表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】選択式小説 ドクター  作者: 望月ナナコ
3/8

3

午前中はいつも通りに仕事をこなし、休憩時間がかぶった同僚達とたわいもない話をしながらランチを食べていた。


(今日石神先生とエレベーターで一緒になっちゃった!)


(え、いいな~何か喋ったの?)


(いや、もう石神先生に気安く話しかけられるほど勇気無いって。)


(まあ確かに。)


(これが仲村先生だったらもう少し緊張せずに喋れそうなんだけどな~。)


(どっちみち緊張はするんだ。)


(そりゃあまあ仲村先生も優しいけど普通にイケメンすぎて緊張するでしょ。)



私の同僚達も二人の沢山いるファンの一部だ。


(ねぇ、そういえば聞いた事ないけど、石神派、仲村派、どっちなの?)


急に話を振られた私は激しく咳き込んでしまい背中をさすってもらう。その内にも話は進み続ける。


(大丈夫・・・?私はどっちかっていうと石神派かな。外科医としての腕はもちろんあの涼しげなルックスが超タイプ。石神先生にだったら多少冷たくあしらわれても燃えちゃうかも。)


(私は仲村先生推しだよ。いつもニコニコでこっちが癒されるっていうか、私生活でも存分に甘やかされてイチャイチャしたい!)


(・・・で、どっちがタイプなの?)


一気に全員の視線が私に集まる。


『そもそもどっちともあんまり関わり無いし。石神先生も仲村先生もタイプはそれぞれ違うけど良い先生だとは思うよ』


同僚達はもう少し深く掘ってタイプを聞きたそうだったけど丁度休憩も終わりの時間になった。


助かった・・・。


話した事に嘘は無い。


そりゃ私からしたってどっちもイケメンだし、二人のうちどちらかが恋人だったらさぞ自慢したくなるだろう。


だからって・・・私が彼達と?


いやいや、そればっかりは絶対に無いでしょ。そもそも話すきっかけが全くもって無い。


ふと病院内を見渡すとすぐ側に待合室で雑誌を見ている患者さんが目に入った。


集中して見入っているようだが後ろを向いているので何を読んでいるのかが丸見えだった。


あれは・・・占いコーナー・・・。


朝見た占いコーナーが頭をよぎった。


そういえば今日はラッキーな日。


ラッキーアイテムは確か・・・フラミンゴ柄の靴下とスイトピーだったよね。


その二つのアイテムを思い出した上で、


フラミンゴ柄の靴下のほうがなんとなく気になる→フラミンゴ柄の靴下へ


スイトピーのほうががなんとなく気になる→スイトピーへ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