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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

謎系短編集

眠りの世界

作者: 高居望

 夢。

 寝ている間に見ている夢。

 現実を少し忘れて、リアルから開放されて、何でも好きなことができる夢の中。

 現実じゃありえないことが、いとも簡単にありえる夢の中。

 都合しだいでご都合主義にできる世界。

 たいていの人は、夢の中で好き勝手やった挙句に、そのことを忘れてしまう。

 たいていの人は、そう。

 でも、そうじゃない人も、夢を記憶している人も、いる。

 たとえば、あたしとか。


 夢の中、今あたしはそこにいる。

 ここでひとつ大事なことを言っておかないと。

 夢って、皆の夢って、本当はつながっているんだよ。

 胸を張って、そう伝える。


 夢はつながっている。

 夢の中の登場人物は、皆本当の人。

 たいていの夢を忘れる人たち「スリープ」はそれを否定する。

 夢の中に出たあの子にその話をしたら、その子はぜんぜん違う夢を見たって言ってたもん! とか。

 少しあきれる。

 それは昨日の夢だったんじゃない? それは本当は見ていない、勝手に見たと思っている夢なんじゃない?

 おぼろげにしか覚えていないことを堂々と主張されても、正直あいさつに困る。

 だから、もう教えてあげない。

 夢の中であっても知らん振りする。

 夢の中で一緒に遊ぶのは「アウェイクン」だけ。


 そう、あたし以外にも夢の記憶を持っている人はいる。

 例えば、ドン、トシ、レイ、アカ、ミウ、他にもたくさんいる。

 アウェイクンには世界の有名人も多い。

 というより、アウェイクンのほとんどは世界で活躍できる。

 だって、夢の中で、ありえないことができる最高の空間で、そこでやったことを忘れずにいられるんだから。

 スリープとは次元が違う。

 君の周りのすごい人に「アウェイクンて知ってる?」てたずねてみるといい。

 どきっとしたら、その人はアウェイクンだから。


 その人たちと、そんなメンバーと、チームを組んでいる。

 「獏」それがチーム名。

 ドンが考えた名前。

 あたしは気に入っている。


 チームがあるからには、チーム活動もある。

 ただ遊んでいるだけじゃないよ。

 活動、それは夢世界の保護。


 アウェイクンの中には、夢世界を壊そうとする人がいる。

 どうしてかはわからないけど、アウェイクンの三割は、それを実行している。

 彼らは「夢現」と名乗っている。

 夢世界にある五つの「幻」、夢の中でさえ幻といわれるそれら。

 いつつすべて集めれば夢の王になれるそれら。

 それを狙って「夢現」は暴れている。


 彼らより先に「幻」をあつめてっそれを保護する。

 それがあたしたちの活動。

 一度手にした「幻」は「幻」同士を賭けた決闘でしか、奪い合えない。

 だから、少なくてもひとつはないとだめ、世界を守れない。

 現在「幻」は、「獏」が二つ、「夢現」が二つ、持っている。

 最後の一つはまだ見つかっていない。

 今はそれを見つけることに、どっちも躍起になっている。


 夢の中では死なない。

 現実で言う「死」の状態になったとき、そのときはただ目が覚めるだけ。

 だから、戦いは結構激しい。

 トシやアカなんて、一度に何千人も殺せる。


 夢の中では、腕力なんて関係ない。

 戦闘のセンスってのも正直微妙。

 夢の中でものを言うのは、想像力。

 思ったことができる世界の要は、想像すること。

 想像して創造すること。


 そろそろ時間、集合の時間。

 おしゃべりは終わりかな、ごめんね。

 君が「アウェイクン」だったらまた会おう。

 そうじゃない人はさようなら。

 

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― 新着の感想 ―
[一言] 相変わらずスーパー謎だ・・・ 連載作品にするの?
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