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ヴァクトル  作者: 皐月/やしろみよと
1章 動き出した白と黒

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9話 引き寄せの街ケイオス

 車を駐車場に停めてゆっくりと足を地につける。フルが居るのはケイオス。人呼んで『引き寄せの街』。ここには何でもある。物も金も情報も人も夢や希望でさえも。

 元々ケイオスは商業で発展していた都市だ。商業が盛んだということは人が集まる場所であったということ。人が集まるところには物が集まる。物が集まるということは金が集まる。金が集まるところには人が集まる。

 そうやってこのケイオスという場所は発展してきた。そのため人通りが絶えない。フルもまたケイオスにエリオを求めて引き寄せられたことをひしひしと感じていた。


 「本当に人が多いな! 迷わないように気を付けないと。エリオ…、大丈夫だよね。何事もなければいいんだけど」


 人の多さに驚きつつもエリオの無事を祈りながらフルは前進する。ここケイオスには『引き寄せの街』なだけあって珍しい物もたくさん売られている。魔道具はもちろん。遥か遠方の伝統衣装や東方の御守り、はたまた効くのか分からない秘術の巻物など見ているだけで全く飽きることはない。


 「こんなに物があるなんて! じっくりと見て回りたいけど今はエリオのところに行くのが一番の目的。でも後で絶対来よう」


 フルが色とりどりの品物に決意を固めているとフローレスが声をかける。


 「スタルシア人の少女よ。これらの品物がどのような経緯でここに運ばれているのか知っているか?」


 「うーん。分かりませんね。普通に商人が買ったものを運んで来たのでは?」


 「確かに商人が正規の方法で買ったものもあるだろう。しかし、それはケイオスで取引されてる一割にも満たないだろうな。実際には盗品や闇取引などの品物が多数を占めるだろう。何故だかわかるか?」


 「え、そんなこといきなり言われても。人が多いからじゃないですか」


 「その通りだ。人が集まるところに金が集まる。金というのは悪人を引き寄せるものなのだ。この『引き寄せの街』は悪党も引き寄せているのだよ。そのためこの都市での犯罪の発生は非常に多い」


 「つまり、ケイオスに着いたからと言って気を抜くなということですね?」


 「そういうことだ」


 フルが店に並んでいる商品にふと目をやるとそこには紫色の水晶で彩られたペンダントがあった。丁寧に磨かれていて中を覗けば吸い込まれそうなほど綺麗だ。フルは一目見てそのペンダントを気に入ったがここにある商品のほとんどが盗品や密売などの手法で手に入れたものだと思うと買うのは躊躇われた。


 「どけよぉ」


 突如フルはどんと背中を押されてよろめいた。どうやら後ろから人にぶつかったようだ。ぶつかったというか一方的にぶつかってきたという方が正しいが。


 「痛い! 何するんだ!」


 いきなりぶつかってきてどけと言うのは口の利き方がおかしいとフルは声を荒げる。そもそもどけと言うならぶつかる前に言うべきじゃないかとフルはいっそう腹立たしい気持ちになった。


 「うるせぇ。そっちがぶつかってきたんじゃなえかぁ。急いでるんだよぉ」


 フルにぶつかってきた男は怒気のこもった声を荒げる。そして男はそのまま早足で人混みをどんどん進んでいった。


 「そっちがぶつかってきてその言い方はないでしょ。ムカつくな」


 見渡す限り人なのだ。ぶつかることくらいあるだろう。しかし、先ほどの男は自らフルにぶつかってきたように感じられた。


 「自分からぶつかってきておいて謝罪もなしとはどういう神経してるんだか! …ん?あいつは今自分から私にぶつかってきた。わざと私にぶつかってきた。は! やられた!」


 フルは一気に人混みをかき分け男を追いかける。


 「ちくしょー! 私の財布を盗られた!」


 フローレスに言われたばかりだというのにフルは完全に油断していた。ここはケイオス『引き寄せの街』。悪党だって引き寄せられる。


 「絶対に逃がすものか! 私の財布必ず取り返してやる!」


 そう意気込んで追うが男になかなか追いつけない。それどころか男の足はかなり速くみるみるうちに二人の距離は離れていく。すると突然男がばてんと倒れた。


 「え? 急に倒れた?」


 倒れた男に急いで駆け寄ると男の前に一人の女が立っていた。フローレスだった。


 「愚直に走る男を地に伏すなど造作もないことだ。この男に用があるのだろう?」


 「ふ、フローレスさん!」


 フローレスが男を転ばせて足止めしてくれたようだ。


 「ふざけんじゃねぇ! ぶっ殺してやる!」


 男は激昂して立ち上がり始める。その手にはキラリと光るものが握られていた。フルはそれを見てすぐさまフローレスに声を掛けた。


 「フローレスさん! ナイフが!」


 「大丈夫だ。ちゃんと見えている」


 男は大声を上げながらナイフを手にフローレス目掛けて猛突進してくる。フローレスは店に売られていた木刀を少し借りると言うと木刀を構え始めた。

 男とフローレスとの距離がナイフが届くまでに至ったときだった。フローレスは体を半歩右にずらしナイフをヒラリとかわす。

 その次の一瞬にフローレスは男のみぞおちへと的確に突いた。男はその痛みによろめく。その隙を見逃すほどフローレスは甘くない。よろめいて頭が下がったところに上から首を木刀で叩きつけた。

