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飯屋ではありません薬屋です。  作者: たちばな樹
5/7

ここは薬屋。飯屋じゃない。 《兄視点》

一位……? 一位??? ((((;゜Д゜)))))))どどどどどどどうしよう??ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿アワワ


まずは閲覧評価ポイント感想ありがとうございますm(__)mなんだかビックリして文が上手く打てないほど動揺してます。


六位にまで上がり調子に乗って後日談の兄視点を書きました。見直したら一位てビックリしました。

お目汚しですが、お付き合い頂けたら幸いです。


よろしくお願いします。

一班の四人組に襲撃を受け、隊長と副長も襲来した。



まったく落ち着かない食事だ。

まあ、前の事もあり気を使って来てくれたんだろう。




前に薬を届けた時に料理の匂いについて囃し立てられた。



ーー両親が亡くなったから妹と同居を始めた、と。



両親の訃報を伝えたると、囃し立てた事を謝罪された。

騎士達がデカイ図体を縮こませて謝罪する図はちょっと異様で逆に怖い。





本当なら妹が引っ越して来た時に挨拶に行く予定だった。だが、引っ越した早々妹は熱を出し寝込んだ事を伝えた。妹が今はまだ両親の死に塞ぎこんでいる事も伝えた。

俺の顔を見て泣きじゃくって熱を出したんだ、と言えば皆が沈痛な面持ちでいた。


まだ本調子じゃないから家の中にいるように言ってあるから、体調が戻ったら挨拶に来る、と言った。





うん。言った。


が、まだ挨拶に行ってない、な。

忘れてた、わけじゃない。

会わせたくなかった、わけじゃ、ない、ぞ!!





隊長は盗賊顔の強面だ。安心の強面。強面が安心と言うのも変だが。

副長は、会わせたくなかったのが本音だ。

悪い人では無い。隊長を補佐し冷静で沈着。浮いた話は聞かない身持ちの硬さは信用できる。

だが、庶子とはいえ貴族の血を引くその美貌は兄として会わせたくないと、やきもきした。


が、妹は違った。



ーー三十過ぎれば皆おっさん……。



つ、呟き聞こえているから!!



えっと、うん。


安心の妹、と言っておこう。




父が警備隊に所属していたから騎士には見慣れた妹。

強面の厳ついのから見惚れる美丈夫まで。


警備隊に貴族はそれなりに居る。貴族の嫡男以外は領主のところで文官勤めか騎士になる。平民の下に付く職はプライドが許さないからだ。



父に連れられ警備隊に行けば妹は騎士達に可愛がられた。

厳つい野郎共は家族や身内以外、顔が怖くて近づく者が少ないから人恋しくなるらしい。

物怖じせずキャッキャッと笑いながら肩車されたり腕にぶら下がる妹の豪胆は父譲りかと、ちょっと羨ましい。




幼い頃、妹が憧れた騎士がいた。

警備隊で活躍し、勇ましく頼もしい若者に恋するのはよく分かる。


だが、妹はまだ歳一桁の幼な子だった。

妹七歳、若者は二十二歳。

おませなのにも程がある。


若者には妹として見られるのは当然。相手にされず初恋は気が付いてもらえなかった。

そして若者は街娘と恋をして結婚してしまった。


幼心に初恋の失恋でショックを受けて寝込んだ妹。

泣きじゃくる妹を慰めたのはいい思い出だ、が。

この話を話すと激辛の刑だ。

心にしまっておかないと我が身が危うい。





年頃になった妹に騎士や貴族が手に口付けたり言葉巧みに口説くヤツもいたが父に扱かれていた。


妹も手慣れてくると適当にあしらっていた。



私みたいな普通がモテるわけないでしょ?貴族の気紛れを本気にしたら馬鹿をみる。と鼻でわらう。


恋人だった貴族の彼氏に振られた友人を慰めたばかりの妹はシビアだ。



とても現実的なご意見。


冷めた妹だ。




ーーでも本当は知っている。



友人と同じ人物を好きになり、諦めて友人を応援していたことを。



優しく洗練された物腰に溶けるような眼差しを注がれ恋に落ちた。

だが先に友人に相談され、妹は自分の恋を圧し殺した。

気持ちを隠し、友人を励まし協力していた妹。



しかし、その貴族の優しさは上辺であり、貴族の常套句を見極めるにはまだ若過ぎた。



友人に対し貴族は、夢を見させてあげたのだ、と言いわけした貴族を妹は張り手をした。


相手は貴族。それなりに揉めたが小娘相手にムキになるのも家に響くと、その貴族は引いたが。


他にも色々あったが、失恋と裏切りを体験し、お転婆で気の強い妹がさらに強かになってしまった。


しかも、昔憧れた若者が、今では奥様の手料理で恰幅良い三十過ぎのおっさんに変貌を遂げ、初恋の幻想がさらに粉砕されたのも追加しておこう。




言葉の奥を探り人柄を見極め観察する妹となったのも致し方ない、と遠い目で副長を見つめた。





おっさん扱いで、副長もへし折った。

安心の妹だが。

兄は別の意味で心配しなきゃならないか?

妹は相手が見つかるのか、と。



いや、まだ。

まだ、ダメだ!!




自分の願望を優先した。





ーーまだ、家族二人で。










医者にかかるほどではない体調が悪い、と言うのが薬屋に来る。


酷い症状は医者にかかり処方を持ってくるよう指示するが、自己申告が普通だ。


腹が痛いと言われば腹薬、胃痛、下し腹、嘔吐、熱、目眩など症状を聞き、症状に合わせ処方する。


医者は少なく高い。

それ故に薬屋が繁盛するのだが。




マッチョの来店とチラ見にくる娘達。



対応に困る。

うん。

どうしたらいいだろう。

病人じゃないよ?

若い娘さんだよ?

俺にどう対応しろと?




妹に視線を投げれば、逸らされた!!




妹よ!!!

お、お前のせいだろぉぉおお!!!





兄を助けろーーーーーーーーーー!!!








今日も今日とて煙が漂う。



たなびく煙の先は気になるが。






「食いに来たー!」

「釣られた!」

「すみません……」

「お邪魔するっす」










ほいほい来るなぁーー!!





ここは薬屋だぁーーー!!






兄妹の叫びが木霊した。







警備隊の様子を疑問に思えたとのご意見を頂いたので。

後書きの人物紹介の後に載せようか迷った説明です。



警備隊詰所は、牢屋のある大きな交番な感じです。なので食堂は無いので出前か外食か。なので匂いに釣られます。そう言う設定なので。


と、いう文を特に誰も気にしないかなぁ、と思い省きました。


勢いだけのゆるゆる設定です。

調子に乗って書いたので引き続き書けるか微妙なため、完結にしておきます。

またネタが降りてお読み頂けたら嬉しいです。


お読みくださりありがとうございました。

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