プロローグ 目覚め
「……ん?ここは……?」
目を開けると、見知らぬ部屋。天井には小さな角が見える。自分の体に違和感が走るが、それ以上に周囲から甘く絡みつく匂いが鼻をくすぐった。
「おはよう、雄大くん♡」
突然、軽やかな声が響いた。振り返ると、薄ピンクのツインテール、透き通るような大きな瞳の少女がニコニコと笑っている。
「きゃっ……な、なに? 急にそんな近くに……」
咄嗟に身を引くが、彼女はくすくすと笑いながら手を伸ばしてきた。
「だって、あなたはこの学園で唯一の男子だもん。すごく珍しい存在なの♪」
彼女は舌を軽く出しながら、愛らしい仕草で耳元に囁いた。
ていうかこの女、ゲームで見たことある気が。
「君、サキュバス……?」
「そうそう!リリムっていうの。これからいっぱい遊ぼうね♡」
彼女は尻尾をふりふりしながら、近づいてきて俺の手を握ってきた。
「でも……俺、何が起こったかもわからなくて……」
不安な気持ちを隠せない俺に、リリムはにっこり笑って言った。
「大丈夫だよ、雄大くん。ここは夢淫学園。私たちサキュバスがたくさんいる場所。あなたは特別な男の子だから、みんなが君を見守ってるんだよ♪」
そう言われると、妙に心が軽くなった気がした。
「これから色々あるけど、一緒に頑張ろうね♡」
リリムの甘い声が、俺の新しい世界の幕開けを告げていた。




