捻くれ者と今日の夜空
予定はオールクリア、飲み会誘う上司にも今日はごめんなさいをして。
今日は早く空が見たい。日中の暑さ運ぶ太陽じゃなくて、真っ暗な空に光る星々を。
もう三年目の一眼レフ。仕事での相棒じゃなくて、こちらはプライベートな相棒。
きっかけはなんだったかな? 流星群って言葉は知っていたけれど。いつ、どこで、それが起こるかなんて。子供の頃は知らなかったはず。
多分、誰かに連れられて。嫌々ながら見た気がする。典型的な捻くれ者だから、多分「星なんか見て何になるの?」とか言ったと思う。
目を奪われると言うのは、ああいう感覚を言うんだろうな。夏の風物詩、花火とはまた違った美しさ。流れ星なんて、見れたらラッキーくらいの考えだったから。
連続して流れる星に感動した。それでも捻くれ精神だから「三回お願いするのは無理な速さだよな」見上げながら、そう言った気がする。
そんな捻くれ者が。「プライベートなんてスマホで十分ですよ」なんて言ってた男が、夏のボーナスはたいて自分用の一眼レフを買ってしまい。毎年この時期を楽しみにするようになってしまった。
ネットやニュースでは。今日はコンディションは最高らしい。信じるぞ、人工衛星。
今日は流星群です。黙っていても、星が降る夜です。僕は、カメラ片手にいつもの場所にスタンバイです。
皆さんはどうでしょうか? 暑中お見舞い?でしたっけ? そんな感じで、顔も知らない人たちに問いかけてみます。
のんびりと家から見上げるのもいいですね。片手にビール、なんてのもそそられます。
仕事でそんな暇ない! と言う方、ご苦労様です。職場から、あるいは帰りに少し止まって。チラッと見るのも、良いのでは?
星なんて詳しくなくていいです(僕は詳しくなりましたが) あれ何? と聞かれてベラベラ解説できるのも、一長一短なので。
友達、家族、恋人、それこそ一人でも。
僕のように、準備万端で見る必要はないと思うけど。それでも、ほんの数秒で良いので見てほしい。
今日は空から、星が降る日です。