第25話 ドラゴン探し
「ねぇ、ギルくん。10歳になったら竜と契約しにいくのよね?」
「はい!そうですよ。」
「…今いくつなの?」
「今、僕は7歳ですよ。」
「そう…ならあと三年は竜と契約しに行けないのね。」
ギルくんはもっと年下に見えるけど…
やっぱり栄養取れてなかったからかな?
でも、私は前世の記憶があるから、感覚的な年齢差がある。
やっぱり小さな弟感あるな。
「俺は12になる。」
メルヴィンは聞いてないのに教えてくれる。
メルヴィンは歳より年上に見えるわね。
「メルヴィンは私よりお兄ちゃんなのね!」
「…お兄ちゃん…」
なぜかメルヴィンの尻尾がフリフリ振れてる。
「それで聞きたかった事なんだけど、ギルくん竜がどこに行けば契約できるか知ってるの?」
「それが…何箇所か目星をつけてはいるのですが…ずっと資料を集めて探しているところなのです。」
「もしかしてこのたくさんある本とか地図って…」
「そうですよ。なんとかして探しているところなんです。」
「お父様から何か聞いていないの?」
「…はい。残念ながら…」
「そう…ならさ、私も協力してもいいかな?2人の方が早く見つかりそうじゃない?」
「…3人。」
メルヴィンがボソッと付け加える。
「メルヴィンも手伝ってくれるのね!!どうかな?迷惑?」
早く竜と契約できれば、それだけで王妃からギルバートを守る力になるかもしれない。
…あと個人的にドラゴンがみたい。
そんな欲望かないとは言わないけど。
でも、純粋にギルバートの守りを固めたいのは本当だ。
「リアお姉ちゃん…メルヴィン…そんな。味方、してくれるんですか?」
「もちろんよ!いざとなったら、私も戦うから。」
能力を人に使った事はないけど、ギルバートを守る為ならなんでもやらなくちゃ。
「リアは戦わなくていいぞ。俺は強いからな。」
胸を張るメルヴィンが頼もしい。
「ね!みんなで頑張りましょう?」
「…はい、ぜひお願いします!」
よし!協力すればもっと早く見つかるよね。
「ここにある資料の他にも、探せたらいいんだけど…」
「屋敷に図書室あるぞ。」
「えっ!?あるの?」
「ああ、入場費銀貨1枚かかるが。」
「お金取るのね…でも心配ご無用!!ギルくんとメルヴィンの協力で、ちょっとしたお小遣いができたのよ!」
ふふん、と胸を張る。
「僕の協力、ですか?」
「ええ、畑貸してくれてるでしょう。そこで栽培したぶどうのワインが、結構いいお値段で売れたのよ!」
「わぁ!よかったですね。」
「あの凍らせたヤツか?」
「そうよ!あれは一本、大金貨5枚になったの。だから今なら、新しい作物でもある程度仕入れられるわ!」
「そうか…また作りたかったら呼べ。」
メルヴィンは自分も協力したからか、少し誇らしげだ。
うんうん、感謝してるわよ。
「そうそう!メルヴィンにはお礼聞いたんだけど、ギルくんにもお礼したくて。土地借りちゃってるからさ、何割か払わないといけないと思って。」
「そんな!お礼が欲しくてやってる訳じゃ無いですし…」
「でも、あんなに広い土地借りてるし…」
「それを言ったら、僕お姉ちゃんにご飯のお金とか払えてないですよ!」
「ん〜。私はお代いらないわよ。でも、やっぱり気分的に…3割とかどう?」
手数料3割は妥当かな。
「多いですよ!!…なら、1割ください。」
「少なくない?」
「そんな事ないです。」
「なら、いいんだけど…」
倉庫から大金貨を取り出して渡す。
「ありがとうございます。大事に使いますね。」
よしよし、ギルバートにもお礼ができたわね。




