表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/184

第81話 魔道具研究会

アリアは悩んでいた。

自分にはいくつか切り札ともなる情報がある。

それを使って、教える代わりに結婚を!!と言うのは、あまりにもヒロインらしくないと思う。

でもかと言って、条件も付けずに教えても、それでなんの好感度もあがらなければ、無駄になってしまう。

「ギルバートの父親を暗殺した実行犯…この情報が1番の切り札よね。」

大事に温存しながらも、信用を勝ち得たらここぞと言う場面で教えてあげるのだ。

何故知っているのかと聞かれたら…

予言能力だと言うか…

ヒーラーの仕事をするうちに知り得てしまったとか…

これが一番いいかもしれない。

言い訳は必要だろう。

「原作だと…リュカが頑張って、割と後半に調べ上げるのよね。」

その前までに教えてあげれば、自分の価値は否応無く高まるだろう。

何しろ、ギルバートが1番知りたい情報なのだから。

「でも…なんとかして私に嫌がらせしてもらわないと!ギルバート以外の好感度イベントが発生しないのよ!」


「分岐がわからない以上、得意な事で攻めるしかないわよね。」

コーデリアの悪評を流し、コーデリアが自分を責める場面を作る。

できれば、攻略対象全員の前が、いい。

そこですかさず泣き、攻略対象にコーデリアの本性は悪人だとわかってもらうのだ。

ちょっと前までは子爵夫人が悪評を流しまくっていたから、悪評は簡単に広まるのではないか。

ゲームのコーデリアの酷さを知っている、アリアは楽観的に考えていた。


「コーデリアなら、ちょっとプライドを刺激すればすぐに嫌がらせをしてくるはず。そこですかさず作戦実行よ!」

コーデリアが、ポーションを世に広めた立役者だと、いう事実には目を向けず、決意を新たにするアリアだった。


………………………………………………………

今日は新しく立ち上げる、魔道具研究会の募集の日だった。

午前と午後に二回募集をかけて、ダメだったら明日も募集する予定だ。

説明会の会場には、思ったよりも大勢の人が集まっている。

「皆様、ご機嫌よう。私は代表のコーデリア・アッシュベリーと申します。今日は皆様に、どのような魔道具を開発していただきたいのか。そして、それにより何が得られるのかをご説明いたしますわ。」

みんな真剣に聞いている。

「では、まずはこちらを。」

セシルとメイドに、会場のみんなにアイスクリームとブランデー、チョコレートを出してもらう。

「これは…食べた事があるぞ。」

「この冷たい食べ物はなんだ!!美味い!」

「おかわりが欲しいな。」

チョコレートやブランデーは販売しているから、食べた事がある人もいるみたい。

アイスクリームはみんなびっくりしているものの、美味しそうに食べている。

ちゃっかりおかわりまでしている人もいる。


「今皆様が驚いている食べ物は、アイスクリームと言いまして、牛乳を冷やして固めた物です。チョコレートやブランデーは販売しておりますので、なじみがある方も多いようですね。」

「ま、まさか!!これを制作する魔道具を?」

「ええ、他にもこう言ったものが欲しいのです…」

全員に欲しい物の資料を渡す。

そこには、お芝居を記録した魔石…DVDの代わりや、歌を録音した魔石…CDの代わり…

他にも、ゆくゆくの目標として通信機器の絵も載っている。

みているうちに、会場の人達の顔色がどんどん変わり、場が熱気をあげていく。

本当は、車は飛行機もあるけれど、そういうのは本当に仲間になってからにしようと思っている

「つまり…自分達は発案力が無くとも、開発力を認めていただければ、長きにわたり雇用していただくチャンスがあるわけですか?」

「ええ、もちろんです。アカデミーで共に開発してくださる皆様は、成功時にはチームごと雇用いたします。」

「成功報酬や、月々の手当もいただけるのでしょうか?」

「報酬は成功事にはもちろんボーナスをお出しします。…例えば、今のアイスクリームの魔道具開発チームには、チームに白金金貨1枚お支払いいたしますわ。」

途端に部屋がザワザワし始める。

「白金金貨!見た事もないぞ。」

「生涯の安定…ポーションのコーデリア嬢についていくのはやはり悪くないか。」


ここに集まっているのはほとんどが、貴族の次男三男およびそれ以降。

それと、結婚より働きたい貴族の娘さん達だ。

男性の方が多いが、この世界ではまだ仕方ないのだろう。


「もし興味を持っていただけるなら、秘密保持契約を結んだ上で、ぜひ当会に入会ください。」

最後にニッコリと笑って登録係のレオナルト様を案内する。

どうかな…とドキドキしていたが、なんと15名の人が入会してくれた。

内訳は人間が5人、竜人が8人、ヴァンパイアが2人だ。


午後の説明も終えて、レオナルト様と休んでいる。

「はあ…まさか合計いきなり32人も集まるとは思っていませんでしたよ…」

「そうですか?僕としては妥当な数だと思いますよ。」

「だってうちに来ると、ほぼ生涯雇用ですから、そこは王立魔道研究所を目指すものかと…」

「ふふふ。以前は、そうでしたが…今や開発部門の台風の目はコーデリア嬢かと。」

「やはりポーションですか?」

「それもありますが、あれらの品々の開発元がコーデリア嬢だとわかった以上、他に当たるメリットは名前と給金ですが…給金は正直お嬢様の方が出し惜しみしていませんから。」

「無名の研究会からどんどん新作がでる…楽しみですね、レオナルト様!」

「ええ、本当に楽しみです。」


研究室はかなり広めのを確保したので、明日からみんなと一緒に頑張りたいな、と思うのだった。

素敵な感想をいただきありがとうございます♪

ブクマや評価してくださった方もありがとうございます!

皆様に背中を押されて毎日更新できています。

誤字脱字報告もありがとうございます!

気をつけます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 車と飛行機はやめたほうが‥ ファンタジーが残念。。 普及させないならギリギリ良い
[一言] アリアが本当に悪役の行動しかしてない…。どこの小説でもそうけどゲームを基準にしてるのに自分のしてる行動が悪役だと思わないのか?と感じる。 他の方のアリアの感想(単純にみて)も扱いもみてるとア…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