表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

3話の後日譚

 放課後。寮の自室。


 蝋燭の無い薄暗い部屋で、ノワール=シャドウメアはベッドにうつ伏せになっていた。


「……雄大、あの時、少し震えてた」


 ポツリと呟く声はいつも通り無表情。


 だが、その瞳はどこかトロンとしている。


「……密着……胸、当たってた……ふふふっ……」


クッションに顔を埋めた瞬間、


「ウヘヘヘヘ……♡」


 奇妙な笑い声がこぼれた。


 それは普段のクールさからは想像もできない、どこか“こじらせた乙女”のそれだった。


「もしもあのまま訓練が長引いてたら……私の魔力、暴走しちゃってたかも……ぐふふ」


「制御できなくなって……雄大を押し倒して……雄大、困った顔して……」


(ノワール=シャドウメア、脳内劇場・開幕)


【脳内妄想 開演】


雄大「ノ、ノワール!? 落ち着けって!」


ノワール「無理……雄大、発情してる……♡」


雄大「え、発情!?」


ノワール「もう、我慢できない……一緒に、堕ちよ?」


 その後、二人は……


【終演】


「ウヘヘへ♡」


 もぞもぞと毛布に体をくるみながら、ノワールはベッドでゴロゴロ転がった。


(あの時、ちょっと触れただけで、キュンってなった)


(私、もしかして……もう“発情期”かも)


 いつもは表に出さない彼女の心は、妄想でいっぱいだった。


「次も……絶対、雄大と組む」


 耳まで真っ赤に染めながら、ノワールはクールな仮面の裏で、ウヘヘヘと笑い続けていた。


 ノワールは隠れドスケベだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