NGワードゲーム③
【NGワード】
リア→『口腔』
トニー→『キャベツ』
安岡→『乳房』
虎屋→『尻』
チャルプス→『アナフィラキシーショック』
青樺→???
【一回戦】
[生存者]
リア、トニー、安岡、虎屋、チャルプス、青樺
青樺「まずは自己紹介と自分の性癖の話だ。柏青樺。趣味は筋トレ。人が社会の底に堕ちるのを見るのが好きだ。あとは、人間が動物や植物にしていることを逆に人間にさせたろどうなるか、とかも考えている」
リア「異常な奴だ」
青樺「うるせー。お前はどうなんだ?」
リア「波戸野リア。わたしもお前と同じ性癖だ」
青樺「じゃあ文句言うんじゃねえよっ! それに、紹介を手◯キで済ませるなっ!」
安岡「手抜きじゃないの?」
青樺「抜いてることに変わりはねえだろっ!」
リア「たしかに」
安岡「納得すんなよっ!」
リア「あとはサイレンの音も好きだ。あの気持ちを急かす感じがいいな」
青樺「そうか。次、お前」
安岡「あっ、ああ。安岡敦男。大学卒業後、リアと一緒にこの組織に入った。反社会的な活動に憧れていたのに、NGワードゲームをやらされるとは思わなかった」
青樺「性癖は?」
安岡「やっぱり言わなきゃダメなの?」
リア「言えよ。わたしだって知りたいんだよ」
安岡「なんでリアまで⁉」
青樺「言えよっ!」
リア「言えよっ!」
安岡「……しいて言うなら、恋愛漫画が好きだ」
青樺「普通じゃねえかっ! おもしろくねえ」
安岡(百合好きなのバレなそうでよかったァ……)
リア「安岡、百合好きなのか」
安岡「言うなよっ! せっかく心に留めておいたのに」
青樺「結局普通じゃねえか。はい次、そこの女」
チャ「えっ……、私⁉」
青樺「他に誰がいるんだ?」
チャ「え……えぇーっとォ……、チャルプス・ヴァルプルギスです……。性癖……? 私は……簿記が楽しくて……、そのォ、簿記です。簿記なんです」
青樺「簿記なんか性的でもなんでもないだろっ! せめて募金だろっ!」
安岡「募金も意味わかんねえよっ!」
青樺「なぜだ? 自分が寄付したお金によって誰かが救われているとわかったら興奮するだろっ!」
安岡「いやまぁ……そういう人がいてもおかしくはないけど……」
青樺「じゃあ何だ? 簿記と募金以外に何かあるのか?」
安岡「……いや、特にないけど……」
青樺「じゃあ邪魔すんなっ! 今はチャルプスさんの番だぞ」
チャ「え……、まだ話さなくちゃいけないの?」
青樺「そうだ!」
チャ「むっ…………無理です。……私、できません。やっぱりできません」
チャルプスはリアに泣きついた。
リア「そうか。リタイアするか?」
チャ「はい……。リア様のお役に立てず申し訳ありません」
リア「いいんだ。わたしがあんたの気持ちを汲まなかったのが悪いんだ……」
チャ「リア様は悪くありません。私が出来損ないなのが悪いんです」
リア「自分に自信を持て、チャルプス。あんたはわたしの傍にいてくれた。それがどんなに心強かったことか」
チャ「……リア様」
リア「チャルプス、あとは任せろ。ゆっくり休んでくれ」
チャ「……はい。ご武運を」
チャルプス・ヴァルプルギス 脱落
リア「柏青樺……、よくもチャルプスをっ!」
青樺「勝手に降りただけだろっ! 何だよ、今の浅い感動展開は?」
リア「いいだろ。チャルプスはわたしより一歳年上なんだ。依怙贔屓させてくれよ」
青樺「お前、悪役だろ? もっと部下を雑に扱えよっ!」
リア「おいっ、それは悪役ハラスメントだぞ」
青樺「知らねえよ」
リア「ただ、チャルプスを参加させたのはわたしの判断だ。それはチャルプスにも青樺にも悪かったと思うよ。すまない」
青樺「チッ……。さっきみたいなまともにやる気のない奴がいるのは、この性クリッドなゲームに泥を塗るのと同じだ。そういう奴は、わたしがぶん殴って強制的に脱落させようと思う。異論はないな?」
リア「ない」
虎屋「……まぁ、ちゃんと参加しておけばいい話か」
安岡「……何か納得できねえ」
青樺「納得しろっ! そうやってリアの臀部に敷かれる側の人間なんだろ?」
安岡(こいつ、NGワード対策しっかりしてやがる。尻って言えよ……)
【二回戦】
[生存者]
リア、トニー、安岡、虎屋、青樺
