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令嬢シリーズ

邪淫令嬢の堕とし方

作者: 無色
掲載日:2026/11/03

※ギリギリ合法なエロネタを使用しています。

 苦手な方はご注意をm(_ _)m

 "はじめて"がいつで誰とだったかは、ちょっと他人(ひと)には言えない。

 ただ昔から"そういうこと"が好きだったし、"そういうことに"対する関心も人一倍だった。

 顔が良いからたくさんの人に好かれたし、身体がいいからたくさんの人に愛された。

 そんな私がセクシー女優になるのは天命だったんだと思う。

 友人、知人、年上、年下、女の子……地元で私が抱いたことのない者はいない……そんなキャッチフレーズを掲げてデビューした処女作は、ダウンロード販売を含め国内累計三百万本のトリプルミリオンを記録。

 その後も出演作品は各メーカーの不動のヒット作と銘打たれ、弱冠二十歳にしてNo.1セクシー女優の名を恣(ほしいまま)にした。

 私、神に愛された穴(ザ・クイーン)こと月宮(るなみや)理真(りま)とは、今後のセクシー業界の歴史を変えうる存在。

 ――――――――に、なるはずだったが。


「イグぅぅぅぅぅぅ――――――――!!!」


 九十六時間不眠不休耐久最強マッサージに一人興じ、興奮のあまり血管が破裂して死んだ。

 私の死でさぞ世界は濡れただろうけど、ベッドの上で裸の遺体が発見されたんだろうと思うと、恥ずかしいやら情けないやら。

 まあ……No.1セクシー女優に相応しい死に様ではあったんじゃないだろうか。






 そんな私を哀れんだのか、それとも興奮したのか、神様が別の世界に転生させてくれた。ついでにヤった。

 剣と魔法に満ちたファンタジーな、所謂アニメや漫画でお馴染みのやつである。

 ラスト=アスモディア。それが今世の私の名前だ。

 王国は七大公爵家に数えられるアスモディア家の嫡女として生まれ、花よ姫よと育てられ、順風満帆な第二の生活を送る。

 ――――――――はずだったのに。


「ああっラスト様ぁ! おやめください、お戯れを……アァン!!」

「こんなに可愛い声で啼いて、いけないメイド。もっと聞かせて、ほらここがいいんでしょう?」


 メイドに手を出して修道院にぶち込まれたのは、まだ三歳の幼い時分。

 どう考えてもあのメイドがエロすぎるのが悪いだろふざけるな、なんて文句を言っている間に、あれやこれやと十五年。

 立派に成人した私だが、未だに邸に戻されることはなく修道院での暮らしを余儀なくされている。

 なんてことはない。

 私の振る舞いが依然として問題視されているからだ。


「ラスト=アスモディア!!」

「なんですか修道院長。シたくなったんですか。いいですよほら、どうぞ。お盛んなんだから」

「ふざけるな悪魔!! 貴様また礼拝者に手を出したな!! もう何度! 何度口を酸っぱくしてやめろと言ったことか!!」

「どの人のこと言ってます……? 肉屋のジョージさん……食堂のバルドさん……花屋のジィンさん……は、一昨日か……? すみません私行きずりの人は後腐れないようにワンナイトって決めてて。あんまり覚えてないんですよ」

「そういうことを言ってるのではないわ!! 大工のトーマスのところの嫁が、旦那が修道女に奪われたと怒り心頭で私のところに文句を言いに来たんだ!! 貴様どう責任を取るつもりだ!!」

