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 森のようなところを抜けるとそこはなだらかな丘になっている。緑色の丘の先にはなにも見えない。宝は地図を確認する。地図によるとその先には一軒の家があるはずだった。葉ちゃんの住んでいる家だ。宝は足を動かして土色の道の上を歩いていく。丘の上までくると遠くに小さく一軒の家が建っているのが見えた。

 地図の場所とおんなじ場所にある家。あれが葉ちゃんの住んでいる家だ。

 世界には優しい風が吹いている。その風が宝のポニーテールの髪を揺らしている。宝はまるで猫のしっぽのようにその髪を揺らしながら、少し急足で、土色の道の上をまた歩き出した。

 葉ちゃんの家はとても小さな二階建ての(玄関の門のところに古いポストのある)家だった。

 真っ白な木造の家。(少し古い時代の家のように見えた。もしかしたら歴史ある建物なのかもしれない)

 家のところまでゆっくりと歩いていくとすぐに大好きな人の姿が見えた。

 葉ちゃんは家の庭にある野菜畑に青色のホースで虹を作りながら水をあげていた。大きなあくびをしながら、にこにこと笑っている。思わず宝は泣きそうになってしまった。

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