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 宝は(今まで生きてきて)今が一番幸せだと思った。

 ずっとこうしていたいと思った。葉ちゃんとずっと一緒にいたいと思った。

 それなのに、宝は泣いている。いつのまにかに。

 宝は大きな宝石のような涙を流した。

 ぽろぽろと。

 たくさん、たくさん涙をこぼした。

 葉ちゃんはなにも言わずに優しく宝の頭を撫でてくれた。宝が泣き止むまで、ずっとそうしてくれていた。

 宝が泣き止むと、木のぼりをしようと葉ちゃんはそんなことを突然言った。

「どうして?」と宝が聞くと、「宝の木のぼりの話を聞いたらなんだかきゅうに僕も木にのぼりたいと思ったんだ」と葉ちゃんは言った。

 それから二人は大きな木に二人で一緒にのぼることにした。

 木のぼりは(木から落っこちてから、もうのぼっちゃだめだって言われてたから)本当に久しぶりで、なんだかすごくわくわくして、楽しかった。

 大きな木には葉ちゃんが先にのぼって、後ろから宝が葉ちゃんのあとをついていくことになった。

「宝、大丈夫?」

 少し宝よりも少しだけ高い場所にいる葉ちゃんが下を見て宝に言った。

「大丈夫だよ」とにっこりと笑って宝は葉ちゃんにそう言った。

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