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Private high school 慈葎学園  作者: 慈葎学園長
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2.地獄の一週間への突入

「ねぇ…、なんで綾と共同の部屋で生活しなくちゃならないのさ」


「そりゃあ俺達の点数じゃこれぐらいの寮じゃないと家賃が払えないだろ?」


入学式が終わった後、早速僕がこれから毎日を過ごす学生寮を決めることにしたんだけど…


僕と綾には点数が少ないから一つの寮部屋に共同で泊まることになった。

ちなみに一ヶ月100ポイントでそれを二人で払えばいいのだから実質50ポイントと他の一ヶ月300ポイントだとか500ポイントだとかする寮と比べれば格段に安い。

僕の今の点数じゃそれでも足りないけど…


でも支払いは月末だからそれまでになんとか点数を稼げばいいわけだから少しきついけど頑張っていくしかない。


「そんじゃ、明日に備えて文具でも揃えに行くか」


綾の提案で僕らは学園内にある文房具屋に向かう。

そう、この慈葎学園では校内で販売されているものと学校から支給されたもの以外は持ち込み禁止なのだ。

つまり明日からの授業までにここで文具を買い揃えておかなければならない。


まずはシャーペンから見てみる。


シャープペンシル 1ポイント


これは普通に百円程度で売ってそうなシャーペンだ。

ということは1ポイントは100円ぐらいなのだろうか。


購入する商品をレジへ持っていく。

ポイントはカードの中に記録されていてそれを特殊な機械に通すことで精算する。


とりあえず僕が此処で購入したのはこれらの商品だ。


シャープペンシル 1ポイント

消しゴム 1ポイント

シャー芯 1ポイント

ペンケース 2ポイント

ノート 1ポイント


勇渡 残り24ポイント


「綾、買い終わった?」


「ん? ああ、必要最低限のものは買ったぞ」


そういう綾の購入したものを見てみる。


「……消しゴムとペンケースは?」


「必要ない」


なんだと……それは必要最低限の中に含まれてるんじゃないのか!?


「ペンなんてケースがなくても持ち歩けるからな。消しゴムもシャーペンの後ろについてるのを使えばいいだろ」


すごい根性だ…

甘かった。

僕の方こそもっと節約しなければいけないのに。




文具の購入を終えた僕らは寮に戻った。


「ところで今日の晩御飯はどうする?」


「カップ麺でも作ればいいだろ」


それを聞いて僕はカップ麺を買ってくる。


カップ麺 1ポイント


勇渡 残り23ポイント

綾 残り66ポイント


帰って早速カップ麺を作ろうとしたがそこで大切なことに気が付いた。


「そういえばお湯を沸かす鍋がないじゃないか!」


鍋がなくてはお湯なんか沸かせない。


「お湯入れてそのまま火にかけろよ」


むちゃくちゃなことをいうやつだ。

しかし仕方がないのでそうする。


容器が燃えないように長弱火で暖める。


しばらくして


「そろそろいいだろう」


綾が言い、カップ麺を食べ始める。


……まだ少し硬かったがなんとか食べた。

しかし絶対に真似してはいけないと思う。


そしてその日の夜は着替えもないので制服のまま眠った。

何もない木の床はとても寝心地が悪かった。

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