「ああ、トーマスさん。だってトーマスさんが最近奥さんと致してないって言うから、じゃあ私と致して奥さんを喜ばすテクニックを身につけますか?って」

「って……じゃなぁい!! 貴様はどうしてこう……くうう!!」


 常在してる竿という竿が年老いた修道院長だけなのを除けば、ここでの暮らしも悪くない。

 礼拝者は毎日誰かしら来るから。


「まあまあ。きっと今夜辺り、私直伝のテクニックで奥さんも喜んでアンアンすると思いますよ。もしそうでなければ……その時は私が抱いてやると奥さんに伝えてください」

「おい待てラスト!! まだ話は終わってないぞ!!」

「ベッドの上でなら何時間でも付き合いますよ。私、年上好きなんで」

「この……!! 何故アスモディア公爵家はこの娘を廃嫡にせぬのか……!!」


 そう言いつつも修道院長は理解している。

 問題を起こす私だけど、同じだけ街の人々に貢献しているということを。

 また実家の公爵家も理解している。

 私の貴族籍を残しておくことの利点を。






 まず、私への礼拝(悩み相談)は非常に人気がある。

 最終的に肉体的な愉しみに移行するからというのは一旦さておき、他の人には話せないナイーブでセンシティブな話も、私なら話しやすいというのが大前提にある。


「その……彼と最近マンネリで……」

「迷える子羊よ。あなたに性の奥義、四十八手は椋鳥(むくどり)を授けましょう。今夜はお愉しみですね」


「おれじつは、男にしか興奮出来ないんだ……こんなことおかしいってわかってるんだけど……」

「おかしいことなど何もありません。男と女は剣と鞘。しかし男もまた鞘と成り得るのですから」


「お、お母さんと一緒にお風呂に入るとお股がムズムズってするの……これって病気なのかな……?」

「全ての生命は母から生まれました。ならば母胎に回帰したいと願うのは必然。その感情を大切になさい。背徳とは罪……否、ただのスパイス。己が信じた産道(みち)を進みなさい。さすれば、世界は近◯(ピー)相姦という大いなる渦(ジャンル)に呑み込まれるでしょう」


「ああシスター……恥ずかしいです……っ。こんな……神様が見てる前で、ぇっ……」

「心配はいりません。私は神さえ抱いた女です。見せつけてやりましょう。きっと今頃神も一人で耽っていることでしょうから」


 たしかに私は人並みの倫理観と道徳が欠如している。

 脳が子宮にあるのも間違いない。

 礼拝者とシスターたちのつまみ食いはするし、業務をサボって娼館に通うこともあるし何なら娼館で働くこともあるけれど、それでも私の悩み解決率は驚異の100%。

 人々からの評価と信頼で、街の相談役としての確固たる地位を築くまでになった。






 そして私が性の基盤を築くことで何が起きるか。

 そう、少子高齢化の抑制と犯罪発生率の低下である。

 私に刺激された元童貞、元処女たちは性に対してオープンになり、積極的な子作りに励む。

 悪いことをしている場合じゃないとばかり腰を振るから犯罪率は当然下がる。

 娼館は日夜賑わい、それに伴い街は活性化。

 半ば追放された身でありながらも私が貴族籍から廃されていないのは、その功労に対し国王陛下より称賛を賜っているから。

 つまり、私のエロは国家公認なのだ。

 ついでにどんなサイズにもピタリとフィットする極々薄々の魔導避妊具(ゴム)や、個人に合わせた特別仕様(オーダーメイド)の玩具、肌に優しい美容ローション、安全無害の媚薬の開発なんかもした。

 今では王侯貴族御用達の超人気ブランドとして一商会を立ち上げるまでに至り、近々私がプロデュースする娼館もオープン予定で、私を中心とした一大経済圏が出来上がっている。

 多少無茶なことをしてる自覚はあるけど、それが赦される顔と身体をしてるのだから仕方ない。

 異世界?

 剣と魔法のファンタジー?

