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第72話 7年間 前編

保養地からお父様の城に来て7年間…

ついにアカデミー入学の時期になりました!


私は晴れて17歳。

クォーターエルフだからか、なんとなく年齢が分かりにくい。

お父様曰く、私はエルフの血が色濃く出ているから、人族よりはかなり長寿だと言っていた。

だから見た目も16歳くらいから、しばらくは変化しないだろうよと…

この状態が、キープされるとは中々にすごいな。

エルフ。


コーデリアが見ている鏡には…

人間が入っているからだろう、エルフにしては珍しく美しく波打つ金髪に、緑の瞳。

よく見ると少しだけ尖った耳の、美少女が映っている。

「自分ながら中々に美人よね…なんかこう、美人すぎて悪役令嬢っぽささえあるわね。」

鏡を見ながら独り言を言う。


「お嬢様?朝のお支度に参りました。」

セシルが扉から入ってくる。

この家に来て、世話をしてくれるメイドは増えたけれど、専属メイドはセシルだけ。

彼女となら、メイドの垣根を越えていろいろ気楽に話せるし、大好きな蛙やお酒をプレゼントして2人でゆっくり寛ぐ…

なんていう事もできる。

セシルは信頼できるし、作業は手早くて服を選ぶセンスもいい。

本人は愛想がないと心配しているけれど、よく見ると嬉しい時は嬉しそうに見えるし、私は困っていない。


ちなみに、最近見つけた蛙以上の大好物と言うのが…

「ねぇ、セシル。昨日の日本酒どうだった?」

「大変、大変美味しゅうございました!」

「そう、一昨日の甘口とどっちがよかった?」

「私は…どちらも好きですが、どちらかと言えば辛口が…もちろん、いただけるのであれば、どちらもとても嬉しいです。」

「じゃあ今日はコレね。」

キリッと淡麗でスッキリとした味わいの日本酒を渡す。

「ありがとうございます。大事に今晩いただきます。」

セシルは早くも夜にならないかな…

みたいな顔をしている。

ちなみに、私も一応成人しているのでお酒が飲める。


この7年以上何をしていたのかというと、割り当ての仕事をきっちりこなしておりましたよ。

まずは、基本的なマナーや知識の習得。

それから、飲食事業だが…

これが中々にすごい事になっている。


まず調味料部門。

なんと、ケチャップとドレッシング、ソースとマヨネーズの工場ができました!!

瓶工場まで購入したし…

そのくらい売れに売れて、レオナルト様に相談して工場設備を開発。

実際の建築にはドワーフの職人を呼んで綺麗で大きな工場ができた。

マヨネーズに使う酢を作るための、麹室で雇っているサラマンダー達は、食いっぱぐれて盗賊紛いな事をしていたところをスカウトした。

彼らは暑さなどむしろ心地よいらしいので、中々良い人選だったと思う。

まだ醤油や味醂を作るほどの繊細な菌管理ができないのが玉に瑕だが、それも近年解消されるだろう。


ケチャップはトマトを常に大量につくってもらってもギリギリなほどよく売れている。

ノーマン達特別栽培のトマトは、それ自体が甘味や旨みがたっぷり、しかも完熟してから収穫してすぐにケチャップにしているため、おいしさが全然違う。

最近模造品がたくさん出始めたけれど、どれもまだまだ負けたなという品はないし、市場シェアはほぼ独占している。


ドレッシングはシーザードレッシングや醤油ベースのドレッシング、柑橘系のドレッシングが人気をはくしている。

ただ茹でただけの豚肉や鶏肉にかけるだけで、美味しい一品になると、貴族の料理人はもちろん、ゆとりのある平民に大人気だ。


これらの品は贅沢品に留めておくだけではなく、一般の人々にも食べてもらえるように、一般向けの食堂にもラベルを変えて安く置いている。


マヨネーズも新しい調味料として世間を騒がせている。

マヨネーズは、前世でもマヨラーなんて言葉ができるくらい人気の食材だったし、この世界でも受けるかなあ…と思っていたけれど、想定以上の大反響で本部のミモザさんは注文書の山に埋もれそうだと言っていた。


ソースも貴族に人気が高く、料理人達からレシピの開示要求がひっきりなしに届いている。

そろそろいい感じに値段が釣り上がっていたから、ここらへんで開示してもいいかな…と思っている。


調味料は近頃、近隣の友好国でも販売されていて、これがまた飛ぶように売れる。


こんなに派手に動けば当然王宮が、動いてくる。

でもそこはお父様が王宮に赴き、娘のやる事に口を出すのかって聞きに言ったら一旦静かになった。

未だに諦めきれない大臣から、ウチの国の文化なのだから、真っ先に王宮に権利を!!とか料理人をいついつまでに寄越すように…などと言う無礼な手紙が届いているらしいが、お父様が全部こんがり上手に焼いているようで実際に目にした事はない。

たくさんのブクマや星5評価、優しい感想をいただきありがとうございます♪

動力源です!


ついに、第二章開幕。

話の進捗重視でアカデミー編に突入しました。

公爵領はかなりほっこり目な話を考えていたので、番外編で時々やろうかな…と思っています。


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― 新着の感想 ―
[一言] むしろこの7年間状況を出来るだけゲームのストーリーと変えないようにとヒロインがどれだけ無駄な時間を過ごしたのかが気になる
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