9話 夜戦
9話 夜戦
「夜間専用タスクが出来るようになった」「と言うと?」「夜間にこっそり偵察やらなんやらしてくるタスク、正規軍公認じゃないとできない」「偵察…コッソリか」「250万報酬で入ったから、第3世代双眼買って2人でこっそり行くか」[ずるい!私も連れてけ!]エレナが何か言ってくるが無視する「残り50万…IR25万のやつ買うか」「そうだね」「よっしゃ今日の夜早速行くぞ」「OK、楽しみ」
「久しぶりの夜戦だなぁ…」そういいながら野外基地に向かう「うるさいのがいないから静かだね」「そうだな…到着、確認」「野戦基地〜」「確認できるやつで6、7人か」「テントが4人用×2だから最高8人かな?」「野外通信用アンテナ確認、通信基地」「どうするの?」「写真撮影と、パトロールの武装をメモって次の基地へ行く」駐屯地掃討後、本格的にゴルガ諸島を取り戻すことにしたらしく、センチネル・アダプターを含む、正規軍公認pmc4社が参加してるとのことだ「後2件」「帰宅時間は?」「午前2時まで」「残り2時間」「了解」
「…ねぇあれ」「……マップにはなかったな」4社共に担当地区があり、担当地区内の確認基地を偵察するのが任務であるが、もちろん未確認の基地が見つかることがある「…でかいな」「そうだね」プレハブの建物が三件、周囲はぐるっとヘスコ防壁(大型の土嚢)で覆われており、祐逸ある入り口も機関銃で守られている「……連絡する」「了解」未来が無線機を出すので自分も双眼鏡を覗いて敵の数を確認する「機関銃が二艇、m2」[大きいねぇ]エレナも参上する「寝てないの?」[三夏がなんか私の銅像に祈っててうるさいから寝れない]「そうか、敵影確認数18」「了解」[なんか言いってよ!]「対空火器3艇、迫撃砲が2つ」[無視しないで!]「今やばいから黙ってて」[はい」『了解、基地の種類はわかるか?』「野外通信もしくは補給場…」『了解、車両系統は?』「無し」『了解、これから向かう、合流し、制圧に協力しろ』「了解」
緊急タスク 野戦補給基地を成達しろ!
内容 夜間、警備が油断してる隙に制圧を行う。正規軍公認pmc4社と共に本土から派遣されてくる中部第三戦闘小隊20名と制圧せよ!
備考 近接航空支援あり
『アダプター以外合流完了』「了解、こちらにはバイクがあるため、制圧作戦開始と共にこちらから接近する、高台から見渡せる方がいいだろ」『そうだな、見張っておけ』ちなみにこれからあの基地は火に包まれる『こちらf-5、レーザーによる攻撃先を指定せよ』ナイトビジョンをつけてレーザーポインターを基地の真ん中あたりに照射する…ちなみに赤外線カメラを使っているはずなので見えるはずだ『確認した、攻撃まで残り5秒』ちなみに、建物が壊れない程度に爆撃してくれる「ぎゃぁ」未来が顔をのけぞらせる「お前今まで何回見てきたよ、航空支援」「久しぶりに見てびっくりした」「わぁ…火の海ダァ」ちなみにこの後消火剤を上からかけて消化したのちに突入するそうだ…「暑いもんなとはならんよな」「そうだね」未来が笑いながらバイクに乗る「行くぞ」消火剤が散布されたと同時に迫撃砲で照明弾が打ち上げられる「Go!」アクセルレバーを回して斜面を下る…ハンヴィー4台がm2を乱射しながら進んでるのが見える「撃つよ」「いいよ」未来が俺の腰から手を離して銃を構える「サプついてるよな?」「つけてる!」イヤーマフをしていないので耳元で発泡されたらたまったもんではない…「到着!展開!」「了解」走って一つ目のプレハブを開ける…半壊していて必死に書類を処分しているところに入る「動くな!」