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11 オープンサンドに紅茶

「夢子君、どこでこれを?」



 う、なんか言いずらいなぁ……



「ただいまー」



 おおおお!ジュリー、ナイスタイミング!!



「ん?どうした?」



 なんとも言えない空気を読んだのか不思議そうな表情のジュリー。



「ジュリー、見てくれたまえ!夢子君のネックレス、これは水龍の涙なのだよ!!神殿にあるものと同じだ!」



「ああ、それ、昨日精霊王がくれたやつだよな?」



 サラリと!サラリと言いおったよ、このおっさん!!まあ別に隠してるわけではないけどさ……



「精霊王?!」



 ヒートさんもダリアさんも驚いたように私を見てくる。



「ええと……」



 しょうがない、洗いざらい話そう。



「昨晩、水の精霊王と名乗る人が現れまして……」



 昨日の様子を詳しく話した。




「夢子君、この話は大神官様に伝えねばならない。長い歴史の中で精霊王に会った人間なんて片手で数える程しかいないのだよ。以前僕は神官として神殿に務めていたんだが、神殿にそのネックレスの石と同じ物が祀られているのさ」


 え、神官だったの?ヒートさん。


「大神官様に話したらどうなるんだ?」


 少し不安気にジュリーが聞く。


「おそらくだが、夢子君に会いに大神官様がここを訪れるだろう。そして先ずは神官見習いにならないかとスカウトされるだろうね」


 えー……


「夢子君を精霊王の愛し子だといって敬い始め、女神、聖女などと祀り始めるかもね」


「んなっ!」

 私庶民なんですが。



「とにかく、大神官様には僕から話しておくよ。何も心配いらないさ!」



「いやいやいや、私ここでバイトする事になったので神官見習いとか聖女とか無理です。それにこのお店から外にはでられませんから」


 ドア開けたら自分の世界だからね。


「夢子も俺と同じだ。この世界に留まると決めるまでは外には出られんのさ。それにここで仕事してもらう約束だしな。お前に頼んだ制服もその為だ」



 はっとした様にジュリーを見るヒートさん。



「そうだね!その通りだ!夢子君、君にこの僕がデザインした制服を着てもらわなければ!せっかくの世界最高傑作が台無しだ!!」



 デザインしたものを握りしめてドアの方に進むヒートさん。



「では夢子君、仕上がりをお楽しみに!大神官様へはとりあえず今は秘密にしておくよ!ダリア、帰って仕立てにとりかかろうではないか!また紅茶を飲ませてくれたまえ!」



 はははははと笑いながら帰って行くヒートさんと綺麗に一礼し、後を追うダリアさん。



「はー、助かった」



 めんどくさい事になるとこだった。



「単純なヤツで良かったな。まあこれでしばらくは大丈夫だろう」



「うん。このネックレス、どうしたもんか……外すのもなんだか怖くてこのまましてるんだよね」



「まぁ……そのままでいんじゃね?」



 ジュリーもこわいのね。



「そーいえば私を置いてどこ行ってたのさ?」


「あー、悪い悪い。お前に買ってきてやったぞ」


 そう言うと紙袋から大きめの箱を取り出すジュリー。

 箱を開けると美味しそうなオープンサンドが!

 野菜らしきもの、薄く切られたお肉、チーズらしきものも乗っている。豪勢だ!


「美味しそー!!」


「いつものまかないだと適当過ぎだからな。こっちの食べ物もなかなか美味いぞ」


 そう言いながら紅茶を入れてくれるジュリー。

 はー、紅茶のいい香り。

 いつものまかない、そうね、サクッと食べられるパンにチーズだったもんね。


「おまちど」


「ありがとう!お腹すいちゃった。いただきまーす」


 大口でバクっといく。

 んー!このチーズ、トロトロでまろやかだー!野菜もシャキシャキだし。

 お肉は……おおお!これ燻製だー!!香ばしい!美味しい!ここで紅茶を1口。ニルギリかしらこれ、ああ幸せ。


「気に入ってもらえたようで何より。デザートもあるぞ」


 出してくれたのはマフィンのようなもの。


「きゃー!いただきまあす!」


 もぐっと。

 ん?リンゴの味がする。フワッと柔らか!じゅわっと果実!めちゃ美味!


「この世界、リンゴ好きな人多いのよ。しかもリンゴ自体が美味い。リンゴも買っといてやったからアップルティーに使えよ」


「ううう、ジュリーどうもありがとう」


 オープンサンドとアップルマフィン、美味しかった……なんとか今日のイベント乗り切った……また明日から、頑張ろ!

お読み下さりありがとうございます!

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