表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/184

第31話 憧れのチーズトースト

「お嬢様、買い物に行ってまいりますが、何かご希望のものなどございますか?」

「それなら、いくつかお願いしたいものがあるのだけど。」

えっと…

お金も手に入ったし、買いたいものたくさんあるのよね。

「じゃあ…」

ソーセージ!!

そろそろソーセージ作りたい!

料理本にソーセージあるから、材料さえ揃えば、きっと作れるはず。

ソーセージの語源はソーが豚、セージがハーブのセージって言われてるのよね。

その辺が揃えば作れそうね。

・豚バラ肉

・豚肩肉

・羊の腸の塩漬け

・セージ

・胡椒…あれば

・コリアンダー…あれば

・ナツメグ…あれば

・ヤギの乳

「これをお願いしたいわ。」

買い物代金に金貨と大金貨を渡しておく。

「かしこまりました。」

「香辛料は高いかもしれないから、高いなら少しでいいわ。あと、ホールのものが有れば、種のままのものをお願いしたいわ。」

コクリとセシルは頷いた。

「あとね、ようやくお小遣いができたから、よかったら貴女も好きなもの買ってきて頂戴。」

小金貨を5枚渡す。

「ありがとうございます。」

受け取りながら、セシルは少しだけほほえんでいる。

こういうお小遣いの相場がわからなくて、小金貨にしたけど、喜んでもらえてるみたいだしよかった。


午前中と午後、セシルが買い物に行っている間、私はマナー講師の授業と算術、経済学の講師の授業を受けていた。

貴族の子女はマナーや刺繍、読み書き、楽器や詩を勉強するが、あまり学問は好まれない。

婦人には生まれつき算術は向かないとされているらしい…

私はリュカ様に講師の手配をお願いしたから、あっさり呼んでもらえたけれど、自力で呼ぶのは無理だっただろうなぁ…


夕方になり、セシルが帰って来た。

何と香辛料のホールも手に入れてくれている。

これは…

ノーマンに渡すべきじゃない?

セシルに聞くと、やはり10g程で金貨1枚したとの事。

元の世界でも、大量に流通するまでは高かったらしいけど、ここでもそうなんだ。

上手く栽培して増やしてもらえば、家計も助かるわね。

販売に関しては…

大量に市場に出すと、流石にいらないものを呼びよせそうだから、しばらくは様子見だな。


せっかくソーセージの材料が手に入った事だし、野菜たっぷりのスープと、チーズトーストにしようと思う。

ソーセージもそのままのやつも出そうかな?

まずは料理の本を開いて、ソーセージをまずは作る。

材料は豚バラと肩肉、塩胡椒、砂糖に玉ねぎ、コリアンダーとセージ。

材料をポチポチと選ぶ。

太さは普通で、ジューシー、スパイシーさは控えめ。

荒さは…今回は粗挽きじゃなくて細かく挽いてもらおうかな。

長さは8センチくらいにしよう。

今回は燻製材料ないけど、今度は燻製ソーセージも作りたいな。

実行ボタンをポチっと押して、小人の頑張りを見守る。

小人達は塩漬けの腸を塩抜きし、肉の塊をミンチにする。

ミンチ肉にすりおろした玉ねぎ、香辛料や塩、砂糖を加えてまぜまぜ。

腸詰マシンに腸と肉をセッティングして、どんどんつくっていく。

生ソーセージの完成だ。

絶対美味しい。


あとは今日は作りたいものがもう一つ、某スイスの山小屋のお話に出てくるチーズ。

ヤギのチーズを暖炉で焼いて、トロトロのチーズをトーストにのせて食べるやつ。

あれやりたい。

でも、ヤギ乳100%は食べにくいから牛乳も混ぜよう。

臭みを消してなるべく食べやすくしたい。

でもブルーチーズとワインは、鉄板の組み合わせだよね。

もう少しワイン市場が拡大したら売り出すか…

目指すのは、なめらかで溶けやすく、もったりした感じ…

モツァレラチーズとラクレットチーズ、ゴーダチーズのいいとこ取りみたいにできないかな。

しばらくスキルで調整をして、理想の状態のチーズができた。

あとは焼くだけ。


スープはチキンで出汁を取って、にんじん、玉ねぎ、キャベツを煮込んだお手軽スープ。

丁度出来上がった頃、メルヴィンとリュカ様がやってきた。

「やあ、こんばんは。今日の作業着姿もとてもかわいいよ。」

「リュカ様、ありがとうございます。リュカ様は今日も光が差すようですね。」

「私など、コーデリア嬢の可愛らしさの前には石ころも同じだよ。」

この辺でやめないと、リュカ様の社交辞令が止まらない。

リュカ様放っておくと、ポエムかってくらい褒めてくるからな。

「お2人とも、夕飯ができていますよ。」

「いい匂いだな。」

メルヴィンが鼻をふんふんしている。

「今日はソーセージ作ってみたの。もし好みに合えば、また作るので言ってください。」

日本人にとって美味しいものが、この国の人にとっても美味しいとは限らないからね。


「はい、スープとチーズトーストです。ソーセージはお好きなだけとってください。」

メルヴィンにはプラス、熟成肉のコールドミートをリュカ様には赤ワインの辛口をだす。

「ありがとう、今日も美味しそうだね。」

「お口に合えば良いのですが。」

3人で食事を始める。

リュカ様はワイン大好きなので、味が違うタイプを丸々3本用意している。

たぶん今日も追加で飲むんだろうな。

「このソーセージ…まだあるのか?」

「まだたくさんあるけど、メルヴィン食べれそうなら焼くわよ。」

「ああ、最初くらいあってもいい。」

「ちょっと待っててね。」

追加を焼く。

一本食べたけど、なかなかよくできていて、齧るとパリッとした歯応えと肉肉しい食感、それに肉汁とハーブの味わいが最高だった。

ビールが飲みたい。

でも幼女だから我慢だ。

トーストには、トロリと焼き上がったチーズをのせる。

ツヤツヤとして厚みがあり美味しそうだ。

「うん、美味しい!」

ヤギも混ざっているからか、コクが深くてミルク感の強い味だ。

でも、臭みは少なく食べやすい。

つきたてのおもちのような、なめらかで伸びる素晴らしい食感だ。

毎日食べたい。


幼女じゃなくなったらビールを、と思うが…

そもそも貴族はビールアリなのかな?

ナシなら、貴族文化にビールを持ち込みたい。

暑い夏の日にソーセージとビール。

最高だけど、貴族っぽくないわね。

リュカ様もメルヴィンもソーセージが口にあったようで、絶賛しながら食べてくれた。

リュカ様など、これをワインと一緒に販売しましょうと力説していた。

このままだと、1人食料品メーカーになって収拾がつかなくなるから、売り出す商品は厳選しないとね。

単純な人間なので、楽しいと感想いただくと嬉しくなって筆が進みます。

いつも評価、ブクマいただきありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