青樺「まだ自己紹介が終わってねえか。次、そこのジジイ」
トニ「ジジイとは心外だな。私はトニー・ジキルトハイド。この組織の立ち上げ人なんだが、リアに乗っ取られた」
青樺「ダサすぎるだろ」
トニ「趣味は読書。割とどんなジャンルでも読むが、特に日本文学が好きだ」
青樺「西洋文学みたいな名前してるくせに」
トニ「あとは、誰にも相手にされないまま放置されるのが好きだ」
青樺「そうか。言っておくけど、わたしは放置プレイをしない主義だぞ」
トニ「心得ている。私らも本気で勝ちに行くつもりだ。貴様こそ無視すんじゃねえぞ」
青樺「当たり前だ。はい、次だ次。最後か」
虎屋「……僕か。えぇっと、名前は虎屋浩大。性癖に関しては、みんなのを楽しく聞きたいから、言わなくていいかな?」
青樺「いいわけねえだろっ! 言えよっ!」
リア「そうだ。みんな真剣にやってんだぞっ!」
虎屋「リーダー、どっちの味方なんだよ……」
リア「わたしは虎屋の味方だ。ただちゃんとゲームに参加しないのは青樺に失礼だろ」
虎屋「そんな肩入れすることないだろ。敵なんだぞ、青樺は」
リア「こいつ言う来ねえから他己紹介するわ。こいつは胸と尻が好きらしい」
虎屋「バラすなよっ!」
青樺「別に言っても問題はなくない? 普通じゃん」
虎屋「悪かったな、普通で」
青樺「じゃあバードウォッチングは本当にただの趣味ってことか?」
虎屋「あんなもん、趣味じゃねえよ」
青樺「ってことは、バードウォッチングをしているのって、覗きの練習か?」
虎屋「んなわけねえだろ。監視のためだ」
青樺「覗きじゃねえかっ!」
リア「もっとブチ切れた方がいいぞ。なんせ今までも覗かれていたんだからな。妹の◯んこが」
青樺「どこ伏せてんだよっ! しかも、よりによって卑猥な位置にするなっ! あと勝手に話入るな。わたしは虎屋に詰め寄ってるんだ」
リア「わたしでもいいだろ?」
青樺「よくねえよ」
虎屋「ちなみに僕は、こっそりと胸や腹見てえとは思わねえからなっ!」
青樺「興味ねえよっ!」
リア「ちなみに、わたしは子作りのために孕みてえからなっ!」
青樺「知らねえよっ!」
リア「あぁ恥ずかしい。わたしの胸の内を明かしてしまった……」
青樺「勝手にしろよっ! それと虎屋もリアの臀部に敷かれるなっ!」
虎屋「『尻に敷かれる』だろっ!」
安岡「あっ……」
青樺「アウトだ」
虎屋「へっ⁉」
瞬間、青樺は虎屋のみぞおちを殴った。虎屋は両手でみぞおちを押さえて倒れ込む。
青樺「これはNGワードゲームだ。言葉を作り変えるのも許容されるということを忘れるな……」
虎屋「こいつ……、ゲームも殴りも手加減というものを知らねえ」
青樺「わたしは初心者を歓迎するが、手加減するつもりはない」
虎屋「リ……リーダー、トニーさんと安岡にもNGワードを教えてやってくれ」
リア「……それはできない。ゲームに公平性がなくなるのはよろしくない。チーム対抗とはいえ、チームの皆がNGワードを知っていたらつまらないだろ」
虎屋「ひ、ひどい……」
虎屋浩大 脱落
虎屋は弘前とチャルプスが待機している所まで這って行った。
トニ「リアめ。相変わらずプライドだけは一人前だな」
リア「実力も一人前だよ」
トニ「どこがだよ」
リア「一人前じゃなきゃリーダーなんか務まらないよ」
二人の口喧嘩。それを遠い目で見守るチャルプス。
チャ「リア様……」
弘前も同様であった。
弘前「青樺……」
青樺「弘前くん。チャルプスと喋らないでね。わたしが嫉妬しちゃうから」
弘前「喋らないよ。だって僕もチャルプスさんも困惑しながら見てるもん……。だんだん頭が麻痺してきちゃった」
青樺「大丈夫。弘前くんは正常だよ」
弘前「青樺は正常なの?」
青樺「わたしも正常だ」
リア「ちなみにわたしは騎乗だ」
青樺「体位の話なんかしてねえよっ!」
リア「そうだったのか、すまないねえ。反撃のノロケは準備できたか?」
青樺「のろしだろっ! そんな準備、ゲーム開始前からとっくにできてるさ」
リア「ついでに、恥丘防衛軍を組織すれば?」
青樺「なんでチキュウを守るんだよっ! 自分の安全を守るので精一杯だっ!」
リア「余裕はないようだな」




