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第58話 竜の谷へ

テントや水筒、簡易調理器具、防寒防水のマント…

マントが中々高かったが、無いと困るだろうから人数分買ってきてもらった。

そのほか、ランタンや寝具も揃えてある。

テントは中に入ると、拡張の魔導具が組まれているので、見た目よりすごく広い。

男の子達用の広い寝室と、私用の小さな寝室。

それぞれの寝室には浴室とトイレも付いている。

水の魔石と火の魔石、浄化の魔導具が組み込まれていて、使った水が浄化されて外に出るようになっている。

それに、中に入ったあとにボタン一つで、外の景色と同化して見えないようにする、隠蔽の術式も組み込まれている。

高価なテントだったが、お風呂は外せないし…

なんとそのお値段、白金金貨6枚。

6000万円!

前世なら、家が買えてしまう。

この世界でも、普通の家なら買える。

貴族ってすごいわ。

でも、慣れない旅行で体調壊してもつまらないし…

ゆっくり休める場所は大事よね。

隠蔽が無いと、貴族とばれて盗賊とかに襲われかねないし、そこは助かるわよね。


リュカ様に手配してもらった馬車で竜の谷へ向かう。

「竜の谷へは、この竜人族が持つコンパスが必要なのです。これが指す方向へ向かえば、安全にたどり着く事ができますよ。」

レオナルト様が、不思議な紋様の入ったコンパスを持って説明してくれる。

「綺麗なコンパスですね。」

「ええ、竜の谷は地図には載っていませんので、これ無しでたどり着くのは難しいでしょう。」

「レオナルト様が一緒に来てくださってよかったです。」


いろいろとおしゃべりをしながら馬車に乗り…

昼食は馬車を止めて馬車でとった。

チキンカツサンドをみんなで食べ、デザートに白桃のタルトも食べて満足だ。

夕方近くになり、眠くなって来たので、馬車から降りてテントをはる。

ちょっとした修学旅行気分になってきた。

テントの中に入ると、ギルバートが歓声を上げた。

「わぁ!素敵なテントです!」

「みんなでお泊まりなんて、ワクワクするね。」

「はい!とっても楽しいです。」

「個室のテントを買うほど、資金に余裕が無くて申し訳なくてごめんね。」

「いえ!賑やかな生活は憧れです。」

そっか…

普段はあんなに暗い森に1人だものね。

せめて、楽しい思い出になれば良いのだけど。


今日はゆとりがあるので、マカロニグラタンを作った。

ちなみに、マカロニは新しい本で作れるようになった、新メニューだ。

ファルファッレとか、ニョッキとかも作れるから、また作る楽しみ倍増だ。

みんな美味しい、美味しいと言って食べてくれるから、作る側としては本当に楽しい。


そうは言っても、一応はいろいろ考えて出してはいるのだけどね。

例えば、和食は基本私用だ。

おにぎり、梅干し、納豆、豆腐あたりは1人の時のお楽しみ。

あとは、この国の食文化からあまりにもかけ離れている物は出さない。

例えば、ベジマイ◯とかサルミ◯ッキとか、シュールストレ◯ングとかキビヤ◯クとかはその国の人からすると、美味しく食べられる食品だけど、ほかの国の人からは、世界一不味いとか不評。

だから、いきなり奇抜なメニューは出さず、この世界の人が食べても美味しく感じるだろうなと思える物を、優先して出している。

でも、いろいろな種族がいるこの世界だから、いつかアジアン料理とかも広めたい願望はある…

ゆくゆくは和食も…


食器洗いまで終えて、男の子は男の子部屋に、私は1人部屋に行く。

「…。何事もなく、1日目が終わりそうでよかった…」

正直、何かあるのでは…と思っていたので、少しほっとする

「寝る前にお風呂入ろうと。」

水の魔石と火の魔石でできた魔導具を使い、湯船とシャワー用のお湯を沸かす。

「はあー。やっぱりお風呂付きのテントにしてよかったわ。」

お風呂に入ると、疲れが取れる。

ちなみに、浴槽と洗い場は別になっていて、シャワーで洗った後に、ゆっくりと丸い形の湯船に浸かれる。

しかも、お風呂の中に座る場所もあるので、ゆっくり半身浴も可能だ。

「明日は、飲み物でも持って入ろうかしら…」


お風呂に入り、魔導具で髪を乾かした後はリュカ様に秘密文書用の封筒で経過を報告した。

報告も終わり、ふかふかのベッドに引き寄せられ、バフっと布団に倒れ込む。

お行儀が悪いが、誰もみていないし今日はいいや。

「すっごくふかふか…いい匂い…」

セシルが気を利かせて、枕元にラベンダーのポプリを置いてくれている。

「セシル…ありがとう…」

出来るメイドに感謝を感じたのを最後に、あっという間に意識が暗転したのだった。

いよいよ竜の谷へ!

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― 新着の感想 ―
[一言] 好き嫌いの激しい系の料理は発酵食品の場合が多いから得意分野だよね くさやとかシュールなんちゃらとか
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