました。

 猫トークなら永遠にできそうなのですが、自分のこととなると難しいですね……。

 それでは、スタンリーブ図書館についてご紹介しますね。

 スタンリーブ図書館は人生を終えた後、次の世界に旅立つまでの道中の森に佇んでいます。静かな森と、穏やかな湖のほとりにあるスタンリーブ図書館は西洋風の建物です。入口の扉を開けるとひらけた空間にカウンターが設置されています。おかけいただくお席もございます。カウンターの奥は基本的に来館者様の立ち入りはご遠慮いただいております。カウンターでゆっくりお話をお聞きいたしますので、ご安心ください。

 スタンリーブ図書館に所蔵されている、ルリーブルにつきましてもご説明させていただきますね。

 ルリーブルは皆様の人生が綴られる本です。家族構成や来歴はもちろん、何か出来事があった時の心境や考えなども一部が記録として残されます。

 どうやってそんなことを知るのかと思いますよね。実は皆様には見守っている神様がいらっしゃるんです。皆様神社などに行かれると思いますが、その際神様にお祈りしますよね。この時に神様は皆様の情報をアップデートしていらっしゃるのです。いかない方はどうなっているのかって?そんな人は人生を終えたときに情報を一括で取得するので詳細が分からないことが多いんですよね……。

 話がそれましたね……。こうやってアップデートを重ねていくルリーブルですが、その方の人生が終わった時初めて本になります。これ以上情報がアップロードされないこと、誰も改変できないようにすることなどが理由です。それを管理しているのがこの私なんです。

 私の仕事はメインは来館者様のお悩みを解決すること、それに加え本棚や建物の管理なんかもあります。

 このくらいでいかがでしょうか。気になることがあったらぜひ聞かせてくださいね。お悩み解決が私の本業なので。お任せください。


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