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クラスメイト

一緒に歩いていた七海が突然目の前で止まった。


チラッと教室の方を見ると教室札は1−Aと書かれていた。


(ここがこれから俺が通うクラスか・・)


 七海に続いて教室に入る。すると急に、教室がざわつき始めた。しかし、そんなことより自分の席が分からないのでこっそりと七海に尋ねる。


「私の席ってどこだっけ?」

「ひゃっ!?きゅ、急に耳元で喋るのはやめて・・」


(・・悪いことしたかな?今度から気をつけよう)


 七海は、なぜか顔を赤くしながらも教えてくれた。


「華恋の席は窓際の後ろから二列目よ」

「ありがとう。助かったよ七海」

「い、いえこれくらいのことはいつでも聞いて頂戴」


 そう言って七海は顔を背けながら自分の席に向かって行った。

 俺も自分の席に行こうと目を向けると俺の席らしき場所の後ろに、机にうつ伏せになって寝ている子が居た。


(夜更かしでもしたのかな?それにしても、教室を見た感じ黒髪の子ってこの子を含めても少ないな・・そこもまた男性が絶滅したことに関係あるのかな?)


取り敢えず自分の席に腰を下ろすと、話しかけてくる人がいた。茶髪のショートヘアで明るい印象を抱く笑みの美少女だった。


「ねぇ、今日七海ちゃんと一緒に登校してたけど二人っていつからそんなに仲良かったの?」

「えっと・・つい最近仲良くなったかな?」

「そうなんだ!そういえば華恋ちゃんも雰囲気変わったよね?何かあったの?」

「えっと・・少しね。それより失礼だけど貴方の名前は?」

「えーひどい!?私の名前覚えてなかったんだー!!」


そう言って頰を膨らませ、プンプン怒らながらも愛嬌を振り撒いている彼女はとても可愛らしかった。


「ごめんね?今度は忘れないようにちゃんと覚えるから」

「しょうがない!!今回は許してあげる!私は指原琴乃って言うの。改めて宜しくね!それと、華恋ちゃんの後ろの席の子が私の幼馴染の杦本雪って子。いつもマイペースで、かなりの時間寝ているからそんなに気にしなくても良いよ」


(これから関わるかも知れないし、覚えておこう。それにしても、教室を見渡す限り細い女子しかいない!何でこんなにモデル体型の子しか居ないの!?いや、なにも悪いことでは無いし、寧ろ良いことなんだろうけど、正直癒しが足りない!帰ったらこの世界にぽっちゃり系女子が居るのか調べよう!そんなことより・・)


「それで?二人はどうして今日一緒に登校してきたの?付き合ってるの?それとも昨日休んでたけどその時に何かあった?」


 この子をどうにかしなきゃいけない。

 それと何で二人で登校しただけで付き合ってることになるのか教えて欲しい。


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