表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/26

21

「うおぉぉぉぉぉぉーーーーー!」


魔法陣がコバルトファイヤードラゴンの眉間に届き、より一層輝きを増す。魔力弾魔法が発動し、その力を利用して二本の牛刀をなおも力いっぱい押し込んだ。


ギュワオォォォォーーーー


悲鳴のような空をつんざく音に顔をしかめる。

瞬間、コバルトファイヤードラゴンの動きがピタリと止まり当然それに合わせて翼も動きを止め、その身は地面に向かって落ちていった。


「マリちゃん、今よ!」


「えっ、あっ、でも抜けないっ」


わたしの牛刀はコバルトファイヤードラゴンの眉間にしっかりと刺さったまま、抜こうとしてもびくともしない。今、動きが止まっている間に喉を掻き切らないといけないのに。しかも私も一緒に落ちていくからやばい。焦る。


「ほんっとに、アンタ勇者向いてないわね」


ママはガハハと笑いながら腰に携えている牛刀をしゅっと投げてくる。


「貸してあげるからさっさと殺っちゃって」


さらりと残酷なことを言い放ち、自分は高みの見物とでもいうように腰に手を当てて落ちていくわたしを傍観中。


「ほら、早くしないと復活しちゃうわよ」


なんて笑いながら煽ってくるので、コバルトファイヤードラゴンさんごめんなさいと心の中で懺悔しながら一気に喉を掻き切ったのだった。


ちょうど地面に激突するのと同時だった。コバルトファイヤードラゴンの口から最後の足掻きとばかりに火炎が吐き出されたのだ。


「ちょ、待って待って、やばっ!」


完全にわたしの方向に火炎が飛んでくる。わたしはまだ牛刀を構えたまま空中を飛んでいる。こんな至近距離では方向転換は間に合わず避けられない。


もうダメと目を閉じたときだった。

ネックレスのチャームがキラリと光り、身代わりとばかりに火炎とぶつかる。

そしてパーンっという音と共にチャームは粉々に砕け散り、火炎を相殺した。


衝撃波はものすごく、わたしはそのまま吹き飛んでしまったけれど、その身はなぜかボフンという柔らかい何かにぶつかる。


「ほえっ?」


「まったく世話が焼けるわね、アンタ」


ママが呆れながらわたしを抱えてくれている。どうやらママの胸に飛び込んでしまったようだ。思った以上に柔らかいんですが、ママの胸。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