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僕は君をあと10秒だけ待つ  作者: 宇音
プロローグ
1/23

0-1 求無想

初投稿です。

よろしくお願いします。

23:00 田舎の暗闇の中、軽いランニング。人の姿はほとんどない。


 僕(三島みしま けん)は夜に走ることが好きだ。

 中学の時から高校2年目に至るまで、3日に1度は走るようにしている。


 なぜ走ることが好きなのか。


 何も考えなくていいからだ。走ると何も考えられなくなるからだ。思考や煩いから解放されるからだ。




 しかし、それは僕を苦しめる思考や煩いがあるということ。僕はいつも「何か」を求めている。それが何なのかは僕にはわからない。満たされない気持ちが僕のどこかにあるのだ。夜、走っているときはその寂しさから解放される。


 だから、今日も走るのだ。



 弱い明かりが見えてきた。小さい公園だ。僕はいつもこの公園を折り返し地点に定めている。後は家に帰るだけだ。


 ふと、公園のベンチに人影が見えた。


 女の人だ。

 こんな時間にどうしたのだろうか。


 僕は気になって、その古いベンチ付近でいったん休憩することにした。

 


 目が合った。

 


 荒い息のまま、僕は足を止めて彼女を見てしまう。

 


 彼女は目を少し大きくして、それから微笑んだ。



 「これは、はじめてね」



私もランニング好きです。

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