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3日目  後編 友達への打ち明けと覚悟

2話を少し改訂しました。

「ねぇそれどういうこと?」

「「え」」

「莉緒ちゃん、、」

「ねぇあと少ししか一緒にいられないってどういうこと?どっか引っ越しちゃうの?」

「あ、、、」

 私は迷ったここで本当のことを言うか引っ越すということにするか。本当のことを言うのはまだ覚悟ができてなくて少し怖い、だけどここで嘘をついて前の百合のようになるのはもっと怖いと私が迷っている時に百合が小声で言ってくれた

「繭、私は言ったほうがいいと思うよ。大丈夫、私も一緒にいてあげるから」

 百合がそう言ってくれただけで少し気持ちが楽になった。そして私は少し考えて

「言うよ、百合ありがとう」

「どういたしまして」

 莉緒ちゃんに全て話すことにした。

「莉緒ちゃん」

「なに?」

「今から辛いことを言うから覚悟をしといてね」

「え?別に引越しくらいで辛くなったりはしないよ」

「莉緒、引っ越しじゃないから覚悟して聞いて」

「わかったよ」

 莉緒ちゃんは百合がいつもと違って少し怖いのに気づいたのかきちんと覚悟を決めたみたいだ。だから私も覚悟を決めて莉緒ちゃんに言う

「莉緒ちゃん私は病気で寿命がもう5日しかないんだよ」

「え、、、うそ、嘘だよね」

「莉緒ほんとだよ私もその場で聞いたもん」

「、、ちょっと落ち着くから待って」

「わかったよ」

 〜5分と少し〜

「よし。死んじゃうのはわかったけどどうして早く言ってくれなかったの?」

「それは、、覚悟できてなかった、話すのが怖かった」

「覚悟って何?そんなの覚悟じゃなくて逃げてただけじゃないの?」

「そ、、それはごめん」

「別に謝って欲しいわけじゃないよ。そう言うことはちゃんと話してよ。私はどんなことを言われたっていつまでも繭の友達でいるから」

 そう言われて私は少し気が楽になったし安心した。

「うん。ありがとう」

「それじゃあ私は行くから無理せずに授業受けなね」

「うん」

 そう言って莉緒ちゃんは保健室を出て行った。その時涙が溢れていたのを私はみた。

 それから少しして

「ちゃんと話せて偉かったね」

 そう言って百合は私の頭を撫でてくれたそれがすごく心地よくてありがたかった。そしてちゃんと話せてよかったと思った。

「百合、まだ少し怖いけどクラスのみんなにはちゃんと話そうと思う。だって突然お別れするよりみんなにちゃんと話してお別れの方がいいもんね」

「だね。がんばれ。私はいつでも繭といてあげるから。いつでも繭の味方だから」

「うん」

 まだ怖いけど少なくとも覚悟はできたと思う。涙を流していた莉緒ちゃんを見て私だけの気持ちではなくみんなの気持ちも考えなくちゃいけないと思ったから。私だって突然友人がいなくなるのは辛いと思ったから。明日話そう覚悟はできた。あとは少しの恐怖に私が勝つだけだ。

 そのあと先生に明日みんなに話すことを言った。そしたら帰りのホームルームに時間をとってくれると言ってくれた。それから下校して夕食を食べお風呂に入り、百合と課題をしたり雑談したりして、その日は終わった。




 みんなが受け入れて見送ってくれることを祈ってその日は眠りについた。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

pvがいつのまにか500近くありました。なんででしょうねこんなに読んでもらえると思っていなかったのでとても嬉しいです。評価感想待ってます。ではこれからもよろしくお願いします。

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