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1日目前半  楽しみたいな…

サブタイトルは気にしたら負けだと思ってる

 過去に戻ってきたことをまだ信じ切れたわけではないが今日倒れて余命宣告を受けることはわかっているのでその覚悟はしておいたほうがいいだろう、と思いながら朝食を取るためリビングに降りる。

「あら繭おはよう」

「お母さんおはよう。きょうの朝ごはんなに?」

「今日はパンと目玉焼きよ」

「わかった。いただきます」

「はい召し上がれ」

 とそんな感じで朝食を取り、朝の支度をしていく。確か朝登校中に倒れて病院で余命宣告を受けるはずだからとこの後の出来事を確認し部屋を出る。

「いってきます」

 家を出て10分ほど歩いていると背中に何かが抱きついてきた。

「繭おはよう!」

「おはよう百合」

 抱きついてきたのは私の彼女である草薙くさなぎ 百合ゆりだ。今月の初め頃に私から告白して付き合っている。

「今日の四次元目にある数学苦手なんだよねー」

「そう?数学って覚えればいいだけだから簡単じゃない?」

「それは繭みたいな記憶力がいい人だけだよ。わしみたいな凡人には無理無理」

 そんな話をしながらいつも通りを装っているが内心いつ倒れるか不安がある。

「そう言ってるけど百合は運動し…

 ドサ

 神経抜群じゃん。そう言おうとしたら倒れてしまった。

「繭!繭!大丈夫!?ねぇ!」

 そんな百合に叫びを聞きながら私の意識は薄れて行った。









「う、ん、、ここは?」

「繭!だいじょうぶ!?」

「あ、ゆり、、私は大丈夫だよ」

 どうやら記憶どうり倒れて病院に運ばれたようだ。

「繭、今先生呼んでくるから待っててね」

 そう言ってナースコールの存在も忘れて百合が病室を飛び出して行った。ここまでは前回と同じ。前回は検査結果を聞く時、彼女に心配かけたくないからと病状は私と母だけで聞いて、彼女にはなんともなかったと伝えた。だけど今回は前回と同じ失敗はしないように彼女にも病状を一緒に聞いてもらおう。そんなことを考えていると百合が先生と母を連れて病室へ来た。百合に一緒に聞いてと頼み、百合も一緒に聞くことになった。そして先生が、

「繭さん、意識が戻って何よりです。そして繭さんの体に起こったことですが、筋萎縮性側索硬化症というものです。これは手足・のど・舌の筋肉がだんだん痩せて力がなくなっていく病気です。ですがこれは、筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かしかつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)だけが障害を受けます。その結果、脳からの命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり筋肉が痩せていきます。その一方で、体の感覚、視力、聴力、内臓機能などは全て保たれることが普通ですが、繭さんの場合は特殊でいきなり大きい症状が出てしまっています。こういう症例はごく稀にありますが、そのほとんどが7日後には体が完全に動かなくなり最後は呼吸ができなきなくなりなくなっています。」

「つまり、どういうこと、、ですか?」

 母は額に涙を流しながら聞く

「繭さんの寿命は7日になります。つまり来週の火曜日に繭さんは亡くなります」

「そ、、んな」

 その言葉に百合は絶望する。母は言葉も出なかった

「悲しいことですが、こういう症例の方達は、症状が出てから6日間はが出ないことが多いです、なので月曜日までは普通に過ごすことができます。それと、もう体の症状は治ってますので、普通に帰ってもらって大丈夫です」



 そのあとはほとんど会話をせずに、というかできずに百合も一緒に家に帰り、家に入った途端抑えが効かなくなったのか泣き始めた。

「そんな、どんなことってないよ、私やっと繭と付き合えてこれからって時に…」

 母は病院と車の中でずっと泣いていてやっといくばくか落ち着いたのかそれとも娘がいないとことでもっと泣きたかったのか自分の部屋に戻って行った。

 私はずっと黙っていることしかできなかったが百合が落ち着いたのを見て、自分の部屋に連れていき、過去に戻った日からずっと言おうとしてたことを言った。

「百合、今日は泊まっていく?もう6日しか私は生きられないんだから私は泣いてるより、その6日を思う存分百合と楽しみたいな」

 そう言うと百合は涙を浮かべながらもきちんと頷いた。


最後まで読んでいただきありがとうございます!

ってことで今度は百合ちゃんの容姿をば



身長160の薄茶髪碧眼って感じ


誤字報告感想指摘評価待ってます


追記6/12今頃病名が間違っていることに気づき直しましたすみません。

筋萎縮性探索硬化症×

筋萎縮性側索硬化症○

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