↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
38/41

最終話-c 出井亜寧羅編〜花火大会

 花火大会、当日。

 待ち合わせの時計の前に着くと、今日も元気な出井亜寧羅(デイアネイラ)の笑顔が、目に飛び込んできました。

「やっほー、空玲須(クレス)くん!」

 ちぎらんばかりに手を振る出井亜寧羅(デイアネイラ)。赤い金魚の揺れる浴衣。浴衣に合わせた赤いかんざし。

 可愛い…。

「出井亜寧羅(デイアネイラ)!」

 空玲須(クレス)も手を振り返します。


 二人は会場に向かいました。出井亜寧羅(デイアネイラ)は自然に空玲須(クレス)の腕を取ります。

「あ!かき氷買お!かき氷!」

 出井亜寧羅(デイアネイラ)は道すがらの夜店から、かき氷をチョイス。空玲須(クレス)の手を引いて一緒に並びました。

「あたしかき氷食べたらすぐ、頭キーンってなるんだよね。」

「…オレもだ。」

 空玲須(クレス)は、前に食べた時のことを思い出しました。頭どころか歯も痛かった…。

「でも、食べたくなるんだよね。ごめんね、なんか。」

 腕を引っ張って見上げる出井亜寧羅(デイアネイラ)の笑顔。

 可愛い…。


 いちご味のかき氷を持って、二人は会場に座ります。アナウンスが流れて、花火が打ち上がりました。


 どどーん! パチパチパチ…

 大きな花火。

 ととととど、ぱぱぱぱぱ…。

 カラフルな連発花火。


「綺麗…。

 前にいた国は花火なかったからね。

 綺麗で、すごい!」

 出井亜寧羅(デイアネイラ)は花火に夢中です。打ち上がるたび、歓声を上げて喜びます。

「わぁー!

 …ん?どうかした?」

 空玲須(クレス)は、そんな出井亜寧羅(デイアネイラ)の横顔を見つめていました。

「あ、ええと。

 …可愛いな、って。」

「可愛いじゃなくて、綺麗でしょ?

 綺麗だよね、花火!

 ん?

 可愛い…?」

 出井亜寧羅(デイアネイラ)の喉がゴクリと鳴ります。

「それって…、」

「可愛いのは、出井亜寧羅(デイアネイラ)。」

 瞬間真っ赤になる出井亜寧羅(デイアネイラ)。

 急いでかき氷を口にかき込みます。

 キーン…

「あ、頭が…。」

 空玲須(クレス)は、頭を押さえる出井亜寧羅(デイアネイラ)の肩に手を置きました。

「ありがとう、もう大丈夫だよ。」

 出井亜寧羅(デイアネイラ)は、その手に自分の手を重ねます。


 どどーーん!パッ!

 パチパチパチ…。

 最後の大きな花火が鳴り響きました。

 

「おかげで、楽しかったよ。」

 空玲須(クレス)は、手を繋いでの帰り道、出井亜寧羅(デイアネイラ)に言いました。

 出井亜寧羅(デイアネイラ)は笑顔で答えます。

「うん、楽しかったし、綺麗だった!

 …うん。」

 何か続きがありそうですが、出井亜寧羅(デイアネイラ)はそこで言葉を切りました。

「何か、やり残した?」

「う、ううん。

 いいの。まだ…。」

 空玲須(クレス)は、繋いだ手をぎゅっと握りました。

「いたた…。

 やったな!反撃だぁ!」

 出井亜寧羅(デイアネイラ)も空玲須(クレス)の手を強く握り返します。

 二人はそのまま手を繋いで会場を後にしました。

 

 空玲須(クレス)=ヘラクレスの青春は、まだまだ続いていくようです。


「青春ヘラクレス」完

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

よろしければ、推しヒロインの名前だけでも感想に載せていただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。