 否、ここは私のエッチな箱庭である。


「さーて今日は久しぶりに合法ショタでもつまみに行っちゃおうかなーっと」


 世界に愛された元No.1セクシー女優は伊達ではないのだと胸を張り、そんなこんなで異世界転生暮らしを程々に愉しんでいた、そんなあるとき。


「すまない。ここにどんな悩みでも聴いてくれるシスターがいると聞いたのだが」


 一人の男性が修道院を訪れた。

 ローブで顔はあまり見えないけれど、佇まいや雰囲気が高貴な生まれであることを物語っている。

 年は私よりも一回り……いや二回り以上は上だろうか。

 ただそれより、目の前の人物に対して私が率直に抱いた感想がある。


「クッソ子宮疼くなこの人」

「は?」

「コホン、いえ失礼。私がそのシスターのラストです。こちらへどうぞ」


 ショタの気分だったけど……今日はこの人抱き潰そう。

 そう決めた。






「さて、迷える子羊よ。あなたの悩みを聴きましょう」


 男性は言い澱んだ。


「……ここで聴いたことは他言無用と誓えるか?」

「無論です。私と神の御名に於いて、口外しないと誓いましょう」

「……………………」


 数拍置いて、男性はローブを脱いだ。

 なんとまあプラチナブロンドの渋いオジ様。

 小汚いわけでなく、年老いた男性特有の色香を纏っている。


「シスターラスト……あなたは、その……成人して十数年、未だに……その、なんだ……。"そういうこと"に関し……未経験……な、男性についてどう思う?」

「どちゃシコですね」

「どちゃ……ん? すまない、今なんと?」

「何でもありません。続けなさい」

「あ、ああ……。私は……今年四十二になるのだが、恥ずかしながら今まで女性と関係を持ったことがない。所謂、まあ……童貞というやつだ……」

「おっほ」

「おっほ?」

「何でもありません」


 四十代童貞ですか。

 こんなイケオジが。

 そうですかそうですか。

 おっほっほ。


「女性に対し嫌悪感がある、もしくは性的嗜好が女性以外である……または性器に何らかの異常をきたしていると、そういうわけではないように見受けられますが」

「いたって健全だとは思うが……。如何せん今まで魔法の研究しかしてこなかったものだからな……女性との向き合い方に不慣れなのは否めん……」

「失礼ながら、何故今回はこのような相談を? 今の自分を変えたいという願いありきだからこそのことだとは思いますが」

「あ、ああ……そうだ……。じつは……ここのところ母の具合が良くなくてな……。母もいい年だから仕方のないことだが、せめて最期の時を迎えるまでには孫の顔を拝ませてやりたいと思った……。しかし……」

「女性を相手取ると緊張してしまうので、まともに夜伽が出来ないと」


 男性は気恥ずかしそうに頷いた。


「まあ、そもそもそういう相手がいないのだから、前提がズレているんだが……」

「なるほど。緊張するし相手もいない。けれど親御さんのために孫の顔は見せてあげたい、と。万事わかりました。では……よいしょ」

「し、シスター?!! な、何故服を脱い……や、やめないか!!」

「何故って今からヤるからですけど。やめませんよこっちは初手でムラついてるんですから」


 やめないかって言うわりに顔真っ赤にしてチラチラ見てるの可愛すぎるだろこのオジ。


「ていうか私のこと知ってて相談に来たんですよね? ならこうなることも予想してたでしょ? オジ様のス・ケ・ベ」

「な、ち、違う! 私は本当に相談を……! や、やめろ私の服を脱がすな……!」

「はいはい照れない照れない。目瞑ってていいですよ。緊張してる間に天国に連れてってあげますから」


 あらあらそこそこ引き締まったいいお身体ではありませんこと。

 それに子宮口を直接ノックされるような、本能を刺激するこの蜜のように濃厚なフェロモン。

 あー…………好みすぎてクッソ濡れる。


「し、シスター……っ!」

「あら、どうして抵抗を?」

「相談事に対して私を慮ってくれたのなら感謝する……。だが、それで君に恥をかかせるのは違う。こんな年の離れた男を慰めるのに、自分を安く使うものじゃない」


 と、私が脱いだ服を拾いあげる。


「君の肌は、君が愛した者に見せなさいシスター」

「…………ラストと呼んでください、ステキなオジ様」


 私は微笑んで、それから力ずくで押し倒して馬乗りになった。


「無理やりも風情がありますよね」

「シスター……!」

「安心してください。情けではありません。欲望に正直で忠実なだけです。今はただ、あなたとシたいんですよ」


 この体勢からの眺め……最っ高でニヤける。


「私ね、エッチなことが大好きなんですよ。何千人、何万人と抱(ヌ)いてきましたが……初めてです。あなたの子なら孕んでもいいと、心の底から思ったのは。ていうか絶対孕みますね。最後の一滴まで搾り取るので覚悟してください」


