第50話 杏弥からのアドバイス
「…と言うことがあったのよ!!」
杏弥に長々と語り終えた。
今朝は早めに起きて、杏弥と通話している。
「頑張ったね、早苗ちゃん。」
「そうなのよ。竜について調べていれば、この本のスキルに竜の本がインストールされないかな…とか期待していたけど、全然ダメね。増えたのは料理の本だけだったわ…」
「…あのさ、早苗ちゃん。僕も最近気がついたのだけどね、このイクスブックってスキルさ、こういう本がほしい!!って念じながら使わないと、その本現れないんじゃないかな?」
「え?勝手に増えるわけじゃなくて?」
「早苗ちゃん本使いながらさ、新しくチョコレートも作りたいなーなんて思ってなかった?」
ギクリ。
思って…ました。
本は使いながら専ら料理の事ばかり考えておりました。
「そう言う杏弥はどうして気がついたの?」
「いやあ、僕はさ。賢者の書を使いながら、モンスターをテイムしたいなぁ…って思っていたんだよね。」
「できたの?」
「うん、賢者の書の他に、従魔の書がプラスされてね。」
従魔…
もふもふ…
悪くないわね。
「その時に、この本はあらゆる本に変わるけど、増加条件は、本人達の希望も必要なんじゃないかなぁと思ったわけさ。」
「すごいわね。もしかして、他にも追加したの?」
「もちろんさ!昨日やっと、調合の書が加わったから、魔法薬が作り出せるようになったんだよ。」
杏弥、中々上手く使っているわね。
私も負けていられないわ。
「教えてくれてありがとう!!私、ちょっとやってみる!」
杏弥と通話を終えて、どんな本がいいか考える。
レオナルト様に案内は頼むけど、やっぱり竜関係の本はほしいな。
竜と会話できる本とかいいかも。
本を増やす為に、本を使っていろいろ生産しよう。
せっかく増えたのに、まだ使っていないファクトリーの方でいろいろ作ろう。
「早速チョコレートから!」
チョコレートって大変そう…
ファクトリーになると、絵の中の小人の数がすごくたくさんになっている。
おお…
量産できそう。
滑らかとしゃりしゃりは滑らか
カカオのパーセントは40パーセントにする。
ミルクの量と砂糖の割合は真ん中くらいに設定した。
製菓用、食用、コーティング用と選べるが、食用を選ぶ。
小人達はまず、カカオを取り出す。
木箱に詰めて発酵。
もちろん、発酵はお手伝い。
発酵の都度、小人が攪拌している。
次にカカオ豆を乾燥機で、乾燥させ…
洗って異物を除去したら焙煎。
次にすりつぶすと、ドロドロのチョコレートができてきた。
それに砂糖やミルクを混ぜて、さらに機械で混ぜ合わせる。
さらに機械でなめらかにすり潰して…練り上げる。
最後に板チョコの型に流して、冷やしたら完成だ!
「やっぱり、チョコレート作りは工程に使う機械が複雑ね。」
でも、これでチョコレートがいつでも食べられると思うと、ワクワクうきうきしてしまう。
その後もいろいろなチョコレートを作り続け…
さらにエールやワインを量産し、本をみる。
「でた!!」
本が追加されている。
『ドラコフォルトゥーナ〜竜のすべて〜』
「竜の全集かな?」
開いてみたが、コンパスがありそのコンパスが竜の谷の方向を向いている。
他には、各ページに様々な竜の絵と名前が載っているが、それだけだ。
「うーん…竜と会話したいって念じたからには…これ持っていれば会話できるのよね?」
まあ、実際に竜の谷で試すまではわからないのだろうが…
杏弥の言っていた、調合の書も便利そうだし、私もいろいろ念じながら使って、より便利な本にしようと誓うのだった。




