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入園

はじめまして、トロイと申します。

初めての連載小説となり至らぬ点も多々あるかと思われますが、これからも何卒読んでいただけると幸いです。

基本的に動物園と銘打ってはいますが、学生の昼休みの奇行ぶりを珍獣と例えているだけで獣人等の要素は一切ありません。

拙作ではありますが何卒読んでいただけると幸いです。


 その噂は緑が映える初夏に流れ始めた。


 「珍獣動物園ができた」


そんな噂を聞き少し期待しながらやってきたがやはりガセだったようだ、噂に聞いた場所は動物園などではなく「私立乱散(らんち)高校」というただの高校だった。

土曜にも拘らず汗水垂らして部活動に励む彼らの姿に少し落胆しながら帰ろうとした時だった。


「何か御用でしょうか?」


いきなり中年のおじさんに話しかけられた。


「いや、この辺りに珍獣動物園ができたなんて噂を聞きまして…ガセだったようですが。」


暑さで少し呆けていたのか、急に話しかけられて自分でも驚くくらい素直に答えてしまっていた。

するとおじさんは少し驚いたようだった。

そりゃあそうだ、いきなり近所に珍獣動物園ができたなんて言われたら驚かないわけがない。


「ええ、ここがその珍獣動物園ですよ。」


おじさんはそう言った、ここがその珍獣動物園だと。


「へ?」


思わずそんな声が漏れたが仕方ないだろう。


「だってここどこからどうみてもただの高校じゃないですか、珍獣はおろか鶏すらいそうにありませんけど…」


「ええ、この高校こそ珍獣動物園HIRUYASUMI、昼休みの高校生という珍獣を展示しております。」


そう言われてみるとさっきまで部活だと思っていた生徒達も昼休みに校庭で遊んでいるだけだと気付いた。


「それで入られますか?大人1人1500円、学生は500円です。」


「それじゃあお願いします。」


そう言って料金を支払い珍獣動物園へと足を踏み入れた。

誤字脱字等ありましたら感想にて教えていただけるとありがたいです。

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