 ダメ、もう我慢出来ない。

 ていうかしない。


「怖がらないでいいですからね。私、童貞(はじめて)には優しいんです。オジ様はただ、私に身を委ねて……堕ちてくださいな」


 開戦の合図のキスを一つ。

 オジ様は最初から最後まで、それは可愛い反応を見せた。

 誤算だったのは、それ以上に私が声を張り上げてしまったこと。

 年上の、素人の、童貞に、この私が本気で感じたのだ。

 抗いようのない快感が全身を迸る中、私は確信した。

 この人が私の――――――――






 その後、私はしっかりと懐妊した。


「ちゃんと一発で決められて偉いですねオジ様」

「一発なものか……いったい何度搾り取られたと……」

「フフ、思い出しておっきくしちゃいました?」

「や、やめないか!」


 顔を赤くして、オジ様ってば。

 あんまり可愛いとぶち◯しますよ本当に。


「それに、そろそろその呼び方はやめてくれないか……。気恥ずかしさが勝つ……」

「それもそうですね。では……あなた? 旦那様? ルークス様?」

「君の好きなように」

「オジ様呼びも好みなんですけどね愛嬌があって」


 同衾したからには責任を取ると、オジ様ことルークス=アルバリウム……王国の太陽である国王陛下の弟君に求婚され、私は二つ返事で快諾。

 婚約の報告をしたときの両親の驚いた顔は笑えた。


「お義母様……王太后陛下も祝福してくれてよかったですね。私の評判を聞いて心臓が止まるんじゃないかと思ってました」

「むしろ前より元気になったくらいだ。君の人柄に触れたからかな」


 お見舞いにオススメのBL本持ってったのが効いたかな。


「次は可愛い孫の顔を見せてあげましょうね。ところでルークス様」

「なんだい?」

「先の約束、ちゃんと守ってくださいね?」

「……善処するよ」

「お願いしますね。でないと私普通に浮気しますよ」


 私が彼に突きつけた結婚の条件。

 それは、私が求めた際は必ず応じること。

 この一点である。


「ルークス様が浮気するのは結構。一度性の喜びを知った男性が他の女性の味を知りたいと思うのは本能です。ですがそれで私をおざなりにし、満足させられなくなった時は」

「わかっているよ。この命が枯れるまで、君との約束を違えないと誓おう」

「あっ……」

「愛しているよ、ラスト」

「…………はい」


 そんな耳元で甘い声……濡れる通り越して破水するんだが。

 まったく旦那様は。

 童貞だったくせに驚くほど紳士的で、誠実で、こんな私の人格を何一つ否定せず、優しく接してくれる春の陽だまりのように温厚な人。

 前世と今世を合わせて初めて出逢った、私の全てを受け入れてくれる人。


「私もお慕いしております……」


 顔が熱い。子宮はもっと熱い。

 どうやら私もまた、しっかりと堕とされているようだ。

 読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

 

 なんというか、めちゃくちゃ当方らしいヒロインでした。

 欲望に忠実で、自分に絶対の自信を持っている系のつよつよ女性。

 みなさんはこういう女性どうですか?

 当方は大好きです。


 長編では百合ハーレムファンタジー、短編では恋愛をいくつか書いています。中には気に入ったものがあるかもしれません。

 最近では『断罪令嬢のお母様』がブシロードワークス様より短編賞を受賞しました。

 もし興味があれば一度読んでやってくださいm(_ _)m


 リアクション、ブックマーク、感想、☆☆☆☆☆評価にて今後も応援いただけましたら幸いですm(_ _)m

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