第24話 パイ作り・後編
「ギルくん、メルヴィン!ちょっと来て。」
2人を呼ぶ。
ふふふ…今日は皆で楽しく作るつもりなのよ!!
「どうした?」
「なあに?リアお姉ちゃん。」
「今日はパイを焼こうと思って!中身と生地を作ったから、2人とも自由にのせて欲しいのよね。ちなみに、型はこういうカップ型にして中に入れるか、四角にして真ん中に中身を入れて、三角に折り畳むのがオススメよ!」
カップにアップルパイの見本と、ブルーベリージャムの三角パイを見本に作る。
こういうのは多少おかしくなっても、自分でやると楽しいものよね。
「ふむ…」
「楽しそうです!!」
メルヴィンは興味なしかと思ったが、意外もスプーンを構えてヤル気満々だ。
1時間後
メルヴィンは、カップ型にカスタード、ブルーベリージャム、カスタードラズベリージャムの順番で並べた贅沢なパイと、カップ型のアップルパイを作っていた。
アップルパイの表面には、きちんとパイ生地が乗っていて、シナモンシュガーをかけてある。
ギルバートは、ハート型や花型、ウサギ型の小さなパイ生地の真ん中を窪ませて、ジャムをのせたかわいいパイを作っていた。
他にも小さなカップにカスタード入りのアップルパイや、カスタードとブルーベリーのパイを作っている。
私は残ったものでリーフパイを作った。
「2人とも美味しそうね!じゃあ焼いてみましょうか。焼いてる間に2人とも、手を洗ってきてちょうだい。」
2人が手を洗い、帰って来た頃に第一弾が焼けた。
「わぁ!!美味しそうですね!」
「2人とも熱いから気をつけてね!」
「わかった…」
第二弾を焼く間に、焼けた物から食べてみる。
「うん、やっぱりカスタードとジャムは鉄板だわ。」
果物の酸味が、カスタードでうまく中和されるし、カスタードも甘く感じすぎなくなるので、本当に食べやすい。
焼きたてのカスタードはとろっとろで、なんというか、とろけるタイプのプリンみたいなのよね。
冷めても美味しいし、本当に無敵。
本当は、ブルーベリーとラズベリーのパイには、上にアイシングじゃなくて、ホワイトチョコレートでも相性抜群なんだけど、無いから仕方ない。
「リアお姉ちゃん!!すごい!これサクッサクッで、とっても美味しいですよ。こんなにサクサクのパイ初めて食べました。」
「…美味い。」
「やっぱり自分でアレンジすると、違うわよね〜」
出てくるご飯も美味しいけど、自分で作るとまた違った楽しみがあって、より美味しく感じるよね。
「はい!リアお姉ちゃん。よかったら僕の食べてみてください。」
誇らしげにギルバートが花型のミニパイをくれる。
うっ、かわいい!!
かわいい人が可愛すぎる笑顔で、それまたキュートなパイをくれる!
破壊力あるなあ…
「ありがとう!!とっても嬉しいわ。じゃあ、私のアップルパイも食べてみてね。」
「…リア。」
ふと横を見るとメルヴィンも、こちらにパイを差し出している。
気に入って2、3個作っていた重ねパイだ。
「メルヴィンもありがとう。私のパイ食べる?」
こちらはパイ生地を焼いた後に、カスタードを乗せて生のブルーベリーとアイシングをかけたものをあげる。
コクコクと頷いてパイを受け取った。
2人とも夢中になって、こっちがおいしかった。
こっちはどうだったと食べている。
こんな日も悪くないよね。
2人の楽しそうな様子を見ていると、次はピザ焼きかパスタパーティーもいいなと思った。
パスタパーティーはパスタをたくさん茹でて、ボンゴレとかミートソースとかジェノベーゼなど数種類のソースを用意して各自が自由に調味して食べる会だ。




