幕間2 アリア・アンゼリカ
アリア・アンゼリカは《乙女ゲーム 救国の巫女と竜》のヒロインだ。
アリアは元々は平民の出だが、2歳にしてヒーラーの特能を発揮。
両親は人格者と名高いアンゼリカ男爵に、アリアを養子にだす。
アリアは見た目は、茶色の髪に同じく茶色の目と大人しいが、その素朴な見た目と純情で健気な性格でキャラクターを魅了する。
そして、竜の加護のない偽王から国を守るために、自らも竜の巫女となって祝福を受ける。
そして、ギルバートの竜とアリアの竜。
2匹の竜により、王国は今までにない繁栄を遂げるって言うのが、大筋の話。
「はあ、メインキャラクターに会えるのが楽しみ…」
今はまだ、メインストーリーが始まる頃じゃないから、私はアンゼリカ男爵の元ぬくぬくと暮らしている。
「私のお気に入りは、やっぱりギルバートかなぁ!それともメルヴィン?リュカもいいし…レオナルトもいいのよね…隠しキャラもいいし!!良作に入れた以上、目指せハーレムルートよ!」
ギルバートは、幼少期を男爵の保養所で過ごすが、そこは悪役、コーデリアが支配していた。
あらゆるものを腐敗させる強力な力で、問題児達の頂点に立ち、自分より惨めなギルバートを標的にするのだ。
例えば一見すると大丈夫そうな食べ物が、腐敗していたり、仲良くなりかけた友達を腐らせると脅したり…
極め付けはあの事件。
せっかく、保養地を抜け出して契約してきた竜を、コーデリアがドラゴンゾンビにしてしまうのだ。
これにはギルバートは流石に怒り、メルヴィンやリュカを仲間にして黒幕の皇后ごと、悪事を明るみに出す決意をする。
でも、コーデリアは母方の兄である、公爵が養子に迎えてなかなか手が出せなくなる。
しかも、公爵の力で偽王の王子の婚約者にまでなる。
婚約者として箔をつけるため、コーデリアがアカデミーに入学。
ちょうど時を同じくして、アリアとギルバート達も入学。
アカデミーは学校ではなくて、成人前後の貴族の実力があるもの達が集い、大体2年間実力を高めたり、いかにして世の中に役立てていくか実践を交えて考えたりする、研究機関のような感じだ。
実際にそこで出来た人脈で商会を開いたり、魔道具を開発したりと実績が多いため、アカデミー出身者は優れた能力を認められる。
そのアカデミーや社交界で、アリアはコーデリアから事あるごとに嫌がらせをされるのだ。
コルセットやドレスの紐を腐らせて、ダンスの途中で脱げかけたり…
「ギルバートは小さい頃、アリアが一度だけ保養地を通りかかって、その時持っていたパンをもらったり、優しく話しかけてくれたのが生涯忘れられないのよね。」
そのあともギルバートルートでは、竜を失ったギルバートと、2人で竜の谷に行って2人とも新しい竜と契約して帰ってくる。
最終的には、攻略キャラと協力してギルバートを王座につけて終わりって感じだけど…
最後の足掻きで、コーデリアとの戦いがあったりとか、なかなか面白いゲームだった。
「メルヴィンはたしか、偉大なダイアウルフって言う肩書きが邪魔して、対等に話せる相手がいなくて…ヒロインの分け隔てない態度に絆されるのよね。」
たしか設定だと…
ダイアウルフの先祖返りはメルヴィンだけ。
ダイアウルフは狼族の祖先の一つで、力の強さと魔力の高さを誇る最強の種族の一つ。
でも、戦争がない平和な生活が続いて徐々に数を減らしていったのよね…
そのダイアウルフの子供とわかった父親が、一族から族長を出す切り札として男爵家に監禁。
自分の意のままに動くように育てようとしたけど、6歳で檻を破壊。
その事件で父親の企みが族長にバレて、メルヴィンは屋敷の3階に引越して…
その力の強さを買われて、ギルバートの護衛役を族長から言われたんだっけ?
元々いるメルヴィンなら、新しく人配置するより自然だもんね。
リュカはヴァンパイアなのに、血の代用のワインが口に合わなくて苦しんで…ヒロインが限界になっていた彼に血を吸わせてあげるのよね。
早くメインストーリーに突入しないかなぁ…
一旦ヒロインサイドは終わりで、また主人公サイドに戻ります。