 すると男は白目を向いてばたんと力なく倒れた。


 「フローレスさん! すっごい!」


 「先ほども述べたが、この程度の男を伏せるなど訳はない。しかし、この男がどうしたのだ?」


 フルは男のズボンのポケットから自分の財布を取り出しながら答える。


 「こいつ、私にぶつかった拍子に私の財布を盗んだんです。取り返せてよかった。それにしても素人の私が見たってすごい動きでした! もしかしてフローレスさんものすごく強かったりします?」


 「強さか。主観的な要素が多すぎて適切に答えることはできないが、この周辺には私に敵う者はいないだろうな」


 その答えを聞いて思わずフルは叫ばずにはいられなかった。


 「カッケー!」



 いつの間にかあれだけいた人がフローレスと男の周りには人が居なくなっている。


 「フローレスさん。改めて財布取り返してくれてありがとうございました。それにすみません木刀を買わせてしまって」


 「ああ。この程度なんてことは無い」


 「しかし、こいつどうしたものか!」


 そう言ってフルは倒れている男を見下ろした。男は気絶しているためもうしばらく起きそうになかった。


 「とりあえず、この街の警察に引き渡すのがいいだろうな」


 後から歩いて追いついてきたフローレスが言う。


 「警察があるんですね」


 「ああ。この街は治安がお世辞にもいいとは言えない。確かに人で溢れて活気のある良い街であることは確かだが、光のあるところには必ず影がある。この程度のスリなどこの街に巣くう大きな影の一部に過ぎん。ケイオスではもっと大きな影が潜んでいる。そのためここの警察はその影からこの街を守るために住民や商人が一丸となってできたものだ。並みの軍隊より強いぞ」


 軍隊より強いなんて本当だろうか、トゥサイとどっちが強いのかな、などと考えながらフルたちは男を警察に引き渡すために歩き出した。


 「そうだ! 警察に言えばエリオットの保護もお願いできるんじゃないですか!?」


 「それは難しいだろうな。警察はそもそもこの都市を、この街の活気を守るためにある。この街の店に被害の可能性があるならまだしも、一人の少年の命だけでは警察は動かないだろうな」


 「そういうものですか」


 警察なのに保護してもらえないものなのかと少し複雑な気持ちになりながらもフルたちは警察へと男を引き渡しに行った。


 「道はこちらで合っているのだな?」


 フル以外にこのエリオットへの家へ向かうメンバーであるフローレスが話す。


 「そのはずです。もう少しで着くと思うんですが」


 フルたちは男を警察に引き渡してから一時間ほど歩いてケイオスの中心からかなり離れた場所まで来ていた。フルの手には『ケイオス観光ガイド』と書かれたハンドブックが握られている。

 初めてこの街に来た者が地図無しで歩くと目的地には一生たどり着けないと言われるほどケイオスは複雑な道をしている。

 人通りの多さも相まってケイオスという都市は一種の迷路のようだった。しかし、中心から離れると人通りも少なくなってくる。店もまばらになり住宅が増えていた。


 「警察に引き渡した男はどうなったのでしょうね」


 「この街で悪事を働いたのだ。しかも奴のカバンからは様々な店の品が出てきた。全て盗品だろう。窃盗はこの街では重罪だ。警察の奴らは血気盛んで加減を知らないからな。警察の隊複を着ていなければ堅気の者だとわからないほどだ。ただでは済まないということだけはわかるだろう? それとも具体的にもっと知りたいのか?」


 「いえ止めておきます」


 フルは男がどうなったのか考えるのをやめた。そうこうしているうちにエリオットの住所の目の前までフルたち来ていた。


 「ありました! あれです」


 フルが指で示した先にあったのは赤い屋根の大きな家だった。大きさはマトミの家ほどではないが十分大きいと言えるだろう。


 フルはすぐに駆け寄りドアをノックする。


 「エリオ―! 私だけど! いるー!?」


 返事は無い。


 「どうした。何か問題か?」


 フローレスがフルに声をかける。


 「えっと。ここがエリオの家なのは間違いないんですけど、エリオがどころか誰もいないみたいで」


 「本当にここがそのエリオとかいう奴の家で間違いないんだな?」


 「ええ。そうですけど…」


 フローレスは腰にしていた銃に手を掛けると、目にも止まらぬ速さで銃を抜いた。フルがあっけに取られている間にフローレスは銃を腰に直した。それと同時に木製のドアがぶち抜かれてぽっかりと大きな穴が空いいた。


