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第85話 肥料

午前中は、アカデミーで魔道具研究会とギルバートと一緒に政治討論会に参加した。

ギルバートは最初から、立場上進行役を務めていたが、この国の政策にはここが足りないやら、こんな物があるといい…とか言う案がたくさん飛び出していて、中々楽しい会だった。


今日の午後は、私は植物研究会に所属しているので、その集まりだ。

人数はかなり少なく、ちょっと変わりものが多いけれど、皆さん優しいのでかなり居心地がいい。

研究会では、新品種の花や野菜を開発したりしている。

あわよくば、ノーマンにお土産にできないかな…なんて思ったりして。

私も新しい魔法植物とか育ててみたいし。


実はこの会、肥料の開発にもかなり力を入れていた。

作物を病気か虫害から守り、かつ健やかな発育を促すような肥料や栄養豊富な肥料を開発していたのだ。

そこで、この会の代表ノアベルト・オラニエ様に自作の肥料を色々とためしていただいていた。

オラニエ様は、公爵家の三男で自身も子爵の爵位を持っている。

赤茶色の髪をうしろで縛り、メガネをかけひょろりと背が高い男性だ。


私が開発したのは、魚の骨や貝をベースにした肥料や腐葉土まで様々。

ちなみに、土壌によって向いている作物が異なると言うのは、この世界ではまだ、なんとなく程度の認識だったので、皆様に簡易リトマス試験紙を作り、酸性やアルカリ性の説明をした後に、土壌によって育ちやすい作物や、肥料で中和すれば育つ場合などを説明した。


知識はもちろん、私の百科事典スキルから…

「この紫キャベツの抽出液に浸して乾かした紙を使います。」

「紫色…だな。」

「ええ…こうしてレモンや石鹸水につけると色が変わります。赤く変わったものが酸性、緑色や黄色がアルカリ性、変わらない物が中性です。ここまではよろしいですか?」

「ああ、問題ない。」

「そして、ほうれん草やトマト、じゃがいもなどはそれぞれ育ちやすい土質がございます。」

「なるほど…闇雲に種を渡して育てさせても効果が薄いと。」

「ええ、我が国は竜の加護がありますので、どのような土壌状態でも、ある程度の収穫が得られておりました。」

「だがそれは逆に、適した土壌であればさらなる収穫が見込めるという事ではないか?」

「おそらくは…」

「!!素晴らしい発見だ。だが…土にこの紙はどう使用するのだ?」

「こちらは、魔道具で土の成分を抽出していただければ、可能ですわ。酸性やアルカリ性の他にも、土質が粘土質であるとか砂質であるかなども、大きなポイントですわ。」

「なるほど…今までは気候と砂漠地帯は、あまり作物には向かない…くらいの認識だったな。」

皆さん世紀の発見だとワイワイ騒いでいる。


この国の場合には、それくらいであとは魔法と竜の加護でなんとかなっていたのだろうな。


その後も、腐敗スキルをいかんなく発揮して開発した、様々な肥料の効果を説明したり、逆にオラニエ様や他のメンバーから教えてもらったりして過ごした。


数日後、オラニエ様主導で肥料の格安販売を始めたところこれがかなりの反響を呼び、蒔いた畑は例年の3倍以上の収穫があった!と大騒ぎになっていた。

今日は睡魔がすごくて短めすみません。


裏設定後書きにちょっと書いていこうと思います。

苦手な方は飛ばしてくださいませ。

本編に関係ない…かもしれない裏設定。

その1

セシルの出身、白蛇族は暗殺者を多数輩出する種族です。足音が無く、気配も薄く、毒に強く、毒を血液から作ったりできる人もいます。セシルは訓練中の事故で、今はメイドをしています。メイド向きでもありますよね。

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