苦難のはじまり
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初ですが何度も推敲して読みやすくしていきます!
これはぼくの人生を表す物語。
喜劇でも悲劇でもないと思うが、物語としてぼくの人生を見直してみたら何かわかることがあるかもしれないと思う。
ここ最近体調が良くない。何かしら原因があるのだろうが医者じゃないぼくには皆目見当もつかない。
ところで、何から話していけばいいかわからないが、昔のことはひとまず置いておいて直近のことから話していこうと思う。
ぼくは今年20歳にして学生にも社会人にもなれていない。いわゆる浪人だ。昔からぼくは国語が良く出来たが、化学がてんでダメだったので大学受験では私立文系を選んでいた。
当時のぼくの恩師は現代文のK先生で、身長は150cmと小さいが年は50歳という割に心身共に若々しく髪もふさふさで良い先生だったと思う。
ぼくはその先生ととても仲が良かったためいろんな相談を聞いてもらっていた。
やはり受験でもそうであった。
ある日の夕方6時過ぎ、まだ梅も開かない3月薄暗い廊下の静かさと寒さが気味が悪かった。
ぼくは空白の志望校提出プリントを手に持ちK先生を訪ねた。
「ねぇ、K先生。ぼくはどこに行くべきなのだろうか?」
「やりたいことはないのか?」
ぼくはこの質問に応えることが出来なかった。なぜなら、ぼくは夢を持たず、ただ漠然と楽しく生きていたいと思ってこの年になってしまっていたからだ。
「ないならW大学を目指しなさい。きっとお前を良い方向に導いてくれるはずだ」
言い淀んで、小さくなっているぼくに太陽のような暖かな笑顔と言葉を投げかけた。
その言葉でそれまで暗かった廊下が明るくなったような心地さえして、これが人生を大きく変える言葉になるかもしれないと思った。
だが、この太陽が2年近くジリジリとぼくの身体を照り付けて、体力を奪い続けることになるとは、当時の希望にあふれたぼくは気付きそうになかった。
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