 「では入るぞ」


 まさか、ドアを銃で穴を空けて家に入るとは思っていなかったフルは呆然としてしまった。フローレスはというと何事もなかったように家に侵入し一番近いドアを開けていた。


 「うぉおおおお!」


 フローレスがドアを開けたその瞬間。ドアの内側から覇気がまるで無い叫び声に近いものがフルたちの耳に響いた。その後バチっという電気が流れたような音がしたかと思うとドスンという何かが落ちた音がした。



 「エリオこれはどういうことか説明して!」


 「説明してほしいのはこっちだよ! 勝手に家に入ってきたこの人は誰なの!」


 エリオは床でうつ伏せで伸びているフローレスをちらと見る。


 「フローレスさんは無事なの? まさか死んでないでしょうね!」


 「この人はただ気絶してるだけだよ。ただ、目が覚めたとしても一、二時間は体が動かないと思うけど。それでフローレスさんってのは今僕が気絶させた人?」


 「そう。あんたが倒して床で倒れているのはフローレスさん。私ひとりだと危険だから同行してもらってた」


 「ええと。状況がよく掴めないんだけど」


 「話すと長くなるんだけど、今キタレイ大学では反帝国連盟っていうヤバい奴らが攻めてきてる。それでエリオが持ってるアンリレの秘宝が狙われるかもしれなくて。あんたが無事がどうか気になってここまで来たってわけ。ラスターさんは一つ上のキタレイ大学の二年。フローレスさんは兵士で私たちだけではケイオスまで危険だったから同行してもらってた」


 「なるほどね。まさかキタレイ大学がそんなことになっていたとは」


 「そういえばあんた話し方が普通ね。機械でも持ってるの?」


 「そうなんだ! えっとその話をする前にまずこの人がなんで倒れてるかだけど。僕が大学から帰ってバリアボールくんを研究しようと部屋に居たんだ。そしたら急にドアが切られたから強盗かもしれないと思ってビリビリくんを使ったんだ」


 「ビリビリくん?」


 耳慣れない単語を聞いたフルはエリオットに聞き返す。


 「うん! 僕の発明品の一つで電気を溜めることができるんだ!」


 エリオットは腕から手首くらいの長さの棒状の機械を取り出す。


 「溜めた電気を一気に放出することで相手を気絶させることができるってわけなんだ! しかもそれだけじゃないよ! 気絶から目覚めたとしえも体が麻痺して動かせないんだ。つまり数時間は相手の動きを止めることができるんだ! バリアボールくんも自衛の手段としてはすごいものだけど、これは自衛しながら攻撃にも繋がるすぐれものなんだ!」


 「つまりフローレスさんは無事なのね」


 目をキラキラとさせて一気に早口で話すエリオットに生暖かい目を向けながらこの部屋にエリオット以外の人物が居ることに気が付いた。その人物はエリオットより身長が少し低く艶々とした黒髪をした少女が佇んでいた。


 「ああ。フルは会うの初めてだったよね。ほらクラ! 挨拶して!」


 クラ、とエリオットに呼ばれた少女がフルの前に出る。



 「初めまして。私はクラレット。クラレット・マクダウェル。エリオット・マクダウェルの妹です」


 「ええ! エリオって妹がいたの! しかもこんなに可愛いじゃん! 目がすごくくりくりしてて髪もつやつやで顔も小っちゃい! 私はフルよ! よろしくね! それにしてもエリオの妹にはもったいなさすぎる可愛さだわ!」


 「すみません。フルさん私が兄にはもったいないとはどういうことですか?」


 「エリオには可愛すぎるクラレットちゃんは似合わないでしょ!」


 フルに他意はなく思ったことをそのまま言っただけなのだがクラレットは顔をしかめるとフルを問い詰めるように口調が荒くなった。


 「失礼ですが、フルさん。あなたは兄とどういう関係なんですか?」


 もしかして兄妹なのにお似合いではないと言ったことが気に障ったのだろうか。こんなにも可愛いのでついエリオットと比較してしまった。

 エリオットは別に顔が悪いというわけではないのだが、普段の機械の話になるといきなり早口になるところや機械の部品を片付けもせずに散らかしている様子からエリオットとは釣り合わないなと思ったのだった。


