SIDE:七海
更衣室から体育館まで華恋を揶揄いながら歩いているといつの間にか到着していた。もう少し華恋を揶揄っていたかったが、仕方ないので列に並ぶ。
体育の授業のペアは出席番号順だったので華恋と一緒にはなれなかった。華恋のペアは・・確か河井さんだったかしら。それにしても近いわね。
くっ・・華恋と一緒にストレッチ出来るなんて羨ましい・・。
その後モヤモヤしながら漸くチーム決めの時間になったので華恋の元へ行く。一緒のチームに誘ったら快く了承してくれた。正直華恋と二人で良かったのだが、形式上仕方なく他のチームメイトを探すとすぐに見つかった。指原さんと杦本さんは向こうからこちらにきた。河井さんも華恋が了承した以上私はとやかく言えない。
気になる点があるとすれば、杦本さんのやる気が無さそうなところだ。
意外なことに試合は私たちのチームの勝利で終わった。杦本さんが思ったより動けたのだ。しかしそんなことより華恋が杦本さんにご褒美の約束をしていたことが問題だ。
長い話し合いの末に、着替えは私が手伝うことで杦本さんには納得してもらった。
お昼になったので華恋を食事に誘う。しかし、やはりここでも杦本さんが一緒だった。幸いなのは指原さんはどうやら応援してくれているようで、目が合った瞬間ウインクをしてきたのだ。
驚きはしたが、ライバルが一人減ると考えれば助かることではあった。
華恋と杦本さんと机を囲む。
華恋がお弁当を持ってきていなかったのでここぞとばかりに甲斐性を見せるべくお弁当を広げるが、その間に杦本さんは華恋にお弁当を食べさせて貰っていた。
思わず醜くい嫉妬心が湧き出したが、華恋が気付いたのでなんとか抑える。一旦心を落ち着ける為に、華恋にあーんを要求してみる。
華恋のあーんで食べる卵焼きは至福の味わいでした。きっと一生忘れないでしょう。
その後は杦本さんと張り合うように華恋へのあーん合戦が始まり、結果は引き分けだった。
華恋の胃袋を掴めるようにもっと頑張って料理スキルを磨かないと!
その後は特に何も無く一日が終わり帰宅した。
まあ今日は華恋にキスして拒まれなかったのは相当な進展だったので、今のところ私が一番恋人に近いと思う。
それにしても今夜は色々と捗りそうです。
書き溜めが無くなりました。明日からは毎日一話投稿にする予定です。




