SIDE:桜音霞
私は桜音霞。大学一年生だ。
自慢じゃないが私はかなり容姿が優れていると思う。実際大学生になってからも、ものの数ヶ月で何十人もの人達に告白された。
これは世間一般的にモテていると言っても過言では無いだろう。
そんな私にはとても可愛い自慢の妹がいる。整った顔立ちにモデルのようなスラッとした体型、絹のような銀髪に透き通った碧眼は神秘的なものを感じさせる。
妹が生まれて、初めて対面した時は天使だと思った。もうそれはそれは沢山可愛がったし、過保護だと周りから口煩く言われたが特に気にしなかった。
だからそんな華恋ちゃん周りの女性関係は常日頃気にかけていたけれど、今日の華恋ちゃんは朝からどこか変だった。体調でも悪いのかなと思い学校側に連絡だけして大学に来たけれど、結局日中は華恋ちゃんのことが気になって授業どころではなかった。
なので大学が終わってから真っ直ぐ家に帰って来た。本当はいつもなら美沙や麻耶と、どこか最寄りの喫茶店にでも行っていたけれどそんな気分では無かったので颯爽と家に入る。
いつも通り「ただいまー」と言うが、あまり返して貰えないけど時々機嫌の良い華恋ちゃんが返してくれるからいつの間にか癖になっていた。そして今日は返事が返って来た。それだけで何かあったことは察せられる。
気になったのでさりげなく華恋ちゃん自身に今日何をしていたのかなどを尋ねる。するとビックリすることに、七海という人と一緒に自分の部屋にいたらしい。
私は不安になって襲われていないかなどを尋ねるが、本人は気にした様子もなくのほほんとしていた。
(普段からあんなに言い聞かせていたから、ガードはとても堅い方だったのにどうしちゃったの?)
華恋ちゃんの今日の様子を聞いて呆れながらも何も無かったことにホッとする。
しかし華恋ちゃんは、お風呂に入る前に気になる一言を残して去っていった。
(一緒に登校!?いやでも華恋ちゃんの部屋で2人で居て何もしなかったということはある程度、自制心はある方。・・なら華恋ちゃんから紹介されるまで一旦様子見するべきかしら?)
そうやって考え込んでいると華恋ちゃんが上がって来た。しかし、華恋ちゃんを見て私は驚きのあまり固まってしまった。
なんとお風呂上がりの華恋ちゃんは、若干透けている白のキャミソールを着ており、黒の下着が見えてしまっていた。
動揺し過ぎて、その服は他の人には見せちゃ駄目ということしか伝えられなかった。
あまりにも今日の華恋ちゃんは警戒心が無さすぎる。
お姉ちゃんとして明日からより女の危険性を教えないと!!
じゃないと可愛い可愛い華恋ちゃんの貞操がどこぞの馬の骨に食べられちゃう!!
暫くは設定と一緒に書き溜めていた話を投稿するので毎日投稿の予定です。話が尽きたら頻度が下がってしまうかもなので前もって言っておきます。