「両手上げて!」「2番行く!」「3番!」建物が三つあるのでそれぞれが制圧を始める「OKクリア、ハンドカフ」「ほいっと」未来が投げてきたハンドカフをキャッチして投降した敵に掛ける「おい!照明弾を打て!」辺りがだんだん暗くなってきた…ライトもナイトビジョンもあるので俺たちは問題ないが…[この世界にそんな技術ないよ未来]「やっぱそうだよねぇ…」正規軍がナイトビジョンを所持しているはずもなく、さっきの攻撃で電気がつくはずもなく、あたりは暗くなった『…て…れ』「は?」『助け…く…れ』『CLRF出動します』出た、中部即時救援部隊『こちら航空隊、照明弾を撃っていた野砲陣地が攻撃を受けている』「対地攻撃しろ!」そんなこと『識別マーク無し、敵がどれかわからない』「クソ!」『CLRF、残り2分で到着します』「俺らも行くぞ!」「ダメです!」「お兄ちゃん!」「行くぞ」元特殊部隊という肩書き上、何度か救援に行った事がある「OK」未来がバイクにキーを刺してアクセルレバーを回す「バカ!」「行け」後部座席に飛び乗り、ライフルのマガジンを抜く「残り19発」「リロードしといた方がいいかも」「そうだな」リロードする
「OK見つけた!」15人前後の中部軍が必死に掩体の中から抵抗をしているが2倍の30人程度の火力には負けるようでどんどん押されている「轢き殺すか」未来が平然と言い放つ「轢き殺そう」まぁその意見には賛成なのだが「Go!」未来がバイクを吹かして敵の横から突っ込んで4人ほどはねる「引け!」迫撃砲陣地に方向転換するので後ろを向いて銃を乱射しまくる「残り20人」6人抜いた「すげぇ…」「こちらCLRF、到着!」ヘリコプターのローター音と共にマシンガンの音が聞こえる「キタァ」マシンガンで敵兵を全て肉塊に変えた後、ヘリコプターから4人降りてくる「ありがとう、多分乱入しなかったら間に合わなかった」ヘリから降りてきた、ヘルメットをきっちり被っためちゃくちゃ小さい女性に話しかけられる「CLRF隊長、池田莉亜です」握手しながら答える「センチネル・アダプターリーダー、宮川樹」「弾がギリギリ持った…」「本当にそれ」そう言いながら応援に来た後続部隊に迫撃砲やらマシンガンやらを載せる「こっちの損害は2名死亡2人軽傷だ」「了解、帰宅するから、乗って」そう言って莉亜とトラックに乗り込む「……ありがとうございました」「間に合ってよかった」
「そんなこんなで帰宅っと…扉開いてる」「鍵、傷だらけ」「……不法侵入だな」腰からグロックを抜き、突入する「おい!何してる!」どうやら武器庫に侵入していたようで、人が1人いた「動くな!」急な帰宅にビビったようで、持っていた鹵獲品のm16を落とす「両手上げて武器とカバンを地面に置け!」グロックを頭に向ける「わかりました!わかりましたから」両手を上げて武器を捨てる「OK拘束」ハンドカフを即座に装着して両手の自由を奪う「何してたのこんなところで」未来が被っていた帽子を外す「…女の子?!」声が女性っぽいとは思っていたが、完全に10代の顔だ「…警s」「やめてください!それだけは!」必死の目で懇願してくる「…とりあえず、場所変えるぞ、立て」どちらにしろ客室は空いている、あとで南京錠を購入しないとなと思いながら会議室の椅子に座らせたあと、手錠に付け替える「ハンドカフ使い捨てなの勿体無いよなぁ」ゴミ箱にシュートした後未来の方を見る「……殺されます?今から」「あなたの態度次第」「…殺さないでください」「質問に答えてくれたらいいよ」「なんでも答えます!」返事の威勢だけはいいな
次回 尋問とスナイパー




