NYAIN
「返信はやっ!?」
あまりの返信の速さに驚きつつ、もう一度NYAINを開く。
七海:『変ですね。やはり今日の華恋さんは様子がおかしいので放課後、御自宅にお邪魔させていただきますね』
「えっ!?なんで!?今のはかなり女性っぽいと自負してたんだけど!?」
華恋:『いや、そんなことないよ!大丈夫だから!!明日は学校行くから!!』
「ダメだ・・。既読もつかなくなった。どうしよう・・」
(・・まぁでも大丈夫なのかな?元々が友人だってことを考えたらそこまで悪い人でもないでしょ)
「取り敢えず寝巻きだし着替えるか。それにしても腰と足と腕周りのサイズが大分緩い・・」
服に違和感を覚えながらも白とピンクのストライプ模様のパジャマを脱いで下着姿になり、さっき部屋を見て回った時に見つけたスタンドミラーに写る自身の姿を見つめる。
「やっぱり可愛いな・・」
銀髪の髪は肩まで伸ばしているが、ほつれなどは一切無くまるで絹糸のようにさらさらである。更に瞳は澄み切った水面を覗いているような鮮やかな碧眼で、唇は小ぶりで薄いピンク色に染まっている。
言うまでもなく顔はかなり整っており、人形のように綺麗でそれでいて欠点など一つも無さそうな美形だ。
視線を移す。鏡に写る水色の可愛らしい下着と2つの小山を見る。
「胸はまぁ普通ぐらいなのか?そんなに大きくも見えないけど、そこそこあるように見えるけど、下は・・やめとこう。・・いや、でもどうせお風呂に入る時に見るだろうし、確認だけはしておくか?」
(・・この下着を少しずらしたら見える)
ゴクリと唾をのみこみ、覚悟を決めて一気に下着を下げる。
「つ、つるつるだ・・。感覚でなんとなく分かってたけど、やっぱりもう無いのか・・」
なんだか自分でもよく分からない悲しみに浸りながら下着を履き直し、着替えようと新しいクローゼットを開く。
「こっちも分かってはいたけどやっぱり女物しかないな。しょうがない・・部屋着に良さそうだしこれにするか」
そういって手にしたのは、白の無地のTシャツに黒のホットパンツ。
「よし、大丈夫そうだな。さて、七海さんが来るまでまだ時間あるし何しようかな。折角だし聞きたいことをまとめておくか」
机に着いて、ノートに聞きたいことを箇条書きにしていく。
• 男性が居ないことについて
• 以前の自分についてのこと
• 学校についてのこと
• 自分の交友関係
「う〜ん・・取り敢えずはこんなものかな」
特にすることも無くなったのでゲームをしていると、いつのまにか12時を過ぎていたので適当に冷凍食品をレンチンして食べる。
そうして時間を潰して過ごしていると家のインターホンが鳴った。