 「ええと、エリオとはただの大学の同学年で友達です」


 「兄さん本当なの?」


 クラレットの目がやけに鋭い。


 「うん。本当だよ」


 「そうですか」


 その一言を言い終えるとクラレットは途端に静かになった。


 「フルがクラと僕を兄妹として似合わないと言っていたけどそれは当然なんだ。実は僕とクラは血がつながってないんだ」


 静かになったと思えば急にクラレットが口をはさむ。


 「兄さん! 私は血が繋がってなくたって兄さんのこと本当の家族だと思ってるし、兄さんのこと愛してるよ!」


 さっきまでの静かさが噓のように大きな声で一気に口を動かす。


 「わかってるよ。クラ、いつもありがとうね。僕だってクラのことを家族じゃないなんて思ったこと一度もないよ」


 エリオットそう言うやいなやとても普段機械を弄る時とは全く違った優しい笑みをクラレットに向けた。そして少し照れながらフルに向き直る。


 「まあ、見ての通り僕にはもったいない妹なんだけどね。フローレスさんが起きるまで少しゆっくりしていってよ。そうだ、僕、飲み物入れてくるよ」


 エリオットは飲み物を取りに部屋を出た。


 「あなた! 本当に兄とは何もないんですね!」


 エリオットがいなくなると人が変わったかのようにクラレットがフルに問いただし始めた。


 「え? クラレットちゃん急にどうしたの!?」


 「あなたが泥棒かどうか確かめるんです」


 「泥棒?」


 「ええ。私から兄を奪う泥棒女かどうかをね」


 その直後フルはとてつもない殺気を感じた。クラレットが刃物をフルの首筋にぴったりと当てた。少しでも動けば首から赤い血が流れるだろう。


 「今から、私の質問に答えてください。質問に答えなければ首を切ります。私の望む答え出なかった場合も首を切ります」


 フルの脳は危険信号を発していた。全身から汗が噴き出してくる。クラレットの目が本気だということを物語っていた。


 「あなたは兄のことをどう思っているのですか?」


 どう思っているか。普通に答えるならば友達として良い関係を築いていきたいと答える。しかし、刃物を突き付けられた今は普通とはかけ離れた状況だ。間違えたら死だ。やり直しはできない。


 「エリオ、いいえエリオットさんに私は恋愛感情は一切ありません!」


 フルの緊張はピークに達していた。この解答で正しかったのか。クラレットの顔から目が離せない。次にクラレットが口を開けたときフルの運命が決まる気がした。


 「噓、ではないようですね」


 クラレットがフルの喉元から刃物をどける。一気に緊張感が解けていく。落ち着いてよくクラレットを見るとフルに突きつけた刃物はナイフなどの類ではなかった。クラレットの右腕から伸びていた。その右腕は機械でできていた。


 「その腕」


 「ああ、これですか。私、右腕を事故で失ってるんです。でも兄さんが機械の義手を付けてくれたんです! この腕は私の宝物なんです」


 クラレットの義手へと刃物が収納される。クラレットが自身の右腕の義手を見る目は恋する乙女のようだった。


 「本当にエリオが作ったの? エリオがそんな危ない刃物を義手に付けるとは思えないけど」


 「それは私が付けました。他にも銃も付けましたよ。見ます?」


 「いや、結構です」


 「このこと兄さんに言わないでくださいね? 言ったら殺します」


 この女なら本当にやりかねないと思ったフルは墓場まで持って行こうと心に決めた。


 「一つ質問があるんだけどいい?」


 「ええ。どうぞ」


 「さっきエリオのことを愛してるって言ってたよね?それって家族としてだよね?」


 クラレットは何も言わずに不敵な笑みを浮かべるだけだった。


 「ごめんごめん。コーヒー淹れるのに手間取っちゃってさ。ん?何かあった?」


 エリオットが部屋に帰ってくる。


 「大丈夫。楽しく話してただけよ。ね、フルさん」


 クラレットから無言の圧力に屈してフルは思い切り首を縦にぶんぶん振った。


 「もう仲良くなったのか。さすがクラだな。僕とは大違いだよ。僕みたいに機械ばっかり弄ってないし、人付き合いもしっかりできるし、本当に僕には出来過ぎた義妹だよ」


 「機械を弄ることがないの!?」


 「そうだよ。僕がクラに少し教えることはあるけど、自分から進んで何かを作っているところは見たことがないな。でもクラなら僕よりもっとすごいものを作れると思うんだよね」

 

 自分の義手に武器を仕込むことができるなんて相当機械に慣れていないとできないと思うのだが。


 「もうエリオの腕を超えているような…」


 フルがつい口にした瞬間クラレットから尋常ならざる殺気を感じたのですぐに口を閉じた。このままではフルの命がいくらあっても足りない。

 早くフローレスを起こさないとフルが永遠に目覚めないなんてことになってしまいかねない。


「フローレスさん! 早く起きてぇえ!」


 フルの悲痛の叫びとは裏腹にフローレスが目覚めるまでに二時間かかったのであった。




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