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幕間 つけまとネイル

アリアはその日、アンナとソフィアに呼び出された。

なんでも、会わせたい人がいるらしい。


呼び出されたアカデミーの応接室には、すでにアンナとソフィア。

それにやたらと偉そうにふんぞり返って足を組んで椅子に座っている、オレンジ髪に赤い目の傲慢を絵に描いたようなイケメンと、その隣に立つロボットのように無表情な、黒髪黒眼の美青年がいる。


アンナが2人を紹介してくれる。

「ご紹介致しますわ。こちらはウリセスとルフィノ。私達の協力者よ。」

はじめまして…と挨拶しようとすると…

「ふーん。この女がねぇ。」

ウリセスと呼ばれたオレンジが失礼な反応をする。

「まあ!ウリセス、いけませんわ。未来の王妃殿下ですのよ?もう少しきちんとなさりませんと!」

ソフィアが注意する。


こんな失礼な協力者とか、むしろ私から願い下げなのだけど。

そう言おうか迷うが、叱ってくれたソフィアの手前、黙ることにする。

アンナも追撃してくれる。

「先日アリアはあの、発明全て思いつくような、奇跡の才女よ!協力して損はないわ!」

「あー、はいはい。わかったよ。煩いな。早く始めろ!」

手をプラプラさせて、今日の本題に入るよう促す。

なんなんだ。

この偉そうな野郎は。


「この2人は、これからアリアの思いつきをいろいろ形にしてくれるパートナーよ。口は悪いけど、腕は確かだし、口も硬いから安心して頂戴ね。」

「…そう。」

「信用できないかしらね?アレを見せて頂戴。」

アンナが合図をすると、ルフィノが箱から見慣れた小瓶や小さな箱を取り出す。

「これは…!!」

「ええ、貴女の発明品のジェルネイルとツケマよ!」

そこにあったのは、紛れもなくネイル道具とツケマ。


「ど、どうやってコレが?」

「この程度の品であれば、ルフィノがすぐに開発して、くれるの。ちょっと実際に使ってみて、使用感が理想と違わないか教えてくれる?」

アンナがネイル瓶と、自分の爪を差し出してくる。


「え、ええ。」

マスク代わりにバンダナを口に当てて始める。

ネイルは前世でかなり勉強してやりこんでいたので、ちょっと自信がある。

まずは爪の形をラウンドに整え、表面も滑らかにする。

甘皮も整え、アルコールで油分を拭き取る。

次に下地を塗って一度硬化する。

ランプには魔石と術式が描かれているので、それで固めているらしい。

次に、絵柄を描くのだが…


「アンナ、絵柄はどうする?ここにある宝石をあしらってもいいし、色もデザインも、花柄や模様でもいろいろできるわよ?」

「ピンク系でキラキラした物がいいかしら?よくわからないから、お任せするわ!」

「わかったわ。」


最初だし…

ベーシックなフレンチネイルに、親指と薬指にキラキラした宝石を乗せて固める。

仕上げまで出来たら、ネイルオイルを塗って完成だ。

「まぁ!素敵!!素敵すぎるわ!」

アンナはとても気に入ったらしく、手を掲げて眺めいる。

「これ、外す時はどうしたら…」

「……。」

ルフィノが無言で透明なボトルをくれる。

コレがリムーバーなのね。

「次、私をお願いできますかしら?色は紫色で、花柄が良いですわ!あと、アンナのように宝石もお願いしますわね?」

ソフィアにも、紫色ベースのフレンチに花柄を描き、花の中心に宝石をあしらう。


「アリアの力!素晴らしいでしょう?」

アンナがウリセスに力説する。

「あー。爪を飾って楽しいか?」

「もっちろんよ!気分がパーっと明るくなりますし、見ているだけで幸せよ!これは、絶対に流行るわね。」

「そっちはさらに理解できんがな…」

ウリセスがつけまつげ箱を指す。


「あら!私は興味あるわ!アリア、教えてもらっても?」

「ええ、コレはこうしてこのノリで貼るのよ。」

グルーが別になっているので、アンナのまつ毛と同じ色のつけまつげを探し、目幅に合わせてからグルーを塗る。

アンナの目に合わせて貼り付けると…


睫毛がバサバサになったアンナがいる。

いつもより、目がとても大きく見えて可愛らしさ倍増だ。

「アンナ…とっても素敵だわ!」

ソフィアも大興奮している。

「お湯以外では決して落ちませんので、ご安心ください。」

ルフィノが説明してくれる。


「この2つを貴族社会に流行らせるのよ!そして、貴女がネイルのやり方を他の人間に仕込んで、店を出すの。貴族のメイドに有償で教えるのもいいわね。」

「その場合は、白金金貨1枚だな。」

今まで興味無さそうにしていたウリセスが口を出す。

「白金金貨…いけるかしら?」

アンナが考え込む。

「なんだ?いけるから呼んだんじゃないのか。」

「いえ…いける。いけるはずよ。」

「半端な失敗するんじゃねぇぞ?」

「わかっているわ。心配しないで頂戴。」


「アリア!明日から、私達は爪を見せびらかすから頼まれたら1人あたり、小金貨1枚でやって差し上げるといいと思うわ!」

「そうね…本当はヒールと同じく無償といきたいけれど、お金になる事もしなければ、今後厳しいから、今のうちに、事業を始めましょうね。」

アリアとソフィアが意気込む。


そして、2人が予想した通り…

やはり、ネイルとつけまつげはアカデミーのみならず、貴族社会で大ブレイクした。

しばらくはネイルとネイル講座の予定に忙殺され、後進を育成し終わり、役割を引き継いだ頃には心底安心した程だ。


ネイルの世界は奥が深い。

3Dアートやキャラクター物もあるので、ここから無限に流行らせていけるだろう。

オープンしたネイル店で販売している、つけまつげも順調でとても嬉しくなり、ヒーリングと合わせて、王妃の座が確実に近寄っていると感じるのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] うーん、、、 なんだろうか、この、、、 路線、違くね?感ww つけまとネイルで王妃は近づかないと思うんだが?ww
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