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サドンデス パニック

タケノコを堀りに来ただけなのに死んでしまった。

田舎ではよくあることです。だいたいは熊ですが。

「ああああ、どうしてこなるの」

遠くで声が聞こえた気がした

昔よく聞いたような台詞だな、、、、

いつもドジしているんだろう


ー痛いー


目を覚ますと竹に囲まれている、人はいない。

服が血だらけだ。何が落ちてきたんだ? 

熊でも落ちてきたのか?

手足は動くが痛みが走る、頭痛も強い、胸も痛い

「急に動かないで死ぬわよ」

だれだ? 

「ここよ、下よ、下!」

そこに小さな、小さな女の子がいて、僕はまた、気を、失って......


女の子「いや、寝かさないわよ」

体に衝撃が走る、痛い、神様なにが起きているの?

友人Aと間違えていませんか?


女の子「あなた、一度死んだのよ、運悪く」

いや生きているのだけど

女の子「だから助けてあげたのよ、私の言葉分かるでしょ?」

自分  「いや分かるけど、なんで小さいの?」

我ながらとんちんかん質問をしてしまった。

案の定、相手から怒りを感じる。

小さくても怒りの量は大したものだ。


女の子「小さいのはあなたのせい! 潰れて死にかけているあなたを助けるために体を分けてあげたの!」

単語は理解できるが文章の受け入れ追い付かない。


高木が数学のテストの後に同じようなことを言っていたなんて事を思い出した。

余弦定理って数学に興味がないと頭に入らない単語だよなぁ。


女の子「私の友達もあなたを助けるために動けなくなったんだから困っているのよ、助けたんだからこっちも助けてほしいの」

自分「ありがとう、でも君はそもそもどちら様、、、でしょうか?」

飲み込みが悪いと怒られた、突然の血だらけの状況と小人の前ではほとんどの人がそうなるんじゃないか。


女の子「私はちょっと違う星の人だけど、一応人間よ」

小さい上に違う星の人間だそうだ。

本当に小さい、大きめのタケノコにも負けるだろう。

服装も珍妙でゴムで出来た和服みたいだ、髪は濃い目の緑色か。

瞳の色も深い緑色か、エメラルドよりは色の濃いスイカに近そうだが女性には言わない方が良いだろう。

人間としては大きさ抜きでも中々珍しい部類だ。

 

「帰れなくなって困っているの、体の面倒は見るから助けてくれるかしら.....」

急にしおらしく言うなよ

女の緩急つける会話テクニックには弱い

「いいけど、、、僕、南原アツシ、君は?」

死んでしまった理由を問わなかったのは彼なりの生存戦略だったのかもしれない

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