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第5話 お掃除とお料理

キッチン!キッチン手に入れちゃったー!

メルヴィンありがとう!

あそこまで立派なのをくれるなんて…

なんか海老で鯛を釣るみたいになっちゃったし、メルヴィンにはお返ししないとね。

でも…部屋にあったの鉄格子だったよね。

破壊してたけど。

気になるけど、あんまり詮索したくないし。

メルヴィンおしゃべり好きでもないし、しばらくノーコメントでいよう。


そこからしばらくは、キッチンを綺麗にするので時間が潰れた。

雑巾やらはたきで綺麗にする。

洗浄魔法の魔石は高いし持っていない。

セシルはもちろんだが、なぜかメルヴィンも手伝ってくれる。

はじめはやった事がなかったらしく、ダメだめだったけれど、かなり力持ちな上に案外器用なのですぐに上手にできるようになった。

水の魔石は節約したいから、力があるメルヴィンがお水を川から汲んできてくれてとても助かった。

しかも全然疲れた様子も、嫌な様子もないし。

バスタブくらいのお水を軽々持ってくれる。

「メルヴィン、いつもすごく助かってるけどいいの?大変じゃないの?」

「ここは楽しい。」

「ならいいけど…」

「嬉しいか?」

「うん!私はとっても嬉しい!!」

手伝ってくれると早く進むし、とても嬉しい。

素直にお礼をいうと、メルヴィンの尻尾が一段とバッサバッサ揺れた。

こうしてメルヴィン協力の元、キッチンを綺麗にした。

最後の日、ずっと気になっていた事を確認する事にした。

実は、床に扉があり下に行けそうだったのだが、掃除してからにしようと保留にしていた。

下は悲惨な状況だったらイヤだし。

ついに開けると…

階段になっている。

思ったより綺麗そう。

下りてみると、食料庫だった!

「嘘!!こんなにたくさん…」

料理したくても材料どうしよう…ってずっと悩んでいたのに。

「でもなんで腐ってないのかな?」

「保存魔法。」

「保存魔法?」

「ローダンセ様は、この部屋は保存魔法が有効なので、コアの魔石に魔力を入れ続ければ、通常の何倍もの長さ保管可能である、とおっしゃっているようです。」

メルヴィンが頷いた。

そしてドアの裏の赤い魔石を指差した。

おっ!さすが寡黙同士。

通じていて助かる。

アレがコアね。

忘れずに魔力補充しよう。

「メルヴィン、ありがとう。これでたくさんお料理できそう!!」

「肉…」

「ん?今日はじゃあここにあるお肉食べていく?」

せっかくだから何か作ろうかな。

メルヴィンはうんうん頷いている。

パンも作りたいけど、今日はあるパンを使おう。

厚めのお肉を3枚とパン、塩、ハーブ、付け合わせ用の野菜と共に上にもどる。

今日は私も熟成肉が食べられるわ!!

筋切りをして十分に熟成してから、ハーブを擦り込んで…

ジュー!!といういい音がして、ジュワッと一瞬蒸気が溢れる。

肉汁を閉じ込めるために、強火で両面を炙ったらあとは野菜と一緒にオーブンへ。

火が通ったら完成だ。

久しぶりの美味しそうなご飯だ!

部屋中がお肉が焼ける、美味しそうな匂いに包まれている。

ハーブの匂いも合わさりとてもいい香りだ。

上出来の予感。

嬉しい…

三皿用意して盛り付ける。

メルヴィンとセシルと私の分だ。

最後に岩塩をパラパラと振って完成!

セシルは同じ席に着きたがらないから、私達が鉄格子の奥のテーブル。

セシルがキッチンで食べることになった。


「できたのか?」

「えぇ、この1番大きいやつがメルヴィンの分ね。」

大きいと他より生っぽくなるけれど、メルヴィンならむしろその方が好きそう。

皿を持とうとすると、ヒョイと持ち上げてテーブルまで持っていってくれる。

ずいぶん協力的になった事。

自分はパンを持ってテーブルに向かう。

「わーい!じゃあいただきます。」

お肉にぱくりとかぶりつく。

ん〜この肉感!!

最高!!

肉は柔らかくジューシーで適度な弾力があり、噛んでも噛んでも肉汁が溢れてくる。

美味しい…

幸せだあ…

前世で食べたエイジングビーフが比べ物にならないくらい美味しい。

いつまでも食べていたい。

程よい塩気とハーブがまたいい感じ…

前に肉を焼く研修で、最初から塩をすり込むと肉が硬くなる事があるって聞いて最後に振りかけたけど、正解だったな。

キリリと岩塩が、肉の旨みとほのかな甘味を引き立ててる感じ…

メルヴィンは言わずもがな。

ガツガツ食べている。

「次、もっと焼いてくれ。」

「え?いいけど…でもそうしたら夕飯入らなくならない?」

「問題ない…肉も用意させる。」

「ふーん。ならいいけど…」

「他に欲しい物、あるか?」

欲しい物ねぇ

大量の大豆と塩と米…なければ麦で味噌と醤油は作りたいよね。

それよりも早く作りたいのは…

ふかふかパンだな。

主食をまずは充実させよう。

「ぶどう欲しいな。新鮮なやつ。なければ干し葡萄でもいいんだけど…」

「わかった。用意させる。」

ぶどうが手に入ったら早速パンを作ろ。

ワクワクとした気持ちで皿を洗い、キッチンを後にした。

ブクマ、評価してくださった皆様、ありがとうございます♪

とても嬉しいです!

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