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プロローグ

以前、公開しておりました。

1話2話の話の前のプロローグになります。


10月4日より本編を週1回ペースで公開する予定です。

もう1本の連載が終わり次第、毎日更新にシフトするとは思います。


よろしくお願いします。

 見上げれば精霊樹の色彩豊かな色が優しく、あたしたち2人を包み込む。

 大きな桜の木の下で、膝枕で眠る彼の髪を優しく撫でていると、隠されていた藍色の瞳がゆっくりとあたしを映し出す。


 片手をあげて頬に触れる彼が心配そうに眉を八の字に下げて語りかけてくれる。


「ハク、どうした?」


 優しい笑顔で、起き上がった彼は、広い胸板でギュっと抱きしめてくれた。


「ん~。ただ、眠いだけだよ」


 ワザとらしく、彼の胸板に顔を擦りつけてみれば、くすりと笑う彼の姿にあたしの鼓動は早くなった。 


「そうか……。そんなハクも可愛いな」


「ふふっ」


 長くて少しだけゴツゴツした男らしい指先で、頬を撫でる彼の顔をマジマジと見つめると少しだけ赤くなった頬を見せないように手であたしの視界を隠す彼……。


「隠したら折角のXXX様の顔が見えません」


「あぁ。今は見ないで……きっとこんな顔を見せてしまえば、ハクに嫌われてしまうから……」


 甘い声音で囁く彼に、そんなことないよって伝えたくて首を横に振る。


「嫌ったりしません。だってXXX様が大好きなんだ――んっ」


 優しく唇を塞がれた。

 心地よいリップ音に、気恥ずかしくなって瞳を目一杯閉じると指に違和感を感じて目を開ける。


 左手の薬指に銀色に輝く七色の宝石をあしらった指輪が差し込まれた。

 

 驚いて見上げた彼の瞳が真っ直ぐあたしを射抜くと……

 整った唇から紡がれる――。


「ハク……君を愛してる」


 君となら――。

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― 新着の感想 ―
[一言] まじすか!!!(笑) 気になりすぎます。(笑)
[良い点] 最高すぎて泣きました。 ちょっとだけね。 [一言] この世に産まれてくれて、ありがとう。 じつは、ぜーんぶ読んでから書きたいんですけれど、 少しいそいでいまして、また来ます 、、、。 …
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