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お世話

体育の授業も終わり着替るが、今回は七海が杦本さんの着替えの手伝いに行ったので俺は一人更衣室でゆっくりと着替えられた。


着替えも終わり教室に戻る途中で声をかけられる。


「華恋もう着替え終わったの?」

「うん、私はもう着替えたよ。七海の方はどうだったの?」

「どうもこうもないわよ。・・彼女想像以上にだらしなかったし、本当に人には興味が無さそうだったわ」

「それにしても、華恋と一緒に着替える為に急いで終わらせて来たのに・・」

「まあまあ、そろそろ次の授業始まるし七海も急いで着替えないと」

「そうね。そういえば教室まで一人で戻れる?」

「うん大丈夫だよ。時間ないから七海も急がないと。私は先に教室戻ってるね」


華恋と別れて教室に戻ると着替えを手伝ってもらっていた杦本さんはもう机で寝ていた。


 あまり時間もないので次の授業の教科書を出して自分の準備を終えたら、約束したお世話として寝ている杦本さんの分まで教科書の準備をする。


 そうこうしていると七海が教室に戻ってきたのとほぼ同時に先生も入ってきてすぐに授業が始まった。



◇◇◇


あっという間に午前中の授業が終わった。

 

 午前中お世話をして分かったことは杦本さんは基本寝ている。俺が教科書を見せたり先生に指名された問題を教えてあげたら聞いてはくれたのでなんとか授業について行けていた。


(先生なんてものすごく満面の笑みで微笑んでいたからなぁ・・)


俺のお世話はなにも問われる事もなく、先生も生暖かい目で見守ってくれていた。なぜか七海には、終始親の仇を見るような目で見られていたけど。


 杦本さんは自由気ままに行動するので思ったよりお世話は大変だったけどそんなに悪い気分でもなかった。まるで以前飼っていた猫を世話している気分だったからかもしれない。


まあそんなこんなでもうお昼になったのでご飯を食べようとするが、お弁当を持ってきていないことに気づいた。


取り敢えず購買に行こうと考えるも、購買の位置を知らないことに気付きどうしようか悩んでいると、お弁当箱を抱えている七海と杦本さんに同時に声をかけられた。


「華恋、お昼ご一緒しても良いかしら?」

「・・華恋ご飯食べさせて」


俺が急な出来事にビックリしていると、七海と杦本さんがまた言い争いをはじめる。


「・・杦本さん?貴方お昼ぐらいはきちんと食べたらどうなのですか?流石にお昼まで

華恋にしてもらうというのは図々しいのでは?」

「・・私は今日一日華恋にお世話してもらう約束した。だからお昼ご飯も食べさせてもらう権利がある・・」


これ以上放置すると更にヒートアップしそう(主に七海)だったので慌てて場を収める。


「ちょ、ちょっと待って!!落ち着いて二人共!それなら三人で一緒に食べよう!!ね?それなら良いでしょ?」


二人はお互い数秒間見詰め合った後、首を縦に振った。


あまりにも高頻度で投稿してたからそろそろストック尽きそうです。

